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公開番号2025016279
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-31
出願番号2023119445
出願日2023-07-21
発明の名称半導体装置
出願人富士電機株式会社
代理人個人
主分類H10D 8/60 20250101AFI20250124BHJP()
要約【課題】電気的特性を向上させたJBS構造の半導体装置を提供すること。
【解決手段】半導体基板10のおもて面側に、n-型ドリフト領域2とショットキー電極11とのショットキー接合と、p+型領域3とn-型ドリフト領域2とのpn接合と、を混在させたJBS構造が設けられている。また、半導体基板10のおもて面に、p+型領域3の形成時に副次的に形成された第1トレンチ4と、意図的に形成された第2トレンチ5と、が設けられている。第2トレンチ5は、p+型領域3よりも浅い深さで当該p+型領域3に交差するストライプ状に設けられ、ショットキー接合によるSBDとpn接合によるpn接合ダイオードとに交差する。第1,2トレンチ4,5によって半導体基板10のおもて面に高低差の異なる段差41,42,51,52が所定パターンで繰り返し配置されることで、半導体基板10のおもて面側でのn-型ドリフト領域2の露出面が増える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
第1導電型の半導体基板と、
前記半導体基板の第1主面に選択的に設けられ、前記第1主面に平行な方向に延在する第2導電型領域と、
前記半導体基板の前記第2導電型領域を除く部分であり、前記第1主面において前記第1主面に平行な方向に前記第2導電型領域に沿って延在する第1導電型領域と、
前記第1主面に設けられ、前記第1導電型領域にショットキー接合し、かつ前記第1主面で前記第2導電型領域に接する第1電極と、
前記半導体基板の第2主面に設けられた第2電極と、
を備え、
前記第1主面に、
前記第1電極と前記第1導電型領域との接触面の高さ位置よりも前記第1電極と前記第2導電型領域との接触面の高さ位置を低くする第1段差と、
前記第1段差に交差し、前記第1導電型領域の長手方向に高低差を有して前記第1電極と前記第1導電型領域との接触面の高さ位置を部分的に低くする第2段差と、
前記第1段差に交差して前記第2段差に連続し、前記第2導電型領域の長手方向に高低差を有して前記第1電極と前記第2導電型領域との接触面の高さ位置を部分的に低くする第3段差と、を有することを特徴とする半導体装置。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
前記第1主面に設けられ、前記第1主面に平行な方向に前記第2導電型領域に沿って延在し、底面を前記第2導電型領域に囲まれた第1トレンチと、
前記第1主面に前記第1導電型領域および前記第2導電型領域に交差して設けられ、底面を前記第1導電型領域および前記第2導電型領域にそれぞれ選択的に囲まれた第2トレンチと、
を備え、
前記第1トレンチによって前記第1段差が形成され
前記第2トレンチによって前記第2段差および前記第3段差が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
【請求項3】
第1導電型の半導体基板と、
前記半導体基板の第1主面に設けられ、前記第1主面に平行な方向に延在する第1トレンチと、
前記半導体基板に選択的に設けられ、前記第1主面に平行な方向に前記第1トレンチに沿って延在し、前記第1トレンチの底面を囲む第2導電型領域と、
前記半導体基板の前記第2導電型領域を除く部分であり、前記第1主面において前記第1主面に平行な方向に前記第2導電型領域に沿って延在する第1導電型領域と、
前記第1主面に前記第1導電型領域および前記第2導電型領域に交差して設けられ、底面を前記第1導電型領域および前記第2導電型領域にそれぞれ選択的に囲まれた第2トレンチと、
前記第1主面に設けられ、前記第1トレンチおよび前記第2トレンチに埋め込まれ、前記第1導電型領域にショットキー接合し、かつ前記第2導電型領域に接する第1電極と、
前記半導体基板の第2主面に設けられた第2電極と、
を備えることを特徴とする半導体装置。
【請求項4】
前記第2導電型領域は、少なくとも深さ方向に前記第2トレンチに対向する部分で前記第2トレンチの底面よりも前記第2主面側に深くなっていることを特徴とする請求項2または3に記載の半導体装置。
【請求項5】
前記第2導電型領域の前記第1主面からの深さは一様であることを特徴とする請求項4に記載の半導体装置。
【請求項6】
前記第2トレンチの底面は、前記第1トレンチの底面よりも前記第2主面側に深い位置にあることを特徴とする請求項2または3に記載の半導体装置。
【請求項7】
前記第2導電型領域は、前記第1主面に平行な方向にストライプ状に延在し、
前記第2トレンチは、前記第1導電型領域および前記第2導電型領域に交差するストライプ状に延在し、
前記第2トレンチの幅は、前記第2導電型領域の配置間隔よりも狭いことを特徴とする請求項2または3に記載の半導体装置。
【請求項8】
前記第2導電型領域は、前記第1トレンチの内壁の全面を囲むことを特徴とする請求項2または3に記載の半導体装置。
【請求項9】
前記第1電極は、
前記第1主面、前記第1トレンチの内壁および前記第2トレンチの内壁に沿って設けられ、前記第1導電型領域にショットキー接合し、かつ前記第2導電型領域に接する第1金属層と、
