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公開番号
2025040900
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-25
出願番号
2023147989
出願日
2023-09-12
発明の名称
半導体装置
出願人
富士電機株式会社
代理人
個人
主分類
H10D
30/66 20250101AFI20250317BHJP()
要約
【課題】破壊耐量を向上させることができる半導体装置を提供すること。
【解決手段】半導体基板40は、n
+
型ドレイン領域1となるn
+
型出発基板41上にn
-
型ドリフト領域2となるn
-
型エピタキシャル層42と、n型電流拡散領域23となるn型エピタキシャル層43と、p型ベース領域3となるp型エピタキシャル層44と、をこの順に積層してなる。エピタキシャル層44,43は、n
-
型エピタキシャル層42よりも結晶性がよく、トレンチゲート構造が形成されている。半導体基板40は、活性有効領域31a以外の全域でエピタキシャル層44,43がエッチングによりすべて除去された積層構造となっている。これによって、半導体基板40は、活性有効領域31a以外の全域において、n
-
型ドリフト領域2よりも少数キャリアのライフタイムが長くなる部分をすべて除去して少数キャリアのライフタイムを略一様にした積層構造となっている。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
半導体基板に設けられた活性領域と、
前記活性領域の周囲を囲む終端領域と、
前記活性領域と前記終端領域との間の境界領域と、
前記活性領域から前記終端領域にわたって前記半導体基板の内部に設けられた第1導電型の第1半導体領域と、
前記半導体基板の第1主面と前記第1半導体領域との間に設けられた第2導電型の第2半導体領域と、
前記活性領域に設けられ、前記第2半導体領域と前記第1半導体領域とのpn接合を含む素子構造と、
前記境界領域において前記第1主面と前記第1半導体領域との間に設けられた第2導電型外周領域と、
前記第1主面に設けられ、前記素子構造および前記第2導電型外周領域と電気的に接続された第1電極と、
前記半導体基板の第2主面に設けられた第2電極と、
を備え、
前記半導体基板は、
前記第1主面側の表面領域に前記第2導電型外周領域が設けられ、前記第2導電型外周領域を除く残部を前記第1半導体領域とした第1導電型の第1エピタキシャル層と、
前記素子構造が形成された第2エピタキシャル層と、の積層構造を有し、
前記第2エピタキシャル層は、前記活性領域のみに設けられ、前記活性領域における前記第1主面を形成し、
前記第1エピタキシャル層は、前記活性領域以外の全域で前記第1主面を形成することを特徴とする半導体装置。
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【請求項2】
前記活性領域は、
前記素子構造が設けられた活性有効領域と、
前記素子構造が設けられていない活性無効領域と、を有し、
前記第2導電型外周領域は、前記活性無効領域において前記第1主面と前記第1半導体領域との間に設けられ、
前記第2エピタキシャル層は、前記活性有効領域のみに設けられ、前記活性有効領域における前記第1主面を形成し、
前記第1エピタキシャル層は、前記活性有効領域以外の全域で前記第1主面を形成することを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
【請求項3】
半導体基板に設けられた活性領域と、
前記活性領域の周囲を囲む終端領域と、
前記活性領域と前記終端領域との間の境界領域と、
前記活性領域から前記終端領域にわたって前記半導体基板の内部に設けられた第1導電型の第1半導体領域と、
前記半導体基板の第1主面と前記第1半導体領域との間に設けられた第2導電型の第2半導体領域と、
前記活性領域に設けられ、前記第2半導体領域と前記第1半導体領域とのpn接合を含む素子構造と、
前記境界領域において前記第1主面と前記第1半導体領域との間に設けられた第2導電型外周領域と、
前記第1主面に設けられ、前記素子構造および前記第2導電型外周領域と電気的に接続された第1電極と、
前記半導体基板の第2主面に設けられた第2電極と、
を備え、
前記半導体基板は、前記活性領域以外の全域で、前記第1半導体領域よりも少数キャリアのライフタイムの長い部分をすべて除去した構造を有することを特徴とする半導体装置。
【請求項4】
前記活性領域は、
前記素子構造が設けられた活性有効領域と、
前記素子構造が設けられていない活性無効領域と、を有し、
前記第2導電型外周領域は、前記活性無効領域において前記第1主面と前記第1半導体領域との間に設けられ、
前記半導体基板は、前記活性有効領域以外の全域で、前記第1半導体領域よりも少数キャリアのライフタイムの長い部分をすべて除去した構造を有することを特徴とする請求項3に記載の半導体装置。
【請求項5】
半導体基板に設けられた活性領域と、
前記活性領域の周囲を囲む終端領域と、
前記活性領域と前記終端領域との間の境界領域と、
前記活性領域から前記終端領域にわたって前記半導体基板の内部に設けられた第1導電型の第1半導体領域と、
前記半導体基板の第1主面と前記第1半導体領域との間に設けられた第2導電型の第2半導体領域と、
前記活性領域に設けられ、前記第2半導体領域と前記第1半導体領域とのpn接合を含む素子構造と、
前記境界領域において前記第1主面と前記第1半導体領域との間に設けられた第2導電型外周領域と、
前記第1主面に設けられ、前記素子構造および前記第2導電型外周領域と電気的に接続された第1電極と、
前記半導体基板の第2主面に設けられた第2電極と、
を備え、
前記半導体基板は、エピタキシャル層を含み、前記エピタキシャル層のうち、前記活性領域以外の全域で相対的に結晶性のよい部分をすべて除去した構造を有することを特徴とする半導体装置。
【請求項6】
前記活性領域は、
前記素子構造が設けられた活性有効領域と、
前記素子構造が設けられていない活性無効領域と、を有し、
前記第2導電型外周領域は、前記活性無効領域において前記第1主面と前記第1半導体領域との間に設けられ、
