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公開番号
2025005724
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-17
出願番号
2023106026
出願日
2023-06-28
発明の名称
皮膚化粧料用結晶析出抑制剤及び皮膚化粧料用黄変抑制剤
出願人
クラシエ株式会社
代理人
主分類
A61K
8/34 20060101AFI20250109BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】ニコチン酸アミドに起因する結晶析出を抑制する成分、及びニコチン酸アミドに起因する紫外線やLEDなどの光照射によって起こる化粧料の黄変を抑制する成分を提供することを課題とする。
【解決手段】下記(B)及び(C)を有効成分とする(A)由来の皮膚化粧料用結晶析出抑制剤、又は下記(B)及び(C)を有効成分とする(A)由来の皮膚化粧料用黄変抑制剤により上記課題を解決する。好ましくは、(A)~(C)の配合比率が、(B)/(A)が0.01以上、(C)/(A)が0.05以上、かつ((B)+(C))/(A)が0.1以上である。
(A)ニコチン酸アミド
(B)パントテニルアルコール
(C)フェノキシエタノール
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
下記(B)及び(C)を有効成分とする下記(A)由来の皮膚化粧料用結晶析出抑制剤。(A)ニコチン酸アミド
(B)パントテニルアルコール
(C)フェノキシエタノール
続きを表示(約 700 文字)
【請求項2】
前記(A)~(C)の配合比率が、
(B)/(A)が0.01以上、(C)/(A)が0.05以上、かつ(((B)+(C)/(A))が0.1以上である請求項1に記載の皮膚化粧料用結晶析出抑制剤。
【請求項3】
下記(B)及び(C)を有効成分とする下記(A)由来の光照射によって起こる皮膚化粧料用黄変抑制剤。
(A)ニコチン酸アミド
(B)パントテニルアルコール
(C)フェノキシエタノール
【請求項4】
前記(A)~(C)の配合比率が、
(B)/(A)が0.01以上、(C)/(A)が0.05以上、かつ(((B)+(C)/(A))が0.1以上である請求項3に記載の皮膚化粧料用黄変抑制剤。
【請求項5】
下記(A)~(C)の含有する皮膚化粧料。
(A)ニコチン酸アミド 1.0質量%以上
(B)パントテニルアルコール 0.01質量%以上
(C)フェノキシエタノール 0.05質量%以上
【請求項6】
下記(A)に下記(B)及び(C)を配合することを特徴とする前記(A)由来の結晶析出抑制方法。
(A)ニコチン酸アミド
(B)パントテニルアルコール
(C)フェノキシエタノール
【請求項7】
下記(A)に下記(B)及び(C)を配合することを特徴とする前記(A)由来の光照射によって起こる黄変の抑制方法。
(A)ニコチン酸アミド
(B)パントテニルアルコール
(C)フェノキシエタノール%
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明はし、ニコチン酸アミドにパントテニルアルコール及びフェノキシエタノールを組み合わせることで、ニコチン酸アミドに由来する結晶析出や経時での黄変劣化を抑制する技術に関するものである。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
ニコチン酸アミドは様々な美容効果を有する物質であり、スキンケア用途の化粧品または医薬部外品に多く用いられている。また、その美容効果を十分に発揮するため、ニコチン酸アミドを化粧料中に高濃度で配合することで効果を高める手法が検討されている。ニコチン酸アミドは水溶性の物質であり、また比較的安定な化合物であるが、化粧料中に高濃度で配合をすることで容器などに付着した化粧料が経時で乾燥して水分が蒸発することで、ニコチン酸アミドに起因する白色の結晶析出を生じ、化粧料の品質の低下だけでなく、ジャリジャリとした触覚の不快感や外観上好ましくない状況になることが近年明らかとなってきた。また、ニコチン酸アミドを化粧料中に高濃度で配合していると、化粧料の保管条件によっては、温度や光などによる劣化や長期保管による影響などに起因して、化粧料全体が黄変したり変臭したりすることが明らかとなってきた。
【0003】
そのような背景から、ニコチン酸アミドの結晶の析出抑制をするためにいくつかの検討がなされている。例えばニコチン酸アミドとトラネキサム酸と組み合わせ、さらにD-パントテニルアルコールと多価アルコールとを組み合わせた例(例えば特許文献1を参照)や、ニコチン酸アミドとトラネキサム酸とを組み合わせ、さらにムコ多糖と両親媒性ポリマーとを組み合わせた例(例えば特許文献2を参照)、ニコチン酸アミドとトラネキサム酸を組み合わせ、さらにピロリドンカルボン酸とを組み合わせた例(例えば特許文献3を参照)等が知られている。
【0004】
また、ニコチン酸アミドを含有する化粧料は、経時的に熱や光照射によって化粧料が黄変することに知られている。それらを抑制する手法として、例えばニコチン酸アミドと糖類との併用による変色を、カルボニル基を有する化合物及びクロルフェネシンとを組み合わせた例(例えば特許文献4を参照)が報告されている。
【0005】
上記従来技術の化粧料はニコチン酸アミドを含む化粧料について結晶析出の抑制作用について言及されているが、一般的にニコチン酸アミドよりもさらに結晶の析出性が高いトラネキサム酸と併用し、その強い結晶析出性を抑えるために過剰な結晶析出抑制作用を与えるよう検討されていた。また、結晶の析出以外の経時での化粧料の黄変変化については十分に検討されていなかった。このような背景から、化粧料中にニコチン酸アミドを高濃度配合しながらも、結晶析出や経時での黄変劣化が生じないようにする手法が求められていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
WO2021-162074号公報
特開2021-161111号公報
特開2021-161112号公報
WO2023-085118号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、その目的は、ニコチン酸アミドに起因する結晶析出を抑制する成分、及びニコチン酸アミドに起因する紫外線やLEDなどの光照射によって起こる化粧料の黄変を抑制する成分を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは上記目的を達成するためにさらに鋭意検討をした結果、ニコチン酸アミドにD-パントテニルアルコールおよびフェノキシエタノールを配合することで、結晶析出の抑制作用及び光照射によって起きる黄変抑制作用が得られることを見出した。
【0009】
そして、本発明の結晶析出の抑制作用を皮膚化粧料に用いることで、肌表面での結晶析出も抑えられ、それによって塗布後の肌の手触りのきしみ感も軽減することができるという副次的作用も見出した。また、本発明の黄変抑制作用を皮膚化粧料に用いることで、経時での劣化、特に紫外線やLEDなどの光照射によって起こる化粧料の黄変を抑制するという副次的な作用を見出し、本発明を完成した。
【0010】
本願発明は以下のとおりである。
[1]
下記(B)及び(C)を有効成分とする下記(A)由来の皮膚化粧料用結晶析出抑制剤である。
(A)ニコチン酸アミド
(B)パントテニルアルコール
(C)フェノキシエタノール
[2]
前記(A)~(C)の配合比率が、(B)/(A)が0.01以上、(C)/(A)が0.05以上、かつ(((B)+(C)/(A))が0.1以上である[1]に記載の皮膚化粧料用結晶析出抑制剤である。
(【0011】以降は省略されています)
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