TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025005408
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-16
出願番号2024097145
出願日2024-06-17
発明の名称固形粉末化粧料
出願人株式会社コーセー
代理人
主分類A61K 8/898 20060101AFI20250108BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】本発明は、特定の構造単位を有するシリコーンポリウレタンと不揮発性油と板状粉体と球状粉体を含有することにより、肌上に塗布しやすいだけではなく、化粧料を塗布した上からでも、凝集することなく重ね付けしやすく、つける量を適宜調整しやすく、固形粉末化粧料表面がケーキングをおこしにくく、しっとり感が持続し、塗布した膜持ちの良さに優れる固形粉末化粧料を提供することを課題とする。
【解決手段】次の成分(A)~(D);
(A)特定のイソシアネート化合物に基づく構造単位(1)と、特定のジメチコノールに基づく構造単位(2)と、特定のアルキレングリコールに基づく構造単位(3)とを有するシリコーンポリウレタン
(B)不揮発性油
(C)板状粉体
(D)球状粉体
を含有する固形粉末化粧料に関するものである。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
次の成分(A)~(D);
(A)下記式(1)OCN-R

-NCO (1)(式中、R

は炭素数2~9のアルキレン基を示す)で表されるイソシアネート化合物に基づく構造単位と、
下記式(2)
JPEG
2025005408000012.jpg
17
58
(式中、nは1~100の整数を示す)
で表されるジメチコノールに基づく構造単位と、
下記式(3)HO-R

-OH (3)
(式中、R

はエーテル結合を有していてもよい直鎖または分岐の炭素数2~9のアルキレン基を示す)
で表されるアルキレングリコールに基づく構造単位とを有するシリコーンポリウレタン
(B)不揮発性油
(C)板状粉体
(D)球状粉体
を含有する固形粉末化粧料。
続きを表示(約 620 文字)【請求項2】
前記成分(B)が、(B1)炭化水素油、及びシリコーン油から選ばれる1種または2種以上、若しくは(B2)エステル油、から選ばれる1種または2種以上を含有する請求項1記載の固形粉末化粧料。
【請求項3】
前記成分(B)に対する、前記成分(A)と前記成分(B1)の合計量の含有質量割合〔(A)+(B1)〕/(B)が、0.05~1.3である請求項2に記載の固形粉末化粧料。
【請求項4】
前記成分(C)が、平均粒子径が1~80μmである請求項1又は2に記載の固形粉末化粧料。
【請求項5】
前記成分(D)が、(D1)非エラストマー粉体を含有する請求項1又は2に記載の固形粉末化粧料。
【請求項6】
前記成分(B)が、(B1)炭化水素油、及びシリコーン油から選ばれる1種または2種以上、並びに(B2)エステル油を含有する請求項1又は2に記載の固形粉末化粧料。
【請求項7】
前記成分(B2)が、分岐脂肪酸エステルである請求項2に記載の固形粉末化粧料。
【請求項8】
前記成分(D)が、平均粒子径0.5~50μmである請求項1又は2に記載の固形粉末化粧料。
【請求項9】
前記成分(A)~(D)を含有する基剤に、溶剤を混合してスラリー状とし、容器に充填した後、該溶剤を除去する請求項1又は2に記載の固形粉末化粧料の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、固形粉末化粧料に関するものである。
続きを表示(約 3,600 文字)【背景技術】
【0002】
パウダーファンデーションや白粉のような固形粉末化粧料は、粉体と油剤を任意の比率で混合し固形状にした化粧料である。固形粉末化粧料は、使用方法が簡便で携帯性に優れるため、広く支持されている。このような固形粉末化粧料を使用することによる紫外線遮蔽効果や美しい肌の演出の付与、塗布時の心地よさや化粧持ちを向上するために様々な配合検討がなされてきた。
具体的には、例えば特許文献1では、粉体と油剤を主成分とする化粧料基材に対し、さらに架橋型オルガノポリシロキサン重合体などの油ゲル化剤を含有することにより、耐衝撃性に優れ、化粧料を直接肌に塗布できる強度を有しつつ、ケーキングを起こすことなく、使用感にも優れた固形粉末化粧料が提供されている。
また、例えば特許文献2のように、微粒子酸化物、特定の油剤とジメチコノールとシリコーンエラストマーゲルとを特定量含有することで、紫外線防御機能とカバー力を持ちながらも、しっとり感や密着感に優れた固形粉末化粧料を提供している。
また、特許文献3では三次元的に高分子化してなるポリウレタン粒子本体表面に親水性シリカ微粉末群が被覆されてなるポリウレタン粒子群を化粧料に含有することにより、化粧落ちが防止されて、化粧持ちの良好な化粧料を提供している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-214506号公報
特開2020-075885号公報
特開2010-163389号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、例えば特許文献1においては、ケーキングを生じさせずに十分な強度を確保のため、架橋型オルガノポリシロキサン重合体をはじめとする油ゲル化剤を含有する方法がとられているが、塗布後の膜持ちの良さという観点では満足できるものではなかった。
また、特許文献2においては特定の油剤とともにシリコーンエラストマーゲルを含有することで、しっとり感をかなえることはできているが、持続性は定かではなく、他剤型の上に重ね付けがしにくいものであった。
また、特許文献3においても、ポリウレタン粒子本体と親水性シリカ微粉末群により皮脂をよく吸収するためにさらに化粧持ちが長くなる化粧料が得られたが、表面のシリカによる乾燥感が強く、しっとり感の持続性の点では満足できるものではなかった。
従って、本発明の課題はしっとり感の持続性があり、ケーキングをおこさず、膜持ちが良く、重ね付けしやすい固形粉末化粧料を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
かかる実情を鑑み、本発明者は鋭意検討した結果、シリコーンポリウレタン、不揮発性油 、板状粉体、球状粉体を含有した固形粉末化粧料においてしっとり感の持続性がありつつもケーキングをおこさず、膜持ちが良く、重ね付けしやすいことを見出し、本発明を完成するに至った。
【0006】
すなわち、本発明は
[1]次の成分(A)~(D);
(A)下記式(1)OCN-R