前記第1トレンチの内部および前記第2トレンチの内部において前記第1金属層の上に設けられ、前記第1トレンチおよび前記第2トレンチを埋め込まれた第2金属層と、を有することを特徴とする請求項2または3に記載の半導体装置。
【請求項10】
前記第2金属層は、窒化チタンまたはタングステンからなることを特徴とする請求項9に記載の半導体装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、半導体装置に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来、パワーデバイスとして用いられるショットキーバリアダイオード(SBD:Schottky Barrier Diode)では、半導体基板のおもて面側にショットキー接合とpn接合とを混在させたJBS(Junction Barrier Schottky)構造を採用し、当該pn接合を形成するp
+
型領域をアノードトレンチの内壁の表面領域に形成した装置が公知である(例えば、下記特許文献1~3参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2014-116471号公報
特開2018-101668号公報
特開2011-009797号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
SBDの導通損失は、n
-
型の半導体基板とショットキー電極との接触面積(ショットキー接合の面積)が大きいほど低減される。しかしながら、JBS構造のSBDでは、半導体基板のおもて面側にショットキー接合とpn接合とが混在し、当該pn接合で形成されるpn接合ダイオードの面積分だけショットキー接合の面積が小さくなるため、同じチップサイズでショットキー接合のみを有するSBDと比べて導通損失が大きくなる。
【0005】
この発明は、上述した従来技術による課題を解消するため、電気的特性を向上させたJBS構造の半導体装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、本発明の目的を達成するため、この発明にかかる半導体装置は、次の特徴を有する。第2導電型領域は、第1導電型の半導体基板の第1主面に選択的に設けられ、前記第1主面に平行な方向に延在する。第1導電型領域は、前記半導体基板の前記第2導電型領域を除く部分であり、前記第1主面において前記第1主面に平行な方向に前記第2導電型領域に沿って延在する。第1電極は、前記第1主面に設けられ、前記第1導電型領域にショットキー接合し、かつ前記第1主面で前記第2導電型領域に接する。第2電極は、前記半導体基板の第2主面に設けられている。
【0007】
前記第1主面に、第1段差と、第2段差と、第3段差と、が形成されている。
前記第1段差は、前記第1電極と前記第1導電型領域との接触面の高さ位置よりも前記第1電極と前記第2導電型領域との接触面の高さ位置を低くする。
前記第2段差は、前記第1段差に交差し、前記第1導電型領域の長手方向に高低差を有して前記第1電極と前記第1導電型領域との接触面の高さ位置を部分的に低くする。
前記第3段差は、前記第1段差に交差して前記第2段差に連続し、前記第2導電型領域の長手方向に高低差を有して前記第1電極と前記第2導電型領域との接触面の高さ位置を部分的に低くする。
【0008】
また、この発明にかかる半導体装置は、上述した発明において、第1トレンチは、前記第1主面に設けられ、前記第1主面に平行な方向に前記第2導電型領域に沿って延在し、底面を前記第2導電型領域に囲まれている。第2トレンチは、前記第1主面に前記第1導電型領域および前記第2導電型領域に交差して設けられ、底面を前記第1導電型領域および前記第2導電型領域にそれぞれ選択的に囲まれている。前記第1トレンチによって前記第1段差が形成されている。前記第2トレンチによって前記第2段差および前記第3段差が形成されていることを特徴とする。
【0009】
また、上述した課題を解決し、本発明の目的を達成するため、この発明にかかる半導体装置は、次の特徴を有する。第1トレンチは、第1導電型の半導体基板の第1主面に設けられ、前記第1主面に平行な方向に延在する。第2導電型領域は、前記半導体基板に選択的に設けられ、前記第1主面に平行な方向に前記第1トレンチに沿って延在し、前記第1トレンチの底面を囲む。第1導電型領域は、前記半導体基板の前記第2導電型領域を除く部分であり、前記第1主面において前記第1主面に平行な方向に前記第2導電型領域に沿って延在する。第2トレンチは、前記第1主面に前記第1導電型領域および前記第2導電型領域に交差して設けられ、底面を前記第1導電型領域および前記第2導電型領域にそれぞれ選択的に囲まれている。第1電極は、前記第1主面に設けられ、前記第1トレンチおよび前記第2トレンチに埋め込まれ、前記第1導電型領域にショットキー接合し、かつ前記第2導電型領域に接する。第2電極は、前記半導体基板の第2主面に設けられている。
【0010】
また、この発明にかかる半導体装置は、上述した発明において、前記第2導電型領域は、少なくとも深さ方向に前記第2トレンチに対向する部分で前記第2トレンチの底面よりも前記第2主面側に深くなっていることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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