TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025005204
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-16
出願番号
2023105291
出願日
2023-06-27
発明の名称
溶解装置および異物分離システム
出願人
本田技研工業株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
C08J
11/08 20060101AFI20250108BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】異物分離工程において効率的な運転を実現する。
【解決手段】溶解装置10は、溶解槽内に廃樹脂と溶媒とを供給する供給部11と、溶解槽に供給された廃樹脂と溶媒とを加熱する加熱部12と、加熱部12により加熱された廃樹脂と溶媒とを攪拌する攪拌器13と、攪拌器13に作用する負荷トルクを検出する負荷検出部14と、負荷検出部14により検出された負荷トルクに基づき、廃樹脂と溶媒との溶液の粘度を算出する粘度算出部111と、粘度算出部111により算出された粘度が所定値未満になるように、供給部11および加熱部12の少なくとも一方を制御する溶解制御部112と、を備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
溶解槽内の廃樹脂を溶媒で溶解する溶解装置であって、
前記溶解槽内に前記廃樹脂と前記溶媒とを供給する供給部と、
前記溶解槽に供給された前記廃樹脂と前記溶媒とを加熱する加熱部と、
前記加熱部により加熱された前記廃樹脂と前記溶媒とを攪拌する攪拌器と、
前記攪拌器に作用する負荷トルクを検出する負荷検出部と、
前記負荷検出部により検出された前記負荷トルクに基づき、前記廃樹脂と前記溶媒との溶液の粘度を算出する粘度算出部と、
前記粘度算出部により算出された前記粘度が所定値未満になるように、前記供給部および前記加熱部の少なくとも一方を制御する溶解制御部と、を備えることを特徴とする溶解装置。
続きを表示(約 1,700 文字)
【請求項2】
請求項1記載の溶解装置において、
前記溶解制御部は、前記粘度算出部により算出された前記粘度が所定値以上であるとき、前記溶液の温度が上昇するように前記加熱部を制御することを特徴とする溶解装置。
【請求項3】
請求項1記載の溶解装置において、
前記溶解制御部は、前記粘度算出部により算出された前記粘度が所定値以上であるとき、前記廃樹脂に対する前記溶媒の供給割合を所定割合よりも増加するように、前記供給部を制御することを特徴とする溶解装置。
【請求項4】
請求項1記載の溶解装置と、
接続部を介して前記溶解装置に接続され、前記廃樹脂に含まれる異物を前記溶液から分離する分離装置と、を備えた異物分離システムであって、
前記溶解装置は、
前記接続部を介した前記溶解装置から前記分離装置への、前記溶解槽で撹拌された前記溶液の流れを制御する流れ制御部をさらに備え、
前記流れ制御部は、前記粘度算出部により算出された前記粘度が所定値未満になると、前記溶解槽内の前記溶液が前記分離装置に供給されるように前記溶液の流れを制御することを特徴とする異物分離システム。
【請求項5】
請求項4記載の異物分離システムにおいて、
前記流れ制御部は、前記粘度算出部により算出された前記粘度が所定値以上であっても、前記攪拌器による攪拌が開始されてから所定時間が経過したときは、前記溶解槽内の前記溶液が前記分離装置に供給されるように前記溶液の流れを制御し、さらに、前記粘度に基づき決定した回転数指令値および加熱温度指令値を前記分離装置に送信し、
前記分離装置は、
前記溶解槽から供給された前記溶液が前記加熱温度指令値に従った温度まで上昇するように加熱するとともに、前記回転数指令値に従った回転数で前記溶液を遠心分離することを特徴とする異物分離システム。
【請求項6】
請求項5記載の異物分離システムにおいて、
前記加熱部は第1加熱部であり、前記攪拌器は第1攪拌器であり、前記負荷検出部は第1負荷検出部であり、前記粘度算出部は第1粘度算出部であり、前記接続部は第1接続部であり、前記流れ制御部は第1流れ制御部であり、
前記分離装置で前記異物が分離された前記溶液に含まれる前記溶媒を脱気する、第1脱気装置および第2脱気装置をさらに備え、
前記第2脱気装置は、第2接続部を介して前記第1脱気装置と接続され、
前記第1脱気装置は、
前記分離装置から前記異物が分離された前記溶液が供給される脱気槽と、
前記脱気槽内に供給された前記溶液を加熱する第2加熱部と、
前記第2加熱部により加熱された前記溶液を攪拌する第2攪拌器と、
前記第2攪拌器に作用する負荷トルクを検出する第2負荷検出部と、
前記第2負荷検出部により検出された前記第2攪拌器に作用する前記負荷トルクに基づき前記脱気槽内の前記溶液の粘度を算出する第2粘度算出部と、
前記第2接続部を介した前記第1脱気装置から前記第2脱気装置への、前記脱気槽で撹拌された前記溶液の流れを制御する第2流れ制御部と、をさらに備え、
前記第2流れ制御部は、前記第2粘度算出部により算出された前記粘度が所定値未満になると、前記脱気槽内の前記溶液が前記第2脱気装置に供給されるように前記溶液の流れを制御し、さらに、前記第2粘度算出部により算出された前記粘度に基づき決定した回転数指令値および加熱温度指令値を前記第2脱気装置に送信し、
前記第2脱気装置は、内蔵されたスクリューを回転させながら前記第1脱気装置から供給された前記溶液を押し出す押出機であり、
前記第1脱気装置から供給された前記溶液が前記加熱温度指令値に従った温度になるように加熱するとともに、前記回転数指令値に従った回転数で前記スクリューを回転させることを特徴とする異物分離システム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、廃プラスチックに含まれる異物を分離する溶解装置および異物分離システム
