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公開番号
2025041261
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-26
出願番号
2023148452
出願日
2023-09-13
発明の名称
半導体装置
出願人
三菱電機株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
H10D
12/00 20250101AFI20250318BHJP()
要約
【課題】半導体装置において、トレンチ端部のホール密度を低減することで電界の増加を抑制し、アバランシェ耐圧を向上した半導体装置を提供すること目的とする。
【解決手段】半導体装置の外周領域40に位置するトレンチ7の延伸方向の外周部において、下部電極10のうち上部電極9よりも外側まで延設されている下部電極の延設部10aを、前記上部電極9の端部を覆うように、前記半導体基板の上面までさらに延設し、トレンチ7の幅を、トレンチ端部7aにおいて最も狭くする。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
半導体スイッチング素子が構成されている活性領域と、前記活性領域の外側のゲート電極が設けられている外周領域が存在する半導体装置であって、
前記半導体スイッチング素子は、
第1導電型ドリフト層と、
前記第1導電型ドリフト層の上面側に設けられた第2導電型ベース層と、
前記第2導電型ベース層の上面側に設けられた第1導電型ソース層と、
前記第1導電型ドリフト層の下面側に設けられた第2導電型コレクタ層と、
前記第1導電型ソース層と電気的に接続されるエミッタ電極と、
前記第2導電型コレクタ層と電気的に接続されるコレクタ電極と、を備え、
前記第1導電型ソース層の上面から前記第2導電型コレクタ層の下面までの範囲を半導体基板とし、
前記半導体基板の上面から、前記第1導電型ドリフト層に達するまで深さ方向に貫通し、前記活性領域から前記外周領域に向かって延伸する複数のトレンチと、
前記複数のトレンチそれぞれを覆う層間絶縁膜と、をさらに備え、
前記複数のトレンチそれぞれは、
前記トレンチの内部において、絶縁膜を介して、下部電極、境界絶縁膜、および上部電極が順に積層されて2段構造をなし、
前記下部電極は、前記エミッタ電極と電気的に接続され、
前記上部電極は、前記ゲート電極と電気的に接続され、
前記外周領域に位置する前記トレンチの延伸方向の外周部において、前記下部電極のうち前記上部電極よりも外側まで延設されている前記下部電極の延設部が、前記上部電極の端部を覆うように、前記半導体基板の上面までさらに延設され、
前記トレンチの幅は、トレンチ端部において最も狭くなる半導体装置。
続きを表示(約 620 文字)
【請求項2】
前記トレンチの幅は、前記トレンチのうち前記下部電極の延設部および前記上部電極の一部に対応する領域において最も狭くなる請求項1に記載の半導体装置。
【請求項3】
前記トレンチの幅は、前記トレンチ端部の先端に向かうにつれて徐々に狭くなる請求項1に記載の半導体装置。
【請求項4】
前記トレンチの幅は、段階的に狭くなる請求項3に記載の半導体装置。
【請求項5】
前記トレンチ端部にテーパーが設けられた請求項3に記載の半導体装置。
【請求項6】
前記トレンチ端部の先端は丸く形成された請求項3に記載の半導体装置。
【請求項7】
前記トレンチの幅は、前記トレンチの幅の最も広い領域の幅から前記トレンチ端部の先端に向かうにつれて徐々に狭くなる請求項1に記載の半導体装置。
【請求項8】
前記トレンチの幅の最も広い領域は、前記上部電極を前記ゲート電極に接続する引上げ領域に存在する請求項7に記載の半導体装置。
【請求項9】
前記トレンチ端部の先端と、隣り合う前記トレンチ端部の先端との間を繋ぐように交差トレンチがさらに設けられ、
前記交差トレンチの内部において、絶縁膜を介して交差電極が設けられ、
前記交差電極は、前記エミッタ電極と電気的に接続される請求項1から8のいずれか1項に記載の半導体装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、半導体装置に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、トレンチ内部の電極を上下に分割したスプリットゲート構造を有するMOSFETが備えられた半導体装置が開示されている。特許文献1に記載された発明は、半導体装置の外周部において、トレンチの幅を広くすることで、外周部に位置するトレンチ端部の耐圧を向上させるものである。また、半導体スイッチング素子をMOSFET以外のIGBTとした場合でも、当該発明を適用できる旨が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-128948号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載された半導体装置は、キャリアの動きに対する考慮が不十分である。