-NCO (1)(式中、R

は炭素数2~9のアルキレン基を示す)で表されるイソシアネート化合物に基づく構造単位と、
下記式(2)
JPEG
2025005408000001.jpg
17
58
(式中、nは1~100の整数を示す)
で表されるジメチコノールに基づく構造単位と、
下記式(3)HO-R

-OH (3)
(式中、R

はエーテル結合を有していてもよい直鎖または分岐の炭素数2~9のアルキレン基を示す)
で表されるアルキレングリコールに基づく構造単位とを有するシリコーンポリウレタン
(B)不揮発性油
(C)板状粉体
(D)球状粉体
を含有する固形粉末化粧料である。
[2]前記成分(B)が、(B1)炭化水素油、及びシリコーン油から選ばれる1種または2種以上、若しくは(B2)エステル油、から選ばれる1種または2種以上の[1]記載の固形粉末化粧料である。
[3]前記成分(B)に対する、前記成分(A)と前記成分(B1)の合計量の含有質量割合〔(A)+(B1)〕/(B)が、0.05~1.3である[1]又は[2]に記載の固形粉末化粧料である。
[4]前記成分(C)が、平均粒子径が1~80μmである[1]又は[2]に記載の固形粉末化粧料である。
[5]前記成分(D)が、(D1)非エラストマー粉体を含有する[1]又は[2]に記載の固形粉末化粧料である。
[6]前記成分(B)が、(B1)炭化水素油、及びシリコーン油から選ばれる1種または2種以上、並びに(B2)エステル油を含有する[1]又は[2]に記載の固形粉末化粧料である。
[7]前記成分(B2)が、分岐脂肪酸エステルである[2]に記載の固形粉末化粧料である。
[8]前記成分(D)が、平均粒子径0.5~50μmである[1]又は[2]に記載の固形粉末化粧料である。
[9]前記成分(A)~(D)を含有する基剤に、溶剤とを混合してスラリー状とし、容器に充填した後、該溶剤を除去する[1]又は[2]に記載の固形粉末化粧料の製造方法。
【発明の効果】
【0007】
本発明は、特定の構造単位を有するシリコーンポリウレタンと不揮発性油 と板状粉体と球状粉体を含有することにより、肌上に塗布しやすいだけではなく、化粧料を塗布した上からでも、凝集することなく重ね付けしやすく、つける量を適宜調整しやすく、固形粉末化粧料表面がケーキングをおこしにくく、しっとり感が持続し、塗布した膜持ちの良さに優れる固形粉末化粧料を提供するものである。
【図面の簡単な説明】
【0008】
重ねづけのしやすさについて:黒い人工皮革に、横向きに油中水型日焼け止め乳化下地を塗布したのち、表1の実施例2と比較例6を、交差して1回塗布したものを上から撮影した画像である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の好ましい実施形態について詳細に説明する。ただし、本発明は以下の好ましい実施形態に限定されず、本発明の範囲内で自由に変更することができるものである。なお、本明細書において、「~」はその前後の数値を含む範囲を意味するものとする。尚、本明細書において百分率は特に断りのない限り質量による表示である。
本発明に用いられる粉体の「平均粒子径」とは、画像解析法を用いて評価したメジアン径D50値である。ただし、本発明に用いられる表面処理粉体の「平均粒子径」とは、粒度分布計(LA-960、HORIBA社製)による測定により求めたメジアン径D50値である。表面処理粉体以外の粉体の平均粒子径は、走査型電子顕微鏡(日本電子製、JSM-7800prime)を用いて、表面状態を観察し、画像解析装置(ルーゼックスAP、ニレコ社製)による長径測定により1000個の測定により求めた個数平均値(D50)を用いるものである。
【0010】
本発明に用いられる成分(A)シリコーンポリウレタンは、下記式(1)
OCN-R

