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公開番号
2024169109
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-05
出願番号
2023086312
出願日
2023-05-25
発明の名称
電気光学装置及び電子機器
出願人
セイコーエプソン株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
H10K
50/852 20230101AFI20241128BHJP()
要約
【課題】電気光学装置において、色再現性の低下を抑える。
【解決手段】本発明の電気光学装置は、半透過型の第1電極と、第1反射層と、前記第1電極と前記第1反射層との間に設けられた第1画素電極と、第2反射層と、前記第1電極と前記第2反射層との間に設けられた第2画素電極と、前記第1電極と、前記第1画素電極及び前記第2画素電極と、の間に設けられた発光層と、前記第1画素電極と前記第1反射層との間に設けられた絶縁層と、を有する。前記絶縁層は、平面視で前記第1画素電極から前記第1画素電極と前記第2画素電極との間に延在する。前記絶縁層の前記発光層側の面は、平面視で前記第1画素電極と前記第2画素電極との間に、複数の段差を有する。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
半透過型の第1電極と、
第1反射層と、
前記第1電極と前記第1反射層との間に設けられた第1画素電極と、
第2反射層と、
前記第1電極と前記第2反射層との間に設けられた第2画素電極と、
前記第1電極と、前記第1画素電極及び前記第2画素電極と、の間に設けられた発光層と、
前記第1画素電極と前記第1反射層との間に設けられた絶縁層と、
を有し、
前記絶縁層は、平面視で前記第1画素電極から前記第1画素電極と前記第2画素電極との間に延在し、
前記絶縁層の前記発光層側の面は、平面視で前記第1画素電極と前記第2画素電極との間に、複数の段差を有する、
電気光学装置。
続きを表示(約 700 文字)
【請求項2】
平面視で第1電極及び前記第1画素電極と重なる前記発光層は赤色光を発し、
平面視で第1電極と前記第2画素電極と重なる前記発光層は青色光を発する、
請求項1に記載の電気光学装置。
【請求項3】
前記絶縁層は、
前記第1画素電極と前記第1反射層との間に設けられ、平面視で前記第1画素電極から前記第1画素電極と前記第2画素電極との間に延在する第1領域に設けられた第1光学距離調整層と、
前記第1光学距離調整層の前記第1画素電極側に設けられ、平面視で前記第1画素電極から前記第1領域よりも前記第2画素電極側に延在する第2領域に亘って設けられた第2光学距離調整層と、
を有する、
請求項1又は2に記載の電気光学装置。
【請求項4】
前記絶縁層は、第1段差と、第2段差と、を有し、
前記第1段差は、平面視で前記第1画素電極と前記第2画素電極との中間位置よりも前記第1画素電極側に形成され、
前記第2段差は、平面視で前記中間位置よりも前記第2画素電極側に形成され、厚み方向で前記第1段差よりも前記第2反射層側に形成されている、
請求項1又は2に記載の電気光学装置。
【請求項5】
前記絶縁層は、第1段差と、第2段差と、を有し、
前記第1段差及び前記第2段差は、平面視で前記第1反射層と前記第2反射層との間に設けられている、
請求項1又は2に記載の電気光学装置。
【請求項6】
請求項1から請求項5の何れか一項に記載の電気光学装置を備える、電子機器。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気光学装置及び電子機器に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、有機エレクトロルミネッセンス(EL;Electro Luminecent)素子や発光ポリマー素子等の有機発光ダイオード(OLED;Organic Light Emitting Diode)と呼ばれる発光素子を用いた電気光学装置の開発が進められている。特許文献1には、複数のサブ画素が設けられた電気光学装置が開示されている。特許文献1に開示されている電気光学装置では、反射層と対向電極とによって、サブ画素毎に光共振構造が形成されている。特許文献1に開示されている電気光学装置の一部の赤色光を発するサブ画素には、第1の距離調節層及び第2の距離調節層が積層されている。他の一部の緑色光を発するサブ画素には、第2の距離調整層が積層されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-029188号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述の特許文献1に開示されている電気光学装置では、赤色光を発するサブ画素と隣り合うサブ画素との間の領域において、第1の距離調節層及び第2の距離調節層とこれらの層と発光層を挟んで配置される対向電極との基板の厚み方向での間隔がサブ画素が配置されている領域での光学距離調整層と対向電極との間隔よりも局所的に減少する箇所があった。