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公開番号2025026033
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-21
出願番号2023131364
出願日2023-08-10
発明の名称白色発光装置
出願人サンケン電気株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類H10H 20/851 20250101AFI20250214BHJP()
要約【課題】輝度が高く高演色が容易な白色発光装置を提供する。
【解決手段】半導体発光素子13と、半導体発光素子の光で励起され、該光のピーク波長より大きいピーク波長の光を発光する第1の蛍光体1と、半導体発光素子から出る光及び第1の蛍光体から出る光の少なくとも一方で励起されて発光する第2の蛍光体2とを含み、半導体発光素子及び第1の蛍光体から出る光には、波長範囲430~480nmにピーク波長P1の第1のピーク及びピーク波長P2の第2のピークを有する青色光が含まれ、第1のピーク及び第2のピークの少なくとも一方は第1の蛍光体が励起された発光に由来し、ピーク波長P1、ピーク波長P2、第1のピークにおける発光強度Ip1及び第2のピークにおける発光強度Ip2は、
430nm≦P1<P2≦480nm…(1)
P2-P1≧16nm…(2)
0.5≦(Ip1/Ip2)≦2…(3)
を満たす。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
半導体発光素子と、前記半導体発光素子から出る光により励起され、前記半導体発光素子から出る光が有するピーク波長より大きいピーク波長を有する光を発光する第1の蛍光体と、前記半導体発光素子から出る光及び前記第1の蛍光体から出る光の少なくとも一方により励起されて発光する第2の蛍光体とを含む白色発光装置であって、
前記半導体発光素子及び前記第1の蛍光体から出る光には、発光スペクトルの波長範囲430~480nmにおいて、ピーク波長P1の第1のピーク及びピーク波長P2の第2のピークを有する青色光が含まれ、
前記第1のピーク及び前記第2のピークの少なくとも一方は、前記第1の蛍光体が前記半導体発光素子から出る光により励起される発光に由来するものであり、
前記ピーク波長P1及び前記ピーク波長P2は、
430nm≦P1<P2≦480nm ・・・ (1)
P2-P1≧16nm ・・・ (2)
を満たし、
前記第1のピーク及び第2のピークにおける発光強度をそれぞれIp1、Ip2としたときに、
0.5≦(Ip1/Ip2)≦2 ・・・ (3)
を満たすものであることを特徴とする白色発光装置。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記半導体発光素子は紫外光又は紫色光を発光するものであり、
前記第1の蛍光体は、前記半導体発光素子から出る前記紫外光又は紫色光により励起されて前記第1のピーク及び前記第2のピークを有する青色光を発光するものであることを特徴とする請求項1に記載の白色発光装置。
【請求項3】
前記半導体発光素子は前記第1のピークを有する第1の青色光を発光するものであり、
前記第1の蛍光体は、前記半導体発光素子から出る前記第1の青色光により励起されて前記第2のピークを有する第2の青色光を発光するものであることを特徴とする請求項1に記載の白色発光装置。
【請求項4】
前記半導体発光素子として、第1の半導体発光素子及び第2の半導体発光素子を含み、
前記第1の半導体発光素子は紫外光又は紫色光を発光するものであり、
前記第1の蛍光体は、前記第1の半導体発光素子から出る前記紫外光又は紫色光により励起されて前記第1のピークを有する第1の青色光を発光するものであり、
前記第2の半導体発光素子は前記第2のピークを有する第2の青色光を発光するものであることを特徴とする請求項1に記載の白色発光装置。
【請求項5】
前記第1のピークの半値幅及び前記第2のピークの半値幅の少なくとも一方は、50nm以下であることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の白色発光装置。
【請求項6】
前記発光スペクトルにおいて、前記第1のピークと前記第2のピークとの間に谷を備え、第1のピークの発光強度をIp1、第2のピークの発光強度をIp2とし、第1のピークと第2のピークの間にある谷の発光強度をIvとすると、
0.3≦Iv/{(Ip1+Ip2)/2}≦0.5 ・・・(4)
の条件を満たすことを特徴とする請求項5に記載の白色発光装置。
【請求項7】
前記第1の蛍光体は、量子ドット蛍光体であることを特徴とする請求項6に記載の白色発光装置。
【請求項8】
前記第1の蛍光体は、(Ba、Sr)

MgSi



:Eu系の蛍光体であることを特徴とする請求項6に記載の白色発光装置。
【請求項9】
前記第2の蛍光体が、SAE蛍光体と、LuAG系蛍光体又はYAG系蛍光体と、CASN系蛍光体又はSCASN系蛍光体とを含むものであることを特徴とする請求項6に記載の白色発光装置。
【請求項10】
前記半導体発光素子と前記第2の蛍光体を含む層との間に前記第1の蛍光体を含む層を備えることを特徴とする請求項6に記載の白色発光装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、白色発光装置に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
