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公開番号
2025017676
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-06
出願番号
2023120836
出願日
2023-07-25
発明の名称
窒化物半導体装置
出願人
ローム株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
H10D
30/83 20250101AFI20250130BHJP()
要約
【課題】窒化物半導体装置の耐圧および信頼性を向上させる。
【解決手段】窒化物半導体装置100は、半導体基板18と、半導体基板18の上方に形成された窒化物半導体層20とを含んでいる。窒化物半導体層20は、第1超格子バッファ層106と、第1超格子バッファ層106の上方に形成された第2超格子バッファ層108と、第2超格子バッファ層108の上方に形成された電子走行層24とを含んでいる。第1超格子バッファ層106は、交互に配置された第1層および第2層を含む第1超格子構造を有している。第1層は、Al
x
Ga
1-x
Nで構成されており、ここで、0<x<1である。第2層は、GaNで構成されている。第2超格子バッファ層108は、交互に配置された第3層および第4層を含む第2超格子構造を有している。第3層は、Al
y
Ga
1-y
Nで構成されており、ここで、0<y<xである。第4層は、GaNで構成されている。
【選択図】図9
特許請求の範囲
【請求項1】
半導体基板と、
前記半導体基板の上方に形成された窒化物半導体層と、
前記窒化物半導体層の上方に形成された少なくとも1つの電極と
を備え、
前記窒化物半導体層は、
第1超格子バッファ層と、
前記第1超格子バッファ層の上方に形成された第2超格子バッファ層と、
前記第2超格子バッファ層の上方に形成されるとともに、第1窒化物半導体で構成された電子走行層と、
前記電子走行層の上方に形成されるとともに、前記第1窒化物半導体よりも大きなバンドギャップを有する第2窒化物半導体で構成された電子供給層と
を含み、
前記第1超格子バッファ層は、交互に配置された第1層および第2層を含む第1超格子構造を有し、前記第1層は、Al
x
Ga
1-x
Nで構成されており、ここで、0<x<1であり、前記第2層は、GaNで構成されており、
前記第2超格子バッファ層は、交互に配置された第3層および第4層を含む第2超格子構造を有し、前記第3層は、Al
y
Ga
1-y
Nで構成されており、ここで、0<y<xであり、前記第4層は、GaNで構成されている、
窒化物半導体装置。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
前記窒化物半導体層は、前記第2超格子バッファ層の上方に形成された第3超格子バッファ層をさらに含み、前記第3超格子バッファ層は、交互に配置された第5層および第6層を含む第3超格子構造を有し、前記第5層は、Al
z
Ga
1-z
Nで構成されており、ここで、0<z<yであり、前記第6層は、GaNで構成されており、前記電子走行層は、前記第3超格子バッファ層の上方に形成されている、請求項1に記載の窒化物半導体装置。
【請求項3】
前記窒化物半導体層は、前記第2超格子バッファ層と前記電子走行層との間に配置された上部バッファ層をさらに含み、前記上部バッファ層は、Al
u
Ga
1-u
Nで構成されており、ここで、0<u<yである、請求項1に記載の窒化物半導体装置。
【請求項4】
前記窒化物半導体層は、前記第1超格子バッファ層と前記第2超格子バッファ層との間に配置された中間バッファ層をさらに含み、前記中間バッファ層は、Al
i
Ga
1-i
Nで構成されており、ここで、y<i<xである、請求項1に記載の窒化物半導体装置。
【請求項5】
前記窒化物半導体層は、前記半導体基板と前記第1超格子バッファ層との間に配置された下部バッファ層をさらに含み、前記下部バッファ層は、Al
b
Ga
1-b
Nで構成されており、ここで、x<b<1である、請求項1に記載の窒化物半導体装置。
【請求項6】
前記窒化物半導体層は、前記半導体基板に接するベースバッファ層をさらに含み、前記ベースバッファ層は、AlNで構成されている、請求項1~5のいずれか一項に記載の窒化物半導体装置。
【請求項7】
前記第2超格子バッファ層は、前記第1超格子バッファ層に接している、請求項1に記載の窒化物半導体装置。
【請求項8】
前記窒化物半導体層は、前記半導体基板に接する底面を有するとともに、複数の転位線を含み、
前記少なくとも1つの電極の下方の領域において、前記電子走行層と前記電子供給層との界面を通る転位線の数は、前記窒化物半導体層の前記底面から延びる転位線の数よりも少ない、請求項1~5のいずれか一項に記載の窒化物半導体装置。
【請求項9】
前記第1超格子構造では、前記第1層と前記第2層との2層構造が、2回以上500回以下繰り返されている、請求項1~5のいずれか一項に記載の窒化物半導体装置。
【請求項10】
前記第1窒化物半導体は、GaNを含み、前記第2窒化物半導体は、AlGaNを含む、請求項1~5のいずれか一項に記載の窒化物半導体装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、窒化物半導体装置に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
