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公開番号2025006266
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-17
出願番号2023106951
出願日2023-06-29
発明の名称車載用バスバーおよびその製造方法
出願人SWCC株式会社
代理人弁理士法人鷲田国際特許事務所
主分類B60R 16/04 20060101AFI20250109BHJP(車両一般)
要約【課題】金属バーとその周辺の金属構造物との接触に伴う短絡を確実に防止する。
【解決手段】金属バー10、耐火テープおよび絶縁体層30を有する車載用バスバー1が開示されている。金属バー10には1枚または2枚以上の耐火テープが重ね巻きされ、そのうち少なくとも1枚の耐火テープが縦添え巻きされ、金属バー10および耐火テープが絶縁体層30で被覆されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
金属バー、耐火テープおよび絶縁体層を有する車載用バスバーであって、
前記金属バーには1枚または2枚以上の前記耐火テープが重ね巻きされ、そのうち少なくとも1枚の前記耐火テープが縦添え巻きされ、
前記金属バーおよび前記耐火テープが前記絶縁体層で被覆されていることを特徴とする車載用バスバー。
続きを表示(約 330 文字)【請求項2】
請求項1に記載の車載用バスバーにおいて、
前記金属バーには1枚または2枚以上の前記耐火テープが縦添え巻きされているか、または縦添え巻きと横巻きとが組み合わされていることを特徴とする車載用バスバー。
【請求項3】
金属バー、耐火テープおよび絶縁体層を有する車載用バスバーの製造方法であって、
前記金属バーに対し1枚または2枚以上の前記耐火テープを重ね巻きする工程であって、そのうち少なくとも1枚の前記耐火テープを縦添え巻きする工程と、
前記金属バーおよび前記耐火テープに対し一定の樹脂を押し出し、これらを前記絶縁体層で被覆する工程と、
を備えることを特徴とする車載用バスバーの製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は車載用途に適したバスバーおよびその製造方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
BEV(Battery Electric Vehicle)、HEV(Hybrid Electric Vehicle)といった電気自動車において、バッテリユニットとインバータとの間の電力供給用途には「バスバー」が使用されうる。
近年の電気自動車はモータ駆動だけでなく、ブレーキ、ハンドル、ドアや窓の開閉までも電動化されている。そのため、事故や整備不良に伴う火災などで緊急避難が必要な場合、バッテリユニットおよびバスバーを含む電力供給系統には、避難および周知を確保するため、電力供給を一定時間保持し、電装品を動かし続ける能力が求められる。
バッテリとしてはリチウムイオンバッテリが多用される。このバッテリは外部からの加熱や自己発熱により変形し発火に至る可能性があるため、ユニットとして堅牢で耐火性能を有する容器で保護されている。
【0003】
他方、バッテリユニットとは別に、バスバーにも耐火構造を保持させる必要がある。
特許文献1には、金属バー(10)にバンテージ部材(30A)を巻回しその外側を絶縁チューブ(20)で被覆した構造が開示されている。バンテージ部材は、電気絶縁性と耐火性とを備えたコーティング物質(31)でコーティング処理した金属ワイヤから構成されている。かかる構造では、火災時にバスバーの絶縁チューブが消失してもバンテージ部材が消失することなく金属バーに結束した状態で残り、金属バーと周辺の金属構造物(4)とが接触しないように金属バーを支持し、短絡を防止しうるようになっている(段落0030-0036、0047、図3-図4、図7参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特表2022-545548号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1の構造では、火災時において絶縁チューブを構成する高分子素材が炭化物となって残留する。炭化物は導電性を有するため、残留した当該炭化物が金属バーに付着したままその周辺の金属構造物に接触すれば短絡を防止することはできない。
この点、図5Aおよび図5Bに示すとおり、金属バー10に対し耐火テープ20を横巻きするか、または1枚目の耐火テープ20を間隔をあけてらせん状に巻回し2枚目の耐火テープ20をその間隔に沿ってらせん状に巻回することも考えられる。かかる場合、金属バー10を湾曲または屈曲させたときに、耐火テープ20の側縁部同士に隙間が生じ、そこから残留した当該炭化物が耐火テープ20の内側に混入し短絡が生じる可能性もある。
したがって本発明の主な目的は、金属バーとその周辺の金属構造物との接触に伴う短絡を確実に防止しうるバスバーおよびその製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため本発明の一態様によれば、
金属バー、耐火テープおよび絶縁体層を有する車載用バスバーであって、
前記金属バーには1枚または2枚以上の前記耐火テープが重ね巻きされ、そのうち少なくとも1枚の前記耐火テープが縦添え巻きされ、
前記金属バーおよび前記耐火テープが前記絶縁体層で被覆されていることを特徴とする車載用バスバーが提供される。
【0007】
本発明の他の態様によれば、
金属バー、耐火テープおよび絶縁体層を有する車載用バスバーの製造方法であって、
前記金属バーに対し1枚または2枚以上の前記耐火テープを重ね巻きする工程であって、そのうち少なくとも1枚の前記耐火テープを縦添え巻きする工程と、
前記金属バーおよび前記耐火テープに対し一定の樹脂を押し出し、これらを前記絶縁体層で被覆する工程と、
を備えることを特徴とする車載用バスバーの製造方法が提供される。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、金属バーとその周辺の金属構造物との接触に伴う短絡を確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
車載用バスバーの概略構成を示す斜視図である。
車載用バスバーの概略構成を示す断面図である。
車載用バスバーの概略構成を示す分解斜視図である。
図3の変形例を示す図である。
従来の理想構造を概略的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の好ましい実施形態にかかるバスバーについて説明する。
本明細書において数値範囲を示す「~」は下限値および上限値を当該数値範囲に含む意味を有している。
(【0011】以降は省略されています)

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