に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、廃棄物の発生防止、削減、再生利用および再利用により、廃棄物の発生の大幅な削減に向けた取り組みが活発化している。この実現に向けて、廃プラスチックをケミカルリサイクルして原料に変える技術が知られている。この種の技術として、廃プラスチックの油化処理における熱分解工程において、熱分解槽内の廃プラスチックを撹拌器で攪拌しながら溶融するようにした装置が知られている(例えば特許文献1参照)。特許文献1記載の装置では、撹拌器の損傷や破損を防止するために、撹拌器の負荷トルクに応じて撹拌器の回転の開始および停止のタイミングを制御する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第5132093号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、廃プラスチックから異物を分離する場合、一般に、前工程として廃プラスチックを撹拌して溶解する必要がある。このような工程において、特許文献1記載の装置のように、撹拌器の回転の開始と停止とを繰り返すようにしたのでは効率的な運転が困難になる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様である溶解装置は、溶解槽内の廃樹脂を溶媒で溶解する。溶解装置は、溶解槽内に廃樹脂と溶媒とを供給する供給部と、溶解槽に供給された廃樹脂と溶媒とを加熱する加熱部と、加熱部により加熱された廃樹脂と溶媒とを攪拌する攪拌器と、攪拌器に作用する負荷トルクを検出する負荷検出部と、負荷検出部により検出された負荷トルクに基づき、廃樹脂と溶媒との溶液の粘度を算出する粘度算出部と、粘度算出部により算出された粘度が所定値未満になるように、供給部および加熱部の少なくとも一方を制御する溶解制御部と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、異物分離工程において効率的な運転を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本発明の実施形態に係る異物分離システムの構成の一例を示す図。
本発明の実施形態に係る溶解装置の要部構成を示す図。
本発明の実施形態に係る脱気装置の要部構成を示す図。
図2のコントローラで実行される処理の一例を示すフローチャート。
図3のコントローラで実行される処理の一例を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図1~図5を参照して本発明の一実施形態について説明する。本発明の実施形態に係る異物分離システムは、車両の構成部品(内装品やバンパ等)に使用される廃プラスチック、より詳細には、ガラス繊維が配合された合成樹脂に混入している異物を分離する。
【0009】
ところで、市場から回収した廃プラスチックには様々なコンタミ(金属や、ゴム、他の樹脂など)が混入していることが想定され、解重合法等によりケミカルリサイクルする前にそれらの異物を分離する必要がある。このような異物分離では、まず、その前工程として、廃プラスチックを溶剤に溶かして低粘度化する、いわゆる溶解処理が行われる。しかしながら、廃プラスチックなどの回収材料に混入する異物の特性(種類や量)を予測するのは困難であり、運転条件(溶剤投入量や加熱温度)を一定にして溶解処理を行うと、後段の異物分離での分離品質に影響を及ぼすおそれがある。バッチ毎に回収材料に合わせた運転条件を設定して溶解処理を行う方法も考えられるが、その場合、連続的な処理に対応できなくなる。そこで、このような問題に対処するように、本実施形態では以下のように異物分離システムを構成する。
【0010】
図1は、本発明の実施形態に係る異物分離システムの全体構成の一例を示すブロック図である。図1に示すように、異物分離システム1は、溶解装置10と、分離装置20と、異物分離フィルタ30と、バッファ装置40と、バッチ式の脱気装置50と、押出機(以下、連続混錬機と呼ぶ。)60と、を有する。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
本田技研工業株式会社
回転電機
1日前
本田技研工業株式会社
発電セル
1日前
本田技研工業株式会社
シーラ塗布装置及びロボット
1日前
本田技研工業株式会社
電極ペーストの製造方法及び電極の製造方法
1日前
東ソー株式会社
延伸物
1か月前
東ソー株式会社
配管材
3か月前
東ソー株式会社
ゴム組成物
1日前
東ソー株式会社
ゴム組成物
2か月前
東ソー株式会社
樹脂組成物
3か月前
東ソー株式会社
ゴム組成物
2か月前
三菱ケミカル株式会社
テープ
3か月前
株式会社トクヤマ
樹脂組成物
1か月前
日本化薬株式会社
樹脂微粒子
3か月前
東ソー株式会社
ブロー成形体
1日前
三菱ケミカル株式会社
フィルム
3か月前
三菱ケミカル株式会社
フィルム
3か月前
三菱ケミカル株式会社
樹脂組成物
3か月前
オムロン株式会社
電子部品
1か月前
株式会社カネカ
液晶ポリエステル
3か月前
株式会社カネカ
液晶ポリエステル
3か月前
三洋化成工業株式会社
樹脂組成物
9日前
東ソー株式会社
エチレン系重合体
4か月前
東レ株式会社
ポリエステルフィルム
4か月前
東レ株式会社
繊維強化樹脂中空構造体
3か月前
花王株式会社
乳化組成物
3か月前
NOK株式会社
EPDM組成物
1か月前
JNC株式会社
白色熱硬化性樹脂組成物
3か月前
住友精化株式会社
粘性組成物の製造方法
2か月前
株式会社スリーボンド
硬化性樹脂組成物
1か月前
JNC株式会社
白色熱硬化性樹脂組成物
4か月前
アイカ工業株式会社
メラミン樹脂発泡体
2か月前
横浜ゴム株式会社
靴底用ゴム組成物
1日前
株式会社大阪ソーダ
熱可塑性材料用組成物
2か月前
JNC株式会社
低誘電率樹脂形成用組成物
2か月前
第一工業製薬株式会社
熱可塑性樹脂組成物
3か月前
株式会社カネカ
液状ポリオレフィン組成物
4か月前
続きを見る
他の特許を見る