平面視において、前述のようにサブ画素の開口領域の周辺で局所的に発光層の膜厚が薄くなる箇所がある場合には、その箇所の抵抗は発光層が厚い箇所に比べて低くなり、陽極と陰極との間に電流が流れる。このことによって、サブ画素の開口領域の周辺領域で不要な周辺発光が生じる。周辺発光が発せられる箇所よりも素子基板側の領域には、当該箇所に隣り合うサブ画素の開口領域とは異なる層構造が設けられている。そのため、周辺発光の色光はサブ画素の開口領域から射出される3原色の何れかの色光とは異なる。特に、低階調の表示時では、周辺発光の量がサブ画素の開口領域に流れる電流による発光量に比べて無視できない量になると、周辺発光の色は例えば隣り合う複数のサブ画素の開口領域から射出される色同士が混ざった色になるため、電気光学装置の色再現性が低下するという課題があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一つの態様の電気光学装置は、半透過型の第1電極と、第1反射層と、前記第1電極と前記第1反射層との間に設けられた第1画素電極と、第2反射層と、前記第1電極と前記第2反射層との間に設けられた第2画素電極と、前記第1電極と、前記第1画素電極及び前記第2画素電極と、の間に設けられた発光層と、前記第1画素電極と前記第1反射層との間に設けられた絶縁層と、を有する。前記絶縁層は、平面視で前記第1画素電極から前記第1画素電極と前記第2画素電極との間に延在する。前記絶縁層の前記発光層側の面は、平面視で前記第1画素電極と前記第2画素電極との間に、複数の段差を有する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
本発明の一実施形態の電気光学装置の構成を示す概略図である。
図1の電気光学装置の等価回路図である。
図1の電気光学装置の要部の平面図である。
図1の電気光学装置の要部の断面図である。
図1の電気光学装置の要部の製造工程を示す断面図である。
図1の電気光学装置の要部の製造工程を示す断面図である。
図1の電気光学装置の要部の製造工程を示す断面図である。
図1の電気光学装置の要部の製造工程を示す断面図である。
図1の電気光学装置の要部の製造工程を示す断面図である。
図1の電気光学装置の要部の製造工程を示す断面図である。
図1の電気光学装置の要部の製造工程を示す断面図である。
図1の電気光学装置の要部の製造工程を示す断面図である。
従来の電気光学装置の要部の平面図である。
従来の電気光学装置の要部の断面図である。
本発明の一実施形態の電子機器の概略図である。
本発明の一実施形態の電子機器の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。各図面では、各構成要素を見やすくするため、構成要素によって寸法の縮尺を変えている場合がある。
【0008】
[電気光学装置]
図1は、本実施形態の電気光学装置1の構成の一例を示す概略図である。図1に示すように、電気光学装置1は、複数のサブ画素Pxを有する表示パネル10と、表示パネル10の動作を制御する制御回路20と、を備える。サブ画素Pxについては、図1に示されていないが、後に詳しく説明する。
【0009】
制御回路20には、図示略の上位装置によって、画像データVddが同期信号SSに同期して供給される。画像データVddは、表示パネル10の各々のサブ画素Pxで表示されるべき階調レベルを規定するデジタルデータである。同期信号SSは、垂直同期信号、水平同期信号、及びドットクロック信号等を含む信号である。制御回路20は、同期信号SSに基づいて、表示パネル10の動作を制御するための制御信号Ctrを生成し、制御信号Ctrを表示パネル10に対して供給する。制御回路20は、画像データVddに基づいて、アナログの画像信号Viを生成し、画像信号Viを表示パネル10に供給する。画像信号Viは、各々のサブ画素Pxが画像データVddの指定する階調を表示するように、サブ画素Pxが備える発光素子の輝度を規定する信号である。
【0010】
表示パネル10は、走査線13と、データ線14と、表示部12と、駆動回路11と、を備える。走査線13は、M本設けられ、例えばX軸に沿って延在する。データ線14は、(3×N)本設けられ、X軸に直交するY軸に沿って延在する。Mは1以上の自然数であり、Nは1以上の自然数である。表示部12は、M本の走査線13と(3×N)本のデータ線14との交差位置に配置され、(M×3×N)個の画素回路100を有する。駆動回路11は、表示部12を駆動する。
(【0011】以降は省略されています)
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