例として、ターンオフスイッチング時のトレンチ端部におけるホール密度の増加が考えられる。具体的には、ターンオフスイッチング時においてトレンチ端部にホールが高密度で流れ込みトレンチ端部でのホール密度が増加する。そうすると、ホール密度の増加に伴って空間電荷が増加するため、電界が増加しアバランシェが発生する。特にこの現象はバイポーラデバイスにおけるIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)で顕著に発生する。特許文献1に記載された発明をIGBTに適用した場合、外周部に位置するトレンチ端部において、トレンチの幅が広くなるため、トレンチとトレンチ間の領域が狭くなり、ホール密度が増加しやすい。そのため、ホール密度の増加に伴って電界が増加し、アバランシェ耐圧が低下する。
【0005】
本開示は上記した問題点を解決するためになされたものであり、トレンチ端部のホール密度を低減することで電界の増加を抑制し、アバランシェ耐圧を向上した半導体装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係る半導体装置は、半導体スイッチング素子が構成されている活性領域と、前記活性領域の外側のゲート電極が設けられている外周領域が存在する半導体装置であって、前記半導体スイッチング素子は、第1導電型ドリフト層と、前記第1導電型ドリフト層の上面側に配設された第2導電型ベース層と、前記第2導電型ベース層の上面側に配設された第1導電型ソース層と、前記第1導電型ドリフト層の下面側に配設された第2導電型コレクタ層と、前記第1導電型ソース層と電気的に接続されるエミッタ電極と、前記第2導電型コレクタ層と電気的に接続されるコレクタ電極と、を備え、前記第1導電型ソース層の上面から前記第2導電型コレクタ層の下面までの範囲を半導体基板とし、前記半導体基板の上面から、前記第1導電型ドリフト層に達するまで深さ方向に貫通し、前記活性領域から前記外周領域に向かって延伸する複数のトレンチと、前記複数のトレンチそれぞれを覆う層間絶縁膜と、をさらに備え、前記複数のトレンチそれぞれは、前記トレンチ内部において、絶縁膜を介して、下部電極と、境界絶縁膜、および上部電極が順に積層されて2段構造をなし、前記下部電極は、前記エミッタ電極と電気的に接続され、前記上部電極は、前記ゲート電極と電気的に接続され、前記外周領域に位置する前記トレンチの延伸方向の外周部において、前記下部電極のうち前記上部電極よりも外側まで延設されている下部電極の延設部が、前記上部電極の端部を覆うように、前記半導体基板の上面までさらに延設され、前記トレンチの幅は、前記トレンチ端部において最も狭くなる半導体装置である。
【発明の効果】
【0007】
本開示に係る半導体装置によれば、トレンチ端部のホール密度を低減することで電界の増加を抑制し、アバランシェ耐圧を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施の形態1に係る半導体装置の全体平面図である。
実施の形態1に係る半導体装置の図1中のA―A断面図である。
実施の形態1に係る半導体装置の図1中のB-B断面図である。
実施の形態1に係る半導体装置の図1中のCにおける拡大平面図である。
実施の形態1に係る半導体装置のトレンチ外周部における拡大平面図である。
実施の形態2に係る半導体装置のトレンチ外周部における拡大平面図である。
実施の形態2に係る半導体装置のトレンチ外周部における拡大平面図である。
実施の形態3に係る半導体装置のトレンチ外周部における拡大平面図である。
実施の形態3に係る半導体装置のトレンチ外周部における拡大平面図である。
実施の形態3に係る半導体装置のトレンチ外周部における拡大平面図である。
実施の形態4に係る半導体装置のトレンチ外周部における拡大平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
<はじめに>
以下の説明において、n型およびp型は半導体の導電型を示し、本開示においては、第1導電型をn型、第2導電型をp型として説明するが、第1導電型をp型、第2導電型をn型としてもよい。また、n
-
型は不純物濃度がn型よりも低濃度であることを示し、n
+
型は不純物濃度がn型よりも高濃度であることを示す。同様に、p
-
型は不純物濃度がp型よりも低濃度であることを示し、p
+
型は不純物濃度がp型よりも高濃度であることを示す。
【0010】
また、説明の便宜のため、以下では、図1~図11に示すように半導体装置100の幅方向をx方向、x方向に対して交差する半導体装置100の奥行方向をy方向、半導体装置100の厚み方向もしくは深さ方向、つまりxy平面に対する法線方向をz方向として説明する。
(【0011】以降は省略されています)
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