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公開番号2025005427
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-16
出願番号2024102384
出願日2024-06-25
発明の名称油性化粧料
出願人株式会社コーセー
代理人
主分類A61K 8/898 20060101AFI20250108BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】塗布膜の保湿感を叶えながら、高いツヤ・べたつきのなさを両立した油性化粧料を得ることを課題とする。
【解決手段】次の成分(A)~(C);
(A)特定のイソシアネート化合物に基づく構造単位(1)と、特定のジメチコノールに基づく構造単位(2)と、特定のアルキレングリコールに基づく構造単位(3)とを有するシリコーンポリウレタン
(B)不揮発性シリコーン油
(C)分子量750以下のエステル油
を含有する油性化粧料とする。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
次の成分(A)~(C);
(A)下記式(1)
OCN-R

-NCO (1)
(式中、R

は炭素数2~9のアルキレン基を示す)
で表されるイソシアネート化合物に基づく構造単位と、
下記式(2)
JPEG
2025005427000013.jpg
17
58
(式中、nは1~100の整数を示す)
で表されるジメチコノールに基づく構造単位と、
下記式(3)
HO-R

-OH (3)
(式中、R

はエーテル結合を有していてもよい直鎖または分岐の炭素数2~9のアルキレン基を示す)
で表されるアルキレングリコールに基づく構造単位とを有するシリコーンポリウレタン
(B)不揮発性シリコーン油
(C)分子量750以下のエステル油
を含有する油性化粧料。
続きを表示(約 580 文字)【請求項2】
前記成分(C)として、炭素数C6~18の炭化水素基を含有するエステル油を含有する請求項1に記載の油性化粧料。
【請求項3】
前記成分(C)として、分岐脂肪酸エステル油を含有する請求項1又は2に記載の油性化粧料。
【請求項4】
前記成分(B)として、フェニル変性シリコーン油を含有する請求項1又は2に記載の油性化粧料。
【請求項5】
前記成分(A)に対する前記成分(C)の含有質量割合、(C)/(A)が5~65である請求項1又は2に記載の油性化粧料。
【請求項6】
さらに成分(D)として、揮発性油を含有する請求項1又は2に記載の油性化粧料。
【請求項7】
前記成分(A)に対する前記成分(D)の含有質量割合、(D)/(A)が5~100である請求項6に記載の油性化粧料。
【請求項8】
さらに成分(E)として、煙霧状シリカを含有する請求項1又は2に記載の油性化粧料。
【請求項9】
前記成分(C)として、イソノナン酸エステル、及び2-エチルヘキサン酸エステルから選ばれる1種または2種以上を含有する請求項1又は2に記載の油性化粧料。
【請求項10】
前記油性化粧料が口唇化粧料である、請求項1又は2に記載の油性化粧料。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、油性化粧料に関するものである。
続きを表示(約 3,700 文字)【背景技術】
【0002】
油性化粧料は、油分を外相として構成されるものであり、塗布膜のツヤや保湿感といった仕上がりの品質が求められる。保湿成分としては、ワセリンを代表としたペースト油剤を用いることが一般的であるが、ペースト油剤は塗布膜の透明性を落とすことでツヤが低下し、また塗布膜が重くなることで、べたつきが発生することに課題があった。そこで、これまで塗布膜の保湿感を叶えながら、高いツヤ・べたつきのなさを両立するための検討がなされてきた。
特許文献1には、ワセリンを含有する使用感及び安定性に優れた油性化粧料として、ワセリン、デキストリン脂肪酸エステル、液状油、粉体、ジメチコン/ビニルジメチコンクロスポリマー、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリエーテル変性シリコーンを含有することを特徴とし、具体的には、べたつき、重ね塗り時のべたつき、ぎらつき、重ね塗りのぎらつきがないという使用感の良好な、安定性の高い油性化粧料が提案されている。
また、特許文献2には、シリコーン被覆処理粉体に機能性基、特にはアルキル基を高密度で付加した処理粉体と油分を含む化粧料を用いることにより、化粧もち、二次付着防止効果に優れるとともに、きしみ感がない、のびが良好で、べたつきがなく滑らかである使用感に優れた油性化粧料が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-155782号公報
特開平11-60439号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の技術では、特に固形または半固形状であるワセリンのべたつきを低減する点で優れていたが、皮膚の水分蒸散を抑え皮膚を保護する目的と、課題とするべたつきを改善する効果の両立を、特定の分子量のエステル油と特定の高分子ポリマーの併用により具現化するという着想はなく、透明性が低く、ツヤの点で改善の余地が見られた。
また、特許文献2の技術では、皮膜剤を多量に配合した系においても、べたつきがなく滑らかである使用感の点で優れていたが、特定の粉体によりべたつきを緩和する技術であり、塗布膜の保湿感が低く、さらに透明性やツヤの点でも改善の余地が見られた。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者は上記実情に鑑み、鋭意検討した結果、下記式(1)
OCN-R

