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公開番号
2025032661
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-12
出願番号
2023138071
出願日
2023-08-28
発明の名称
計算装置
出願人
株式会社東芝
代理人
弁理士法人iX
主分類
H10N
60/10 20230101AFI20250305BHJP()
要約
【課題】特性を向上可能な計算装置を提供する。
【解決手段】実施形態によれば、計算装置は、素子部と、第1制御部材と、制御部と、を含む。前記素子部は、複数の第1ジョセフソン接合を含む第1ループを含む第1量子ビットと、複数の第2ジョセフソン接合を含む第2ループを含む第2量子ビットと、を含む。前記第2量子ビットは、前記第1量子ビットと結合可能である。前記制御部は、前記第1制御部材に第1動作を実行させることが可能である。前記第1動作において、前記制御部は、前記第1制御部材に、前記第1ループに第1交流成分を含む第1信号波を印加させつつ、前記第1ループに直流成分を含むパルス波を印加させる。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
複数の第1ジョセフソン接合を含む第1ループを含む第1量子ビットと、
複数の第2ジョセフソン接合を含む第2ループを含む第2量子ビットであって、前記第2量子ビットは、前記第1量子ビットと結合可能である、前記第2量子ビットと、
を含む素子部と、
第1制御部材と、
前記第1制御部材に第1動作を実行させることが可能な制御部と、
を備え、
前記第1動作において、前記制御部は、前記第1制御部材に、前記第1ループに第1交流成分を含む第1信号波を印加させつつ、前記第1ループに直流成分を含むパルス波を印加させる、計算装置。
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【請求項2】
前記第1信号波により、前記第1ループ内の磁束は、前記第1交流成分の周波数で変調され、
前記パルス波により、前記第1ループ内の前記磁束は、前記直流成分に応じて制御される、請求項1に記載の計算装置。
【請求項3】
前記第1交流成分の周波数は、前記第1量子ビットの第1特性周波数と、前記第2量子ビットの第2特性周波数と、の和である、請求項1に記載の計算装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記第1動作により、前記第1量子ビット及び前記第2量子ビットに2量子ビットゲートを実行する、請求項1に記載の計算装置。
【請求項5】
前記第1動作において、前記制御部は、前記第1制御部材に、前記第1ループに前記第1交流成分を含む前記第1信号波を印加させつつ、前記第1ループに第2交流成分を含む第2信号波を印加させつつ、前記第1ループに前記直流成分を含む前記パルス波を印加させる、請求項1に記載の計算装置。
【請求項6】
前記第2交流成分の第2位相と、前記第1交流成分の第1位相と、の差は、80度以上110度以下である、請求項5に記載の計算装置。
【請求項7】
複数の第1ジョセフソン接合を含む第1ループを含む第1量子ビットと、
複数の第2ジョセフソン接合を含む第2ループを含む第2量子ビットであって、前記第2量子ビットは、前記第1量子ビットと結合可能である、前記第2量子ビットと、
を含む素子部と、
第1制御部材と、
前記第1制御部材に第1動作を実行させることが可能な制御部と、
を備え、
前記第1動作において、前記制御部は、前記第1制御部材に、前記第1ループに第1交流成分を含む第1信号波を印加させ、
前記第1交流成分の周波数は、時間的に変化する、計算装置。
【請求項8】
前記第1動作の開始時の第1時刻において、前記第1交流成分は、第1時刻周波数を有し、
前記第1動作において前記第1時刻の後の第2時刻において、前記第1交流成分は、第2時刻周波数を有し、
前記第1量子ビットの第1特性周波数が前記第2量子ビットの第2特性周波数よりも高い第1条件において、前記第2時刻周波数は、前記第1時刻周波数よりも高く、
前記第1特性周波数が前記第2特性周波数よりも低い第2条件において、前記第2時刻周波数は、前記第1時刻周波数よりも低い、請求項7に記載の計算装置。
【請求項9】
前記第1動作において前記第2時刻の後の第3時刻において、前記第1交流成分は、第3時刻周波数を有し、
前記第1条件において、前記第3時刻周波数は前記第2時刻周波数よりも低く、
前記第2条件において、前記第3時刻周波数は前記第2時刻周波数よりも高い、請求項8に記載の計算装置。
【請求項10】
前記第1量子ビットは、前記第1ループ内の磁束を第1パラメトリック励起周波数で変調することで発振可能であり、
前記第2量子ビットは、前記第2ループ内の磁束を第2パラメトリック励起周波数で変調することで発振可能であり、
前記制御部は、前記第1動作において、前記第1パラメトリック励起周波数を変更可能である、請求項1~9のいずれか1つに記載の計算装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、計算装置に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
例えば、複数の非線形素子を含む電子回路が計算装置に用いられる。電子回路及び計算装置において、特性の向上が望まれる。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
H. Chono et al., Phys. Rev. Res. 4, 043054 (2022).
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の実施形態は、特性を向上可能な計算装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の実施形態によれば、計算装置は、素子部と、第1制御部材と、制御部と、を含む。前記素子部は、複数の第1ジョセフソン接合を含む第1ループを含む第1量子ビットと、複数の第2ジョセフソン接合を含む第2ループを含む第2量子ビットと、を含む。前記第2量子ビットは、前記第1量子ビットと結合可能である。前記制御部は、前記第1制御部材に第1動作を実行させることが可能である。前記第1動作において、前記制御部は、前記第1制御部材に、前記第1ループに第1交流成分を含む第1信号波を印加させつつ、前記第1ループに直流成分を含むパルス波を印加させる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1は、第1実施形態に係る計算装置を例示する模式図である。
図2は、第1実施形態に係る計算装置を例示する模式図である。
図3は、第2実施形態に係る計算装置を例示する模式図である。
図4は、第2実施形態に係る計算装置の動作を例示する模式図である。
図5は、実施形態に係る計算装置の動作を例示する模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下に、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。
図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚さと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。
本願明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
【0008】
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る計算装置を例示する模式図である。
図1に示すように、実施形態に係る計算装置110は、素子部10E、第1制御部材71、及び、制御部70を含む。
【0009】
素子部10Eは、第1量子ビット11Q及び第2量子ビット12Qを含む。第1量子ビット11Qは、第1ループ11Lを含む。第1ループ11Lは、複数の第1ジョセフソン接合11を含む。例えば、第1ループ11Lは、2つの第1ジョセフソン接合11を含む。この例では、第1量子ビット11Qは、複数の第1ループ11Lを含む。複数の第1ループ11Lの2つは互いに接続される。
【0010】
この例では、第1量子ビット11Qは、第1キャパシタ11Cをさらに含む。第1キャパシタ11Cは、第1ループ11Lと並列に接続される。
(【0011】以降は省略されています)
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