-NCO (1)
(式中、R

は炭素数2~9のアルキレン基を示す)
で表されるイソシアネート化合物(以下「イソシアネート化合物(1)」ということがある)に基づく構造単位と、
下記式(2)
JPEG
2025005408000002.jpg
17
58
(式中、nは1~100の整数を示す)
で表されるジメチコノール(以下「ジメチコノール(2)」ということがある)に基づく構造単位と、
下記式(3)
HO-R

-OH (3)
(式中、R

はエーテル結合を有していてもよい直鎖または分岐の炭素数2~9のアルキレン基を示す)
で表されるアルキレングリコール(以下「アルキレングリコール(3)」ということがある)に基づく構造単位とを有する。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

株式会社コーセー
化粧料
2日前
株式会社コーセー
美爪料
2日前
株式会社コーセー
固形化粧料
2日前
株式会社コーセー
油性化粧料
2日前
株式会社コーセー
油性組成物
2日前
株式会社コーセー
固形粉末化粧料
2日前
株式会社コーセー
角栓除去用組成物
10日前
株式会社コーセー
油中水型乳化組成物
2日前
株式会社コーセー
水中油型乳化化粧料
2日前
株式会社コーセー
油中水型乳化化粧料
23日前
株式会社コーセー
表面被覆粉体、及びそれを含有する化粧料
2日前
株式会社コーセー
情報処理装置、データセット、情報処理装置の動作方法、及びプログラム
2か月前
個人
穿刺補助具
6か月前
個人
男性用下着
6か月前
個人
錠剤撒き器
4か月前
個人
歯の掃除具
2か月前
個人
身体牽引装置
2か月前
個人
塗り薬塗り具
1か月前
個人
乗馬テラピー
2か月前
個人
健康器具
1か月前
個人
染毛方法
1か月前
個人
クリップ
1日前
個人
片足歩行支援具
2日前
個人
発熱器具
2か月前
個人
収納容器
1か月前
個人
眼科診療車
9日前
個人
鼻腔拡張具
4か月前
個人
排便漏れ予防装具
6か月前
個人
磁器治療器
2か月前
個人
動体視力強化装置
3か月前
個人
挟圧手工爪矯正具
4か月前
株式会社コロナ
脱臭機
4か月前
東レ株式会社
吸収制御剤
1か月前
個人
避難困難者救出台車
9日前
個人
口腔ケア用歯ブラシ
4か月前
個人
除菌システム
2日前
続きを見る