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公開番号
2025051063
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-04
出願番号
2023159965
出願日
2023-09-25
発明の名称
半導体装置及びその製造方法
出願人
株式会社東芝
,
東芝デバイス&ストレージ株式会社
代理人
弁理士法人iX
主分類
H10D
30/66 20250101AFI20250328BHJP()
要約
【課題】サイズの大型化を抑制すると共に、一方の動作領域から他方の動作領域へ流れる電流を抑制する。
【解決手段】一実施形態によると、半導体装置は、第1電極と、第1電極から離れた第2電極と、記第1電極と前記第2電極との間に設けられた半導体部とを備える。半導体部は、第1電極から第2電極に向かう第1方向に垂直な第2方向において、第1領域、第2領域、及び第1領域と第2領域との間に設けられた第3領域を有する。第3領域は、第1電極の上に設けられた第1導電形の第10半導体領域と、第10半導体領域の上に設けられ、かつ、第2方向において、第6半導体領域と第9半導体領域との間に設けられた電流ブロック領域と、を含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
第1電極と、
前記第1電極から離れた第2電極と、
前記第1電極と前記第2電極との間に設けられた半導体部であって、
前記半導体部は、前記第1電極から前記第2電極に向かう第1方向に垂直な第2方向において、第1領域、第2領域、及び前記第1領域と前記第2領域との間に設けられた第3領域を有し、前記第1電極の上に設けられ、前記第2電極の下に設けられる、前記半導体部と、
を備え、
前記第1領域は、
第1導電形の第1半導体領域と、
前記第1半導体領域の上に設けられた第2導電形の第2半導体領域と、
前記第2半導体領域の上に設けられ、前記第1半導体領域よりも低い前記第1導電形の不純物濃度を有する第3半導体領域と、
前記第2方向において、ゲート絶縁層を介して前記第3半導体領域と対面するゲート電極と、
前記第3半導体領域の上に設けられ、前記第2半導体領域よりも高い前記第2導電形の不純物濃度を有する前記第2導電形の第4半導体領域と、
前記第1方向において、前記第1半導体領域と前記第2半導体領域と間に設けられた前記第2導電形の第6半導体領域と、
を含み、
前記第2領域は、
前記第2半導体領域よりも高い前記第2導電形の不純物濃度を有する前記第2導電形の第7半導体領域と、
前記第7半導体領域の上に設けられた前記第2半導体領域と、
前記第2半導体領域の上に設けられ、前記第2電極と電気的に接続される前記第1導電形の第8半導体領域と、
前記第1方向において、前記第2半導体領域と前記第7半導体領域との間に設けられた、前記第2半導体領域よりも高く、かつ、前記第7半導体領域より低い前記第2導電形の不純物濃度を有する前記第2導電形の第9半導体領域と、
前記第2方向において、一部が絶縁層を介して前記第8半導体領域と対面し、前記第2電極と電気的に接続される導電部と、
を含み、
前記第3領域は、
前記第1電極の上に設けられた前記第1導電形の第10半導体領域と、
前記第10半導体領域の上に設けられ、かつ、前記第2方向において、前記第6半導体領域と前記第9半導体領域との間に設けられた電流ブロック領域と、
を含む、半導体装置。
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【請求項2】
前記第3半導体領域の上に設けられ、前記第3半導体領域よりも高い前記第1導電形の不純物濃度を有する前記第1導電形の第5半導体領域を、さらに備える、
請求項1に記載の半導体装置。
【請求項3】
前記電流ブロック領域は、酸素、窒素、二酸化ケイ素、及び炭素の少なくともいずれかを含む、
請求項1に記載の半導体装置。
【請求項4】
前記電流ブロック領域に含まれる酸素、窒素、二酸化ケイ素、及び炭素のいずれかの濃度は、前記第6半導体領域及び前記第9半導体領域における前記第2導電形の不純物濃度より高い、
請求項1に記載の半導体装置。
【請求項5】
前記酸素、窒素、二酸化ケイ素、及び炭素のいずれかの濃度は、1×10
18
cm
3
以上である、
請求項4に記載の半導体装置。
【請求項6】
前記電流ブロック領域の電気抵抗率は、前記前記第6半導体領域及び前記第9半導体領域の電気抵抗率よりそれぞれ高い、
請求項1に記載の半導体装置。
【請求項7】
前記電流ブロック領域の結晶欠陥密度は、前記前記第6半導体領域及び前記第9半導体領域の結晶欠陥密度より高い、
請求項1に記載の半導体装置。
