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公開番号2025015889
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-31
出願番号2023118764
出願日2023-07-21
発明の名称半導体装置
出願人三菱電機株式会社
代理人個人,個人
主分類H10D 84/80 20250101AFI20250124BHJP()
要約【課題】本開示は、第1ゲート電極と第2ゲート電極とを備える半導体装置において伝導損失の改善を目的とする。
【解決手段】半導体装置101は、複数の第1トレンチの夫々の内部に絶縁膜を介して埋め込まれたゲート電極を備える。ゲート電極は、第1ゲートパッド30と電気的に接続された第1ゲート電極12と、第2ゲートパッド31と電気的に接続された第2ゲート電極15と、を含む。第2ゲート電極15に寄生するゲート容量の充電期間および放電期間は、それぞれ第1ゲート電極12に寄生するゲート容量の充電期間および放電期間より短い。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
第1主面および前記第1主面に対向する第2主面を有する半導体基板と、
前記半導体基板の前記第1主面上に形成される上面電極と、
前記半導体基板の前記第2主面上に形成される下面電極と、
第1ゲートパッドと、
前記第1ゲートパッドと独立して制御される第2ゲートパッドと、
を備え、
前記半導体基板は、
第1導電型のドリフト層と、
前記ドリフト層の前記第1主面側に形成された第2導電型のベース層と、
前記ベース層の前記第1主面側に形成された第1導電型のソース層と、
前記ソース層から前記ベース層を貫通して前記ドリフト層に達する複数の第1トレンチと、を備え、
前記複数の第1トレンチの夫々の内部に絶縁膜を介して埋め込まれたゲート電極を備え、
前記ゲート電極は、
前記第1ゲートパッドと電気的に接続された第1ゲート電極と、
前記第2ゲートパッドと電気的に接続された第2ゲート電極と、を含み、
前記第2ゲート電極に寄生するゲート容量の充電期間および放電期間は、それぞれ前記第1ゲート電極に寄生するゲート容量の充電期間および放電期間より短い、
半導体装置。
続きを表示(約 800 文字)【請求項2】
前記第2ゲート電極の抵抗率は前記第1ゲート電極の抵抗率よりも低い、
請求項1に記載の半導体装置。
【請求項3】
前記第2ゲート電極を構成する半導体材料の不純物濃度は前記第1ゲート電極を構成する半導体材料の不純物濃度より高い、
請求項2に記載の半導体装置。
【請求項4】
前記第2ゲート電極の断面積は前記第1ゲート電極の断面積より大きい、
請求項2に記載の半導体装置。
【請求項5】
前記第2ゲート電極は金属からなる、
請求項2に記載の半導体装置。
【請求項6】
前記第2ゲート電極に寄生するゲート容量は前記第1ゲート電極に寄生するゲート容量よりも小さい、
請求項1に記載の半導体装置。
【請求項7】
前記第2ゲート電極と前記第1トレンチの内壁との間に形成された前記絶縁膜である第2ゲート絶縁膜は、前記第1ゲート電極と前記第1トレンチの内壁との間に形成された前記絶縁膜である第1ゲート絶縁膜より厚い、
請求項6に記載の半導体装置。
【請求項8】
前記第2ゲート電極の表面積は前記第1ゲート電極の表面積より小さい、
請求項6に記載の半導体装置。
【請求項9】
前記第2ゲート電極はアモルファスシリコンからなる、
請求項6に記載の半導体装置。
【請求項10】
前記第1ゲート電極と前記第1ゲートパッドとの間に設けられた第1内蔵ゲート抵抗と、
前記第2ゲート電極と前記第2ゲートパッドとの間に設けられた第2内蔵ゲート抵抗と、をさらに備え、
前記第2内蔵ゲート抵抗は前記第1内蔵ゲート抵抗より小さい、
請求項1に記載の半導体装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、半導体装置に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、一つの半導体基板上に第1ゲート電極と第2ゲート電極が設けられた半導体装置が開示されている。特許文献1に記載の半導体装置は、ターンオフ時には第2ゲート電極が第1ゲート電極より早いタイミングでターンオフし、ターンオン時において第2ゲート電極が第1ゲート電極より遅いタイミングでターンオンする。これにより、スイッチング損失が低減する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第5742672号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の半導体装置では、第2ゲート電極に寄生するゲート容量を高速で充放電することが考慮されていない。そのため、オン電圧が低い期間が短く、伝導損失が大きいという問題があった。具体的には、第2ゲート電極がオン状態になることで第2ゲート電極の周囲にn型の蓄積層が形成され、蓄積層がホールバリアとなることでドリフト層内のホール密度を増加させることができ、オン電圧が低減する。第2ゲート電極の充放電時間が長いと、第2ゲート電極がオン状態になる期間が短くなり、伝導損失が悪化するという問題がある。
