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公開番号2025005034
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-16
出願番号2023105018
出願日2023-06-27
発明の名称ケーブル
出願人株式会社プロテリアル
代理人弁理士法人平田国際特許事務所
主分類H01B 7/18 20060101AFI20250108BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】シールド層を備えたケーブルであって、製造難度やケーブル外径の増加を抑えつつ、シールド性能に優れたケーブルを提供する。
【解決手段】コア10の周囲に設けられたシールド層16を備え、シールド層16が、コア10の周囲に巻き付けられた、金属層162を有するテープ部材160から構成され、表面伝達インピーダンスをZT(ZT=ZR+jωL)、シールド層16に流れる電流の周波数をfとしたときの角周波数をω、前記シールド層16を流れる電流に起因する自己インダクタンスをLとした場合に、fが100MHz以下であるときに、ωLがZRよりも小さい、ケーブルを提供する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
少なくとも1本の絶縁電線を含むコアと、
前記コアの周囲に設けられたシールド層と、
を備え、
前記シールド層が、前記コアの周囲に巻き付けられた、金属層を有するテープ部材から構成され、
前記シールド層に流れる電流の周波数をfとしたときの角周波数をω、虚数単位をj、前記金属層の厚さをd、前記金属層の導電率をσ、真空の透磁率をμ

、前記金属層の表皮深さをδ、前記シールド層の内径をD、前記テープ部材の巻き角度をα、前記シールド層を流れる電流に起因する自己インダクタンスを下記の式(1)で表されるLとした場合に、fが100MHz以下であるときに、ωLが下記の式(2)、(3)で表されるZ

よりも小さい、
ケーブル。
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続きを表示(約 170 文字)【請求項2】
前記シールド層が、前記コアの周囲に螺旋状に巻き付けられた前記テープ部材からなる、
請求項1に記載のケーブル。
【請求項3】
前記コアの周囲に巻き付けられた前記テープ部材の重なり部において、下側になる部分の前記金属層と上側になる部分の前記絶縁層が接触する、
請求項1又は2に記載のケーブル。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、シールド層を備えたケーブルに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、1つ以上の電線と、その電線の周囲に巻き付けられた、テープ状のシールド部材からなるシールド層とを備えたケーブルが知られている(特許文献1を参照)。特許文献1に記載のケーブルにおいては、絶縁層と金属層が積層されたテープ状のシールド部材が、絶縁層を内側にして一側端部が折り曲げられた状態で、重なり部において金属層同士が接触するように、電線の周囲に螺旋状に巻きつけられている。
【0003】
特許文献1によれば、巻き付けられたシールド部材の重なり部において金属層同士が接触することにより、絶縁層によるシールドの開口がなくなり、十分な放射ノイズ抑制効果、つまりシールド性能が得られるとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2011-141988号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載のケーブルは、その製造工程においてシールド部材の一側端部を折り曲げる加工が難しく、そのシールド部材を重なり部において金属層同士が接触するように巻きつけることも難しい。また、シールド部材の重なり部においてシールド層の厚みが大きくなるため、ケーブルの外径が太くなってしまう。
【0006】
本発明の目的は、シールド層を備えたケーブルであって、製造難度やケーブル外径の増加を抑えつつ、シールド性能に優れたケーブルを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上記課題を解決することを目的として、少なくとも1本の絶縁電線を含むコアと、前記コアの周囲に設けられたシールド層と、を備え、前記シールド層が、前記コアの周囲に巻き付けられた、金属層を有するテープ部材から構成され、前記シールド層に流れる電流の周波数をfとしたときの角周波数をω、虚数単位をj、前記金属層の厚さをd、前記金属層の導電率をσ、真空の透磁率をμ

、前記金属層の表皮深さをδ、前記シールド層の内径をD、前記テープ部材の巻き角度をα、前記シールド層を流れる電流に起因する自己インダクタンスを下記の式(1)で表されるLとした場合に、周波数fが100MHz以下であるときに、ωLが下記の式(2)、(3)で表されるZ

よりも小さい、ケーブルを提供する。
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【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、シールド層を備えたケーブルであって、製造難度やケーブル外径の増加を抑えつつ、シールド性能に優れたケーブルを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、本発明の実施の形態に係るケーブルの径方向の断面図である。
図2は、試料I、IIの表面伝達インピーダンスの実測値と計算値を示すグラフである。
図3(a)、(b)は、それぞれ試料Iと試料IIの外観を模式的に示す図である。
図4(a)、(b)は、それぞれ試料IIIと試料IVのωL成分、Z

成分、及び表面伝達インピーダンスZ

の計算値を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
(ケーブルの構成)
図1は、本発明の実施の形態に係るケーブル1の径方向の断面図である。ケーブル1は、第1及び第2の絶縁電線11、12、第1及び第2の介在紐13、14、並びにこれらの周囲に巻き付けられた押え巻きテープ15を含むコア10と、コア10の周囲に設けられたシールド層16と、シールド層16の周囲に設けられた編組線17と、編組線17の周囲に設けられたシース18とを備える。
(【0011】以降は省略されています)

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