前記半導体基板は、前記エピタキシャル層のうち、前記活性有効領域以外の全域で相対的に結晶性のよい部分をすべて除去した構造を有することを特徴とする請求項5に記載の半導体装置。
【請求項7】
前記素子構造は、金属-酸化膜-半導体の3層構造からなる絶縁ゲート構造であり、
前記第1主面に絶縁層を介して設けられ、前記活性無効領域において深さ方向に前記第2導電型外周領域と対向し、前記絶縁ゲート構造を構成するゲート電極が電気的に接続されたゲートパッドを備えることを特徴とする請求項2、4または6に記載の半導体装置。
【請求項8】
前記素子構造は、金属-酸化膜-半導体の3層構造からなる絶縁ゲート構造であり、
前記第1主面に絶縁層を介して設けられ、前記活性無効領域において深さ方向に前記第2導電型外周領域と対向し、前記絶縁ゲート構造を構成するゲート電極が電気的に接続されたゲート配線層を備えることを特徴とする請求項2、4または6に記載の半導体装置。
【請求項9】
前記素子構造は、金属-酸化膜-半導体の3層構造からなる絶縁ゲート構造であり、
前記第1主面に絶縁層を介して設けられ、前記境界領域において深さ方向に前記第2導電型外周領域と対向し、前記絶縁ゲート構造を構成するゲート電極が電気的に接続されたゲート配線層を備えることを特徴とする請求項1~6のいずれか一つに記載の半導体装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
この発明は、半導体装置に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
従来の半導体装置として、n
-
型ドリフト領域となるn
-
型エピタキシャル層上に積層したn型エピタキシャル層およびp型エピタキシャル層にMOSゲート(Metal Oxide Semiconductor(金属-酸化膜-半導体)の3層構造からなる絶縁ゲート)構造の各部を形成したMOSFET(MOS Field Effect Transistor:MOSゲートを備えたMOS型電界効果トランジスタ)が公知である(例えば、下記特許文献1~3参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-120072号公報
特許第4640439号公報
特許第6848382号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、MOSゲート構造の各部が形成されるn型エピタキシャル層およびp型エピタキシャル層は、n
-
型ドリフト領域と比べて、結晶性がよいため、キャリアライフタイムが長い。このn
-
型ドリフト領域と比べてキャリアライフタイムが長い部分がMOSFETのスイッチング時に局所的に破壊し、その結果、MOSFETの全体の破壊耐量が低くなる。
【0005】
この発明は、上述した従来技術による課題を解消するため、破壊耐量を向上させることができる半導体装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、本発明の目的を達成するため、この発明にかかる半導体装置は、次の特徴を有する。半導体基板に、活性領域と、前記活性領域の周囲を囲む終端領域と、前記活性領域と前記終端領域との間の境界領域と、が設けられている。前記活性領域から前記終端領域にわたって前記半導体基板の内部に、第1導電型の第1半導体領域が設けられている。前記半導体基板の第1主面と前記第1半導体領域との間に、第2導電型の第2半導体領域が設けられている。前記活性領域に、前記第2半導体領域と前記第1半導体領域とのpn接合を含む素子構造が設けられている。前記境界領域において前記第1主面と前記第1半導体領域との間に第2導電型外周領域が設けられている。第1電極は、前記第1主面に設けられ、前記素子構造および前記第2導電型外周領域と電気的に接続されている。第2電極は、前記半導体基板の第2主面に設けられている。
【0007】
前記半導体基板は、前記第1主面側の表面領域に前記第2導電型外周領域が設けられ、前記第2導電型外周領域を除く残部を前記第1半導体領域とした第1導電型の第1エピタキシャル層と、前記素子構造が形成された第2エピタキシャル層と、の積層構造を有する。前記第2エピタキシャル層は、前記活性領域のみに設けられ、前記活性領域における前記第1主面を形成する。前記第1エピタキシャル層は、前記活性領域以外の全域で前記第1主面を形成する。換言すると、前記半導体基板は、前記活性領域以外の全域で、前記第1半導体領域よりも少数キャリアのライフタイムの長い部分をすべて除去した構造を有する。または、前記半導体基板は、エピタキシャル層を含み、前記エピタキシャル層のうち、前記活性領域以外の全域で相対的に結晶性のよい部分をすべて除去した構造を有する。
【0008】
上述した発明によれば、第2半導体領域と第1半導体領域とのpn接合で形成されるダイオードの逆回復時に、活性領域以外の全域において逆回復電流(正孔電流)が遮断されるまでの期間をほぼ均一にすることができる。このため、活性領域以外の全域において正孔電流が局所的に集中することを抑制することができる。
【発明の効果】
【0009】
本発明にかかる半導体装置によれば、破壊耐量を向上させることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
実施の形態にかかる半導体装置を半導体基板のおもて面側から見たレイアウトを示す平面図である。
図1の切断線A-A’における断面構造を示す断面図である。
図1の切断線A-A’における断面構造の別例を示す断面図である。
図1の切断線B-B’における断面構造を示す断面図である。
図1の切断線C-C’における断面構造を示す断面図である。
参考例の半導体装置を半導体基板のおもて面側から見たレイアウトを示す平面図である。
図6の切断線AA-AA’における断面構造を示す断面図である。
図6の切断線BB-BB’における断面構造を示す断面図である。
図6の切断線CC-CC’における断面構造を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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