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公開番号
2025008051
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-20
出願番号
2023109894
出願日
2023-07-04
発明の名称
光センサ
出願人
住友電気工業株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
H10N
10/13 20230101AFI20250109BHJP()
要約
【課題】感度を良好にすると共に歩留まりの向上を図ることができる光センサを提供する。
【解決手段】光センサは、支持層と、帯状の複数のp型材料層と、帯状の複数のn型材料層と、を含み、熱電変換材料部と、ヒートシンクと、光吸収膜と、絶縁膜と、を備える。複数のp型材料層はそれぞれ、第1主面と垂直な方向に見てヒートシンクと重なる第1領域と、光吸収膜と重なる第2領域と、を含む。複数のn型材料層はそれぞれ、第1主面と垂直な方向に見てヒートシンクと重なる第3領域と、光吸収膜と重なる第4領域と、を含む。複数のp型材料層および複数のn型材料層はそれぞれ、第1領域と第3領域とが電気的に接続され、第2領域と第4領域とが電気的に接続されるよう交互に直列で配置される。光吸収膜は、カーボンおよび樹脂から構成されている。光吸収膜は、厚さ方向に凹む凹溝により複数の分割部に分割されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
第1主面および前記第1主面と厚さ方向の反対に位置する第2主面を有する支持層と、
p型の導電型を有するSiGeから構成され、熱エネルギーを電気エネルギーに変換する帯状の複数のp型材料層と、n型の導電型を有するSiGeから構成され、熱エネルギーを電気エネルギーに変換する帯状の複数のn型材料層と、を含み、前記第1主面上に配置される熱電変換材料部と、
前記第2主面上に配置され、前記第1主面と垂直な方向に見て、内側に凹部を有するヒートシンクと、
前記第1主面と垂直な方向に見て、前記凹部と重なって配置される光吸収膜と、
前記熱電変換材料部と前記光吸収膜との間に配置される絶縁膜と、を備え、
前記複数のp型材料層はそれぞれ、前記第1主面と垂直な方向に見て前記ヒートシンクと重なる第1領域と、前記光吸収膜と重なる第2領域と、を含み、
前記複数のn型材料層はそれぞれ、前記第1主面と垂直な方向に見て前記ヒートシンクと重なる第3領域と、前記光吸収膜と重なる第4領域と、を含み、
前記複数のp型材料層および前記複数のn型材料層はそれぞれ、前記第1領域と前記第3領域とが電気的に接続され、前記第2領域と前記第4領域とが電気的に接続されるよう交互に直列で配置され、
前記光吸収膜は、カーボンおよび樹脂から構成されており、
前記光吸収膜は、厚さ方向に凹む凹溝により複数の分割部に分割されている、光センサ。
続きを表示(約 920 文字)
【請求項2】
前記第1主面と垂直な方向に見て、
前記光吸収膜の外形形状は、矩形状であり、
前記複数の分割部の外形形状は、それぞれ矩形状である、請求項1に記載の光センサ。
【請求項3】
前記第1主面と垂直な方向に見て、前記複数の分割部は、
第1分割部と、
前記第1分割部よりも前記光吸収膜の外周近くに配置される第2分割部と、を含み、
前記第1分割部の面積は、前記第2分割部の面積よりも大きい、請求項1または請求項2に記載の光センサ。
【請求項4】
前記複数の分割部は、前記第1主面と垂直な方向に見て、それぞれ同じ形状である、請求項1または請求項2に記載の光センサ。
【請求項5】
前記凹溝は、前記光吸収膜を厚さ方向に貫通している、請求項1または請求項2に記載の光センサ。
【請求項6】
前記凹溝は、
第1の方向に延び、前記第1の方向と交差する第2の方向に間隔をあけて並べて配置される複数の第1溝状部と、
前記第2の方向に延び、前記第1の方向に間隔をあけて並べて配置される複数の第2溝状部と、を含む、請求項1または請求項2に記載の光センサ。
【請求項7】
前記第1主面と垂直な方向に見て、
前記複数の分割部の外形形状は、それぞれ正方形であり、
前記正方形の一辺の長さは、0.1mm以上0.5mm以下である、請求項2に記載の光センサ。
【請求項8】
前記光吸収膜の厚さは、3μm以上であり、
波長が8μmである光の前記光吸収膜の吸収率が、75%以上である、請求項1または請求項2に記載の光センサ。
【請求項9】
前記カーボンの含有比率は、60質量%以上95質量%以下であり、
前記樹脂の含有比率は、5質量%以上40質量%以下である、請求項1または請求項2に記載の光センサ。
【請求項10】
前記光吸収膜の熱伝導率は、1W/mK以下である、請求項1または請求項2に記載の光センサ。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、光センサに関するものである。
続きを表示(約 3,200 文字)
【背景技術】
【0002】
温度差(熱エネルギー)を電気エネルギーに変換する熱電変換材料を用いたサーモパイル型の赤外線センサに関する技術が知られている(たとえば特許文献1参照)。赤外線センサは、光エネルギーを熱エネルギーに変換する受光部(光吸収膜)と、温度差(熱エネルギー)を電気エネルギーに変換する熱電変換材料部(サーモパイル)とを備える。熱電変換部においては、p型熱電変換材料とn型熱電変換材料とを接続して形成される熱電対が用いられる。複数のp型熱電変換材料と複数のn型熱電変換材料とを交互に直列で接続することにより、出力を増加させている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2000-340848号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
光センサについては、光吸収膜により受けた光に応じて温度差が形成され、この温度差(熱エネルギー)が電気エネルギーに変換される。光センサにおいては、感度を良好にすると共に歩留まりの向上が求められる。