発光ダイオード(LED)などの発光素子と、発光素子によって励起される蛍光体とを用いた発光装置が実用化されている。LED照明器具では、表現したい連続的なスペクトルを、発光素子と蛍光体からそれぞれ出射される光の発光スペクトルを組み合わせて実現する。例えば、平均演色評価数Ra(R1~R8の平均)、及び特殊演色評価数Ri(i=9~15)を例えばすべて90以上に高くすることにより、国際照明委員会(CIE)で定めた太陽光の連続スペクトルを、LEDと蛍光体の出射光によって近似的に表現している。
【0003】
従来、波長の異なる2つの青色LEDで緑、黄、赤の蛍光体を励起させて演色性の高い白色光を得る方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。また、波長の異なる2つの青色LEDで黄、赤の蛍光体を励起させ、更に緑色LEDを加える方法や、2つの青色LEDと、緑色LED及び赤色LEDを用いる方法が提案されている(例えば、特許文献2参照)。さらに、波長の異なる2つの青色LEDで緑、赤などの蛍光体を励起させて演色性の高い白色光を得る方法が提案されている(例えば、特許文献3参照)。
【0004】
図7に、従来(例えば、特許文献3)の白色発光装置の一例を示す。また、図8は発光ピークの関係を説明するための図面である。従来の白色発光装置400は、発光スペクトルの波長範囲430~480nmにおいて、ピーク波長P1の第1のピークを有する青色光を発光する青色半導体発光素子(青色LED)11及びピーク波長P2の第2のピークを有する青色光を発光する青色半導体発光素子(青色LED)12を備え、青色半導体発光素子(青色LED)11、12を被覆する樹脂やガラスなどからなる封止体としても機能する蛍光体層20の中に緑色蛍光体21、赤色蛍光体22などの第2の蛍光体2が、フィラー3などと共に分散させられている。このような白色発光装置は、これら波長の異なる2つの青色LED11、12で第2の蛍光体2を励起させて演色性の高い白色光Lを得る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2008-034188号公報
特開2011-192738号公報
特開2016-219519号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
青色半導体発光素子(青色LEDということもある)は、通常、ウエハ上に形成される発光層を含むエピタキシャル層の組成比率のずれや結晶性などにより、発光特性(例えば発光のピーク波長やピークの半値幅等)にバラツキが生じる。その結果、上記従来技術のように、緑、黄、赤等の蛍光体を励起させるための青色光の光源として複数個の青色LEDを用いる場合に、それぞれの青色LEDに由来する発光ピークにおける発光特性が異なることにより、個々の青色LEDの発光特性のバラツキを考慮して適切に組み合わせを変える必要があった。具体的には、複数の青色LEDを使用する場合、短波長側の発光ピークのピーク波長P1と、長波長側の発光ピークのピーク波長P2との差P2-P1が高演色性を出すために重要な要素であり、あるバラツキを有する短波長側に発光ピークを有する青色LEDと、あるバラツキを有する長波長側に発光ピークを有する青色LEDのそれぞれの中から、組み合わせたときの特性を考慮して、適切なものを選定する必要があった。このため、発光装置設計の自由度に制限が生じたり、適切な組み合わせとするために多大な労力を要したりしていた。さらに、組み合わせることができなかった青色LEDが無駄になるなどの問題があった。
【0007】
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、輝度が高く高演色が容易な白色発光装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、上記目的を達成するためになされたものであり、半導体発光素子と、前記半導体発光素子から出る光により励起され、前記半導体発光素子から出る光が有するピーク波長より大きいピーク波長を有する光を発光する第1の蛍光体と、前記半導体発光素子から出る光及び前記第1の蛍光体から出る光の少なくとも一方により励起されて発光する第2の蛍光体とを含む白色発光装置であって、
前記半導体発光素子及び前記第1の蛍光体から出る光には、発光スペクトルの波長範囲430~480nmにおいて、ピーク波長P1の第1のピーク及びピーク波長P2の第2のピークを有する青色光が含まれ、
前記第1のピーク及び前記第2のピークの少なくとも一方は、前記第1の蛍光体が前記半導体発光素子から出る光により励起される発光に由来するものであり、
前記ピーク波長P1及び前記ピーク波長P2は、
430nm≦P1<P2≦480nm ・・・ (1)
P2-P1≧16nm ・・・ (2)
を満たし、
前記第1のピーク及び第2のピークにおける発光強度をそれぞれIp1、Ip2としたときに、
0.5≦(Ip1/Ip2)≦2 ・・・ (3)
を満たすものである白色発光装置を提供する。
【0009】
このような白色発光装置によれば、輝度が高く高演色が容易な白色発光装置となる。
【0010】
このとき、前記半導体発光素子は紫外光又は紫色光を発光するものであり、
前記第1の蛍光体は、前記半導体発光素子から出る前記紫外光又は紫色光により励起されて前記第1のピーク及び前記第2のピークを有する青色光を発光するものである白色発光装置とすることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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