現在、窒化ガリウム(GaN)等のIII族窒化物半導体(以下、単に「窒化物半導体」と言う場合がある)を用いた高電子移動度トランジスタ(HEMT)の製品化が進んでいる。HEMTは、半導体ヘテロ接合の界面付近に形成された二次元電子ガス(2DEG)を導電経路(チャネル)として使用する。HEMTを利用したパワーデバイスは、典型的なシリコン(Si)パワーデバイスと比較して低オン抵抗および高周波動作を可能にしたデバイスとして認知されている。
【0003】
例えば、特許文献1に記載の窒化物半導体装置は、シリコン基板と、窒化ガリウム(GaN)層によって構成された電子走行層と、窒化アルミニウムガリウム(AlGaN)層によって構成された電子供給層とを含む。電子走行層中、電子走行層と電子供給層とのヘテロ接合の界面付近において、2DEGが形成される。また、特許文献1の窒化物半導体装置では、アクセプタ型不純物がドーピングされたGaN層(p型GaN層)が、電子供給層上であってゲート電極の直下の位置に設けられている。この構成では、p型GaN層が、その直下の領域において電子走行層と電子供給層との間のヘテロ接合界面付近における伝導帯のエネルギーレベルを引き上げるので、p型GaN層の直下のチャネルを消失させることができる。これにより、窒化物半導体装置のノーマリーオフ動作が実現される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2017-73506号公報
【0005】
[概要]
窒化物半導体装置では、窒化物半導体層(例えば、GaN層、AlGaN層など)が、窒化物半導体層とは異なる材料からなる半導体基板上に形成されている。半導体基板と窒化物半導体層との間の格子定数の不整合は、窒化物半導体層中にミスフィット転位を生じさせ、その結果、窒化物半導体層中に複数の転位線が形成され得る。窒化物半導体層中のこのような転位線は、窒化物半導体装置の耐圧の低下、リーク電流の増加などの原因となり得る。
【0006】
本開示の一態様による窒化物半導体装置は、半導体基板と、前記半導体基板の上方に形成された窒化物半導体層と、前記窒化物半導体層の上方に形成された少なくとも1つの電極とを備えている。前記窒化物半導体層は、第1超格子バッファ層と、前記第1超格子バッファ層の上方に形成された第2超格子バッファ層と、前記第2超格子バッファ層の上方に形成されるとともに、第1窒化物半導体で構成された電子走行層と、前記電子走行層の上方に形成されるとともに、前記第1窒化物半導体よりも大きなバンドギャップを有する第2窒化物半導体で構成された電子供給層とを含んでいる。前記第1超格子バッファ層は、交互に配置された第1層および第2層を含む第1超格子構造を有し、前記第1層は、Al
x
Ga
1-x
Nで構成されており、ここで、0<x<1であり、前記第2層は、GaNで構成されている。前記第2超格子バッファ層は、交互に配置された第3層および第4層を含む第2超格子構造を有し、前記第3層は、Al
y
Ga
1-y
Nで構成されており、ここで、0<y<xであり、前記第4層は、GaNで構成されている。
【0007】
他の特徴および態様は、以下の詳細な説明、図面、および特許請求の範囲から明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、第1実施形態による例示的な窒化物半導体装置の概略平面図である。
図2は、図1に示す窒化物半導体装置の拡大平面図である。
図3は、図2のF3-F3線に沿った窒化物半導体装置の概略断面図である。
図4は、半導体基板の上方に形成された窒化物半導体層の一部の積層構造を示す模式図である。
図5は、超格子構造による転位線の消失メカズムを説明するための模式図である。
図6は、半導体基板の上方に形成された窒化物半導体層の一部の積層構造の第1変更例を示す模式図である。
図7は、半導体基板の上方に形成された窒化物半導体層の一部の積層構造の第2変更例を示す模式図である。
図8は、半導体基板の上方に形成された窒化物半導体層の一部の積層構造の第3変更例を示す模式図である。
図9は、第2実施形態による窒化物半導体装置の概略断面図である。
図10は、半導体基板の上方に形成された窒化物半導体層の一部の積層構造を示す模式図である。
【0009】
[詳細な説明]
以下、添付図面を参照して本開示の窒化物半導体装置のいくつかの実施形態を説明する。図面および詳細な説明を通して、同じ参照数字は同じ要素を指す。図面は縮尺通りでない場合があり、図面における要素の相対的な大きさ、比率、および描写は、明瞭さ、説明、および便宜のために誇張されている場合がある。
【0010】
以下の詳細な説明は、記載された方法、装置、および/またはシステムの包括的な理解を提供する。記載された方法、装置、および/またはシステムの変更および均等物は、当業者には明らかである。必然的に特定の順序で生じる動作を除き、動作の順序は例示的なものであり、かつ当業者にとって明らかなように変更することができる。当業者に周知の機能および構造についての説明は省略され得る。
(【0011】以降は省略されています)
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