【0005】
そこで、感度を良好にすると共に歩留まりの向上を図ることができる光センサを提供することを目的の1つとする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に従った光センサは、第1主面および第1主面と厚さ方向の反対に位置する第2主面を有する支持層と、p型の導電型を有するSiGeから構成され、熱エネルギーを電気エネルギーに変換する帯状の複数のp型材料層と、n型の導電型を有するSiGeから構成され、熱エネルギーを電気エネルギーに変換する帯状の複数のn型材料層と、を含み、第1主面上に配置される熱電変換材料部と、第2主面上に配置され、第1主面と垂直な方向に見て、内側に凹部を有するヒートシンクと、第1主面と垂直な方向に見て、凹部と重なって配置される光吸収膜と、熱電変換材料部と光吸収膜との間に配置される絶縁膜と、を備える。複数のp型材料層はそれぞれ、第1主面と垂直な方向に見てヒートシンクと重なる第1領域と、光吸収膜と重なる第2領域と、を含む。複数のn型材料層はそれぞれ、第1主面と垂直な方向に見てヒートシンクと重なる第3領域と、光吸収膜と重なる第4領域と、を含む。複数のp型材料層および複数のn型材料層はそれぞれ、第1領域と第3領域とが電気的に接続され、第2領域と第4領域とが電気的に接続されるよう交互に直列で配置される。光吸収膜は、カーボンおよび樹脂から構成されている。光吸収膜は、厚さ方向に凹む凹溝により複数の分割部に分割されている。
【発明の効果】
【0007】
上記光センサによると、感度を良好にすると共に歩留まりの向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、実施の形態1における光センサの外観の概略平面図である。
図2は、図1に示す光センサにおいて、後述する光吸収膜としての赤外線吸収膜および絶縁膜を取り除いた状態を示す概略平面図である。
図3は、図1における線分III-IIIに沿う断面を示す実施の形態1の光センサの概略断面図である。
図4は、図1中の領域IVで示す部分の拡大図である。
図5は、図4における線分V-Vに沿う断面を示す実施の形態1の光センサの概略断面図である。
図6は、従来の光センサのモデルの解析結果であり、-65℃における支持層の変位量を示す。
図7は、従来の光センサのモデルの解析結果であり、350℃における支持層の変位量を示す。
図8は、実施の形態1の光センサのモデルの解析結果であり、-65℃における赤外線吸収膜の変位量を示す模式図である。
図9は、実施の形態1の光センサのモデルの解析結果であり、350℃における赤外線吸収膜の変位量を示す模式図である。
図10は、従来の光センサのモデルにおいて、-65℃における支持層の変位量とその位置を示すグラフである。
図11は、従来の光センサのモデルにおいて、350℃における支持層の変位量とその位置を示すグラフである。
図12は、実施の形態1の光センサのモデルにおいて、-65℃における支持層の変位量とその位置を示すグラフである。
図13は、実施の形態1の光センサのモデルにおいて、350℃における支持層の変位量とその位置を示すグラフである。
図14は、従来の光センサのモデルにおいて、応力のCAE解析における赤外線吸収膜に発生する応力を示す模式図である。
図15は、実施の形態1の光センサのモデルにおいて、応力のCAE解析における赤外線吸収膜に発生する応力を示す模式図である。
図16は、本開示の実施の形態2における光センサに含まれる赤外線吸収膜の外観の概略平面図である。
図17は、本開示の実施の形態3における光センサに含まれる赤外線吸収膜の外観の概略平面図である。
図18は、本開示の実施の形態4における光センサに含まれる赤外線吸収膜の外観の概略平面図である。
図19は、本開示の実施の形態5における光センサに含まれる赤外線吸収膜の外観の概略平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
(1)本開示に係る光センサは、第1主面および第1主面と厚さ方向の反対に位置する第2主面を有する支持層と、p型の導電型を有するSiGeから構成され、熱エネルギーを電気エネルギーに変換する帯状の複数のp型材料層と、n型の導電型を有するSiGeから構成され、熱エネルギーを電気エネルギーに変換する帯状の複数のn型材料層と、を含み、第1主面上に配置される熱電変換材料部と、第2主面上に配置され、第1主面と垂直な方向に見て、内側に凹部を有するヒートシンクと、第1主面と垂直な方向に見て、凹部と重なって配置される光吸収膜と、熱電変換材料部と光吸収膜との間に配置される絶縁膜と、を備える。複数のp型材料層はそれぞれ、第1主面と垂直な方向に見てヒートシンクと重なる第1領域と、光吸収膜と重なる第2領域と、を含む。複数のn型材料層はそれぞれ、第1主面と垂直な方向に見てヒートシンクと重なる第3領域と、光吸収膜と重なる第4領域と、を含む。複数のp型材料層および複数のn型材料層はそれぞれ、第1領域と第3領域とが電気的に接続され、第2領域と第4領域とが電気的に接続されるよう交互に直列で配置される。光吸収膜は、カーボンおよび樹脂から構成されている。光吸収膜は、厚さ方向に凹む凹溝により複数の分割部に分割されている。
【0010】
熱電変換材料部においては、例えば、p型の熱電変換材料とn型の熱電変換材料部とを接続して形成される熱電対が用いられる場合がある。複数の帯状のp型の熱電変換材料部と複数の帯状のn型の熱電変換材料部とを交互に直列で接続することにより、出力を増加させている。光センサにおける感度については、以下の数1に示す式によって表される。
TIFF
2025008051000002.tif
21
165
D
*
は感度、ηは放射率、nは熱電対の対数、αはゼーベック係数、Gthは熱コンダクタンスを示す。この式からも把握できるように、熱コンダクタンスを低減することができれば、光センサにおける感度の向上を図ることができる。
(【0011】以降は省略されています)
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