【請求項8】
半導体装置の製造方法は、
第1領域と、第2領域と、前記第1領域と前記第2領域との間に設けられる第3領域とを有し、前記第1領域、前記第2領域及び前記第3領域の上に第1電極が設けられると共に、前記第1領域、前記第2領域及び前記第3領域において第2導電形の第1半導体層が設けられた半導体部を形成し、
前記半導体部の前記第1電極が設けられた面とは反対面に、前記第1半導体層における前記第2導電形の不純物濃度より濃い前記第2導電形の不純物濃度の前記第2導電形の第2半導体層を前記第1半導体層に形成し、
前記第1領域、前記第2領域及び前記第3領域において、前記第2半導体層の下にレジストを塗布し、
前記第3領域の前記レジストを除去して前記第3領域を開口し、
前記第3領域の開口から、酸素、窒素、二酸化ケイ素、及び炭素のいずれかをイオン注入により前記第2半導体層の下から注入し、
前記第1領域及び前記第2領域に塗布した前記レジストを除去する、
製造方法。
【請求項9】
前記レジストを除去した前記第2半導体層の下に、前記第1導電形の不純物をイオン注入により前記第2半導体層の下から注入する、
請求項8に記載の製造方法。
【請求項10】
前記第1導電形の不純物を注入した後、前記第1領域、前記第2領域及び前記第3領域において、前記第2半導体層の下にレジストを塗布し、
前記第2領域の前記レジストを除去して前記第2領域を開口し、
前記第2導電形の不純物をイオン注入により前記第2半導体層の下から注入し、
前記第2半導体層から前記レジストを除去する、
請求項9に記載の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、半導体装置及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 3,300 文字)
【背景技術】
【0002】
単一の半導体基板の上に、互いに並列接続されたIGBTとダイオードとが設けられた半導体装置が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2007-184486号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
異なる動作を行う2つ領域が設けられた半導体装置がある。この半導体装置は、例えば、RC-IGBT(Reverse Conducting - Insulated Gate Bipolar Transistor)と称されるものである。このRC-IGBTは、IGBTの動作を行うIGBT領域と、ダイオードの動作を行うダイオード領域と、を有する。IGBTの動作、及びダイオードの動作が他方の動作に影響がでないように、IGBT領域と、ダイオード領域と、の間には、所定の領域が設けられる場合がある。この領域を設けることにより、例えば、IGBT領域からダイオード領域に流れる電流を抑制することができ、半導体装置の動作に影響がでないようにすることができる。しかしながら、当該電流を十分に抑制するためには、当該領域のサイズを大きくする必要があり、サイズを大きくすると、半導体装置のサイズも大きくなる。
【0005】
本発明の実施形態は、サイズの大型化を抑制すると共に、一方の動作領域から他方の動作領域へ流れる電流を抑制することができる半導体装置及びその製造方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態によれば、半導体装置は、第1電極と、前記第1電極から離れた第2電極と、半導体部と、を備える。半導体部は、前記第1電極と前記第2電極との間に設けられている。前記半導体部は、前記第1電極から前記第2電極に向かう第1方向に垂直な第2方向において、第1領域、第2領域、及び前記第1領域と前記第2領域との間に設けられた第3領域を有する。前記半導体部は、前記第1電極の上に設けられる。前記半導体部は、前記第2電極の下に設けられる。前記第1領域は、第1導電形の第1半導体領域と、前記第1半導体領域の上に設けられた第2導電形の第2半導体領域と、前記第2半導体領域の上に設けられ、前記第1半導体領域よりも低い前記第1導電形の不純物濃度を有する第3半導体領域と、前記第2方向において、ゲート絶縁層を介して前記第3半導体領域と対面するゲート電極と、前記第3半導体領域の上に設けられ、前記第2半導体領域よりも高い前記第2導電形の不純物濃度を有する前記第2導電形の第4半導体領域と、前記第1方向において、前記第1半導体領域と前記第2半導体領域と間に設けられた前記第2導電形の第6半導体領域と、を含む。