【0005】
本開示は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、第1ゲート電極と第2ゲート電極とを備える半導体装置において伝導損失の改善を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の半導体装置は、第1主面および第1主面に対向する第2主面を有する半導体基板と、半導体基板の第1主面上に形成される上面電極と、半導体基板の第2主面上に形成される下面電極と、第1ゲートパッドと、第1ゲートパッドと独立して制御される第2ゲートパッドと、を備える。半導体基板は、第1導電型のドリフト層と、ドリフト層の第1主面側に形成された第2導電型のベース層と、ベース層の第1主面側に形成された第1導電型のソース層と、ソース層からベース層を貫通してドリフト層に達する複数の第1トレンチと、を備える。半導体装置は、複数の第1トレンチの夫々の内部に絶縁膜を介して埋め込まれたゲート電極を備える。ゲート電極は、第1ゲートパッドと電気的に接続された第1ゲート電極と、第2ゲートパッドと電気的に接続された第2ゲート電極と、を含む。第2ゲート電極に寄生するゲート容量の充電期間および放電期間は、それぞれ第1ゲート電極に寄生するゲート容量の充電期間および放電期間より短い。
【発明の効果】
【0007】
本開示の半導体装置によれば、第2ゲート電極に寄生するゲート容量の充放電期間が第1ゲート電極に寄生するゲート容量の充放電期間より短い。従って、第2ゲート電極のオン期間を長くすることができる。その結果、オン電圧が低い期間が長くなり、伝導損失が改善する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施の形態1に係る半導体装置の上面図である。
図1のA-A線に沿った実施の形態1に係る半導体装置の断面図である。
半導体装置の駆動タイミングを示す図である。
実施の形態1の第1変形例に係る半導体装置の断面図である。
実施の形態1の第2変形例に係る半導体装置の断面図である。
実施の形態1の第3変形例に係る半導体装置の断面図である。
実施の形態2に係る半導体装置の断面図である。
実施の形態3に係る半導体装置の断面図である。
実施の形態3の第1変形例に係る半導体装置の断面図である。
実施の形態3の第2変形例に係る半導体装置の断面図である。
実施の形態3の第3変形例に係る半導体装置の断面図である。
実施の形態3の第4変形例に係る半導体装置の断面図である。
実施の形態3の第5変形例に係る半導体装置の断面図である。
実施の形態3の第6変形例に係る半導体装置の断面図である。
実施の形態4に係る半導体装置の断面図である。
実施の形態4の第1変形例に係る半導体装置の断面図である。
実施の形態5に係る半導体装置の上面図である。
実施の形態5の第1変形例に係る半導体装置の上面図である。
実施の形態6に係る半導体装置の上面図である。
図16のB-B線に沿った実施の形態6に係る半導体装置の断面図である。
実施の形態6に係る半導体装置の駆動タイミングを示す図である。
実施の形態6の第1変形例に係る半導体装置の断面図である。
実施の形態7に係る半導体装置の断面図である。
実施の形態7に係る半導体装置の駆動タイミングを示す図である。
実施の形態7の第1変形例に係る半導体装置の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下の説明において、nおよびpは半導体の導電型を示す。本開示においては、第1導電型をn型、第2導電型をp型として説明するが、第1導電型をp型、第2導電型をn型としてもよい。また、n-は不純物濃度がnよりも低濃度であることを示し、n+は不純物濃度がnよりも高濃度であることを示す。同様に、p-は不純物濃度がpよりも低濃度であることを示し、p+は不純物濃度がpよりも高濃度であることを示す。
【0010】
<A.実施の形態1>
<A-1.構成>
図1は、実施の形態1に係る半導体装置101の上面図である。但し、図1において層間絶縁膜2およびエミッタ電極1は図示が省略されている。図2は、図1のA-A線に沿った半導体装置101の断面図である。半導体装置101は絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ(Insulated Gate Bipolar Transistor:IGBT)を構成する。
(【0011】以降は省略されています)

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