-NCO (1)
(式中、
R1
は炭素数2~9のアルキレン基を示す)
で表されるイソシアネート化合物に基づく構造単位と、
下記式(2)
JPEG
2025005427000001.jpg
17
58
(式中、nは1~100の整数を示す)
で表されるジメチコノールに基づく構造単位と、
下記式(3)
HO-R

-OH (3)
(式中、R

はエーテル結合を有していてもよい直鎖または分岐の炭素数2~9のアルキレン基を示す)
で表されるアルキレングリコールに基づく構造単位とを有するシリコーンポリウレタンに、不揮発性シリコーン油と分子量750以下のエステル油を組み合わせることで、塗布膜の保湿感を叶えながら、高いツヤ、べたつきのなさ、透明性を両立した油性化粧料を見出し、本発明を完成させた。
【0006】
すなわち本発明は、以下の技術を含有するものである。
[1]
次の成分(A)~(C);
(A)下記式(1)
OCN-R

-NCO (1)
(式中、R

は炭素数2~9のアルキレン基を示す)
で表されるイソシアネート化合物に基づく構造単位と、
下記式(2)
JPEG
2025005427000002.jpg
17
58
(式中、nは1~100の整数を示す)
で表されるジメチコノールに基づく構造単位と、
下記式(3)
HO-R

-OH (3)
(式中、R

はエーテル結合を有していてもよい直鎖または分岐の炭素数2~9のアルキレン基を示す)
で表されるアルキレングリコールに基づく構造単位とを有するシリコーンポリウレタン
(B)不揮発性シリコーン油
(C)分子量750以下のエステル油
を含有する油性化粧料である。
[2]
前記成分(C)として、炭素数C6~18の炭化水素基を含有するエステル油を含有する[1]に記載の油性化粧料である。
[3]
前記成分(C)として、分岐脂肪酸エステル油を含有する[1]又は[2]に記載の油性化粧料である。
[4]
前記成分(B)として、フェニル変性シリコーン油を含有する[1]又は[2]に記載の油性化粧料である。
[5]
前記成分(C)に対する前記成分(A)の含有質量割合、(C)/(A)が5~65である[1]又は[2]に記載の油性化粧料である。
[6]
さらに成分(D)として、揮発性油を含有する[1]又は[2]に記載の油性化粧料である。
[7]
前記成分(D)に対する前記成分(A)の含有質量割合、(D)/(A)が5~100である請求項6に記載の油性化粧料である。
[8]
さらに成分(E)として、煙霧状シリカを含有する[1]又は[2]に記載の油性化粧料である。
[9]
前記成分(C)として、イソノナン酸エステル、及び2-エチルヘキサン酸エステルから選ばれる1種または2種以上を含有する[1]又は[2]に記載の油性化粧料。
[10]
前記油性化粧料が口唇化粧料である、[1]又は[2]に記載の油性化粧料である。
さらに、以下の発明も追加することができる。
[11]
前記油性化粧料における前記成分(A)~(C)において、90℃以上で溶融後、分光測色計・色彩計における石英丸セルに縦方向7mm厚に充填し、30℃まで冷却したものの、空のセルの測定値ブランクとの明度値L差ΔLが、50以下である[1]又は[2]に記載の油性化粧料である。
【発明の効果】
【0007】
本発明の油性化粧料は、塗布膜の保湿感を実現しながら、塗布膜の透明性に優れ、化粧膜が立体的に見えることによる高いツヤ、塗布後のべたつきのなさにも優れた品質を提供するものである。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施例3、比較例2、実施例8よりNo.4原料を3質量%配合し(A)を削除したサンプル、を成分(A)~(C)までを溶解し、セルに充填し、25℃で1日静置し、上面の一部を使用したサンプルを上から撮影した画像である。
実施例9~13、比較例10を成分(A)~(C)まで溶解し、セルに25℃で1日静置し、上面一部使用したサンプルを上から撮影した画像である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本発明を詳細に説明する。なお、本明細書において、質量%の記載を以下単に「%」と記載とする場合もあるが、質量%を意味するものとし、「~」はその前後の数値を含む範囲を意味するものとする。
【0010】
本発明に用いられる成分(A)シリコーンポリウレタンは、下記式(1)
OCN-R

-NCO (1)
(式中、R

は炭素数2~9のアルキレン基を示す)
で表されるイソシアネート化合物(以下「イソシアネート化合物(1)」ということがある)に基づく構造単位と、
下記式(2)
JPEG
2025005427000003.jpg
17
58
(式中、nは1~100の整数を示す)
で表されるジメチコノール(以下「ジメチコノール(2)」ということがある)に基づく構造単位と、
下記式(3)
HO-R

-OH (3)
(式中、R

はエーテル結合を有していてもよい直鎖または分岐の炭素数2~9のアルキレン基を示す)
で表されるアルキレングリコール(以下「アルキレングリコール(3)」ということがある)に基づく構造単位とを有する。
(【0011】以降は省略されています)

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