前記第2領域は、前記第2半導体領域よりも高い前記第2導電形の不純物濃度を有する前記第2導電形の第7半導体領域と、前記第7半導体領域の上に設けられた前記第2半導体領域と、前記第2半導体領域の上に設けられ、前記第2電極と電気的に接続される前記第1導電形の第8半導体領域と、前記第1方向において、前記第2半導体領域と前記第7半導体領域との間に設けられた、前記第2半導体領域よりも高く、かつ、前記第7半導体領域より低い前記第2導電形の不純物濃度を有する前記第2導電形の第9半導体領域と、前記第2方向において、一部が絶縁層を介して前記第8半導体領域と対面し、前記第2電極と電気的に接続される導電部と、を含む。前記第3領域は、前記第1電極の上に設けられた前記第1導電形の第10半導体領域と、前記第10半導体領域の上に設けられ、かつ、前記第2方向において、前記第6半導体領域と前記第9半導体領域との間に設けられた電流ブロック領域と、を含む。
【図面の簡単な説明】
【0007】
実施形態に係る半導体装置の一例を示す平面図。
図1のB1-B2断面図。
実施形態に係る半導体装置の製造方法の一例を示すフローチャート。
実施形態に係る半導体装置の製造工程で製造される半導体部を示す図。
実施形態に係る半導体装置の製造工程で製造される半導体部を示す図。
実施形態に係る半導体装置の製造工程で製造される半導体部を示す図。
実施形態に係る半導体装置の製造工程で製造される半導体部を示す図。
実施形態に係る半導体装置の製造工程で製造される半導体部を示す図。
実施形態に係る半導体装置の製造工程で製造される半導体部を示す図。
実施形態に係る半導体装置の製造工程で製造される半導体部を示す図。
実施形態に係る半導体装置の製造工程で製造される半導体部を示す図。
実施形態に係る半導体装置の製造工程で製造される半導体部を示す図。
実施形態に係る半導体装置の製造工程で製造される半導体部を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下に、本発明の各実施形態について図面を参照しつつ説明する。
図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚みと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。
本願明細書と各図において、既に説明したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
以下の説明において、n
+
、n、n
-
及びp
+
、pの表記は、各導電形における不純物濃度の相対的な高低を表す。すなわち、n
+
はnよりもn形の不純物濃度が相対的に高く、n
-
はnよりもn形の不純物濃度が相対的に低いことを示す。また、p
+
はpよりもp形の不純物濃度が相対的に高く、p
-
はpよりもp形の不純物濃度が相対的に低いことを示す。
以下で説明する各実施形態について、各半導体領域のp形とn形を反転させて各実施形態を実施してもよい。
【0009】
図1は、実施形態に係る半導体装置の平面図である。
図2は図1のB1-B2断面図である。
実施形態に係る半導体装置は、RC-IGBTである。図1及び図2に示すように、実施形態に係る半導体装置100は、コレクタ電極31(第1電極)、エミッタ電極32(第2電極)、ゲートパッド33、及び半導体部34を備える。半導体部34は、p
+
形(第1導電形)コレクタ領域1A(第1半導体領域)、p
+
形(第1導電形)コレクタ領域1B(第10半導体領域)、n
-
形(第2導電形)ベース領域2(第2半導体領域)、p形ベース領域3(第3半導体領域)、n
+
形エミッタ領域4(第4半導体領域)、p
+
形コンタクト領域5(第5半導体領域)、n
+
形カソード領域7(第7半導体領域)、p形アノード領域8(第8半導体領域)、p
+
形アノード領域9、n形バッファ領域10A(第6半導体領域)、n形バッファ領域10B(第9半導体領域)、n形バリア領域11、酸素注入領域12(電流ブロック領域)、ゲート電極20、及び導電部21を有する。
【0010】
実施形態の説明では、XYZ直交座標系を用いる。コレクタ電極31からエミッタ電極32に向かう方向をZ方向(第1方向)とする。Z方向に対して垂直であり、相互に直交する二方向をX方向(第2方向)及びY方向(第3方向)とする。また、説明のために、コレクタ電極31からエミッタ電極32に向かう方向を「上」と言い、その反対方向を「下」と言う。これらの方向は、コレクタ電極31とエミッタ電極32の相対的な位置関係に基づき、重力の方向とは無関係である。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
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