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公開番号2025004995
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-16
出願番号2023104948
出願日2023-06-27
発明の名称ダンボール梱包資材、ダンボール梱包資材管理システム及びダンボール梱包資材管理方法
出願人株式会社日立製作所
代理人ポレール弁理士法人
主分類D21H 19/34 20060101AFI20250108BHJP(製紙;セルロースの製造)
要約【課題】リサイクル性が高く、且つ、耐水機能及び透湿機能を有するダンボール梱包資材を提供するとともに、ダンボール梱包資材が発送される国や地域に適したダンボール梱包資材を提供し、ダンボール廃棄物による環境負荷を低減し、ダンボール梱包資材の過剰生産を抑制する。
【解決手段】紙基材に、セルロースエステルを含む塗工剤を塗工又は含浸して作製したダンボール梱包資材である。また、ダンボール梱包資材管理システムの演算処理装置は、資材の需要量データ及び発送先情報をユーザから受信し、被梱包物の梱包要求仕様データを製品メーカから受信し、規制物質データと、原材料データと、発送先情報とを照合し、発送先地域に適したダンボール原材料情報、及び資材の需要量データを資材メーカに送信し、物流会社が製品メーカに供給した資材の数量データを物流会社から受信し、製品メーカがユーザに供給した資材の数量データを製品メーカから受信する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
ダンボールの紙基材に塗工剤の塗工又は含浸をして作製したダンボール梱包資材であって、
前記塗工剤は、セルロースエステルを含む液である、ダンボール梱包資材。
続きを表示（約 1,500 文字）【請求項２】
前記紙基材の表面は、半叩解処理が施された非艶面である、請求項１記載のダンボール梱包資材。
【請求項３】
前記セルロースエステルは、酢酸セルロース、酪酸セルロース及び酢酸酪酸セルロースのうち少なくともいずれか一種類を含む、請求項１記載のダンボール梱包資材。
【請求項４】
前記液は、溶媒としてケトン、エステル及びアルコールのうち少なくともいずれか一種類を含む、請求項１記載のダンボール梱包資材。
【請求項５】
前記セルロースエステルの塗工量は、１０～３０ｇ／ｍ
２
である、請求項１記載のダンボール梱包資材。
【請求項６】
透湿度が２０００ｇ／ｍ
２
以上である、請求項１記載のダンボール梱包資材。
【請求項７】
ダンボールの紙基材に塗工剤の塗工又は含浸をして作製したダンボール梱包資材を管理するシステムであって、
前記塗工剤は、セルロースエステルを含む液であり、
１つ以上の記憶媒体と、１つ以上の演算処理装置と、を有し、
前記演算処理装置は、
前記ダンボール梱包資材の需要量データ及び発送先情報をユーザの送受信部から受信し、
被梱包物の梱包要求仕様データを製品メーカの送受信部から受信し、
規制物質データと、原材料データと、前記発送先情報とを照合し、発送先地域に適したダンボール原材料情報、および前記ダンボール梱包資材の前記需要量データをダンボール梱包資材メーカの送受信部に送信し、
物流会社が前記製品メーカに供給した前記ダンボール梱包資材の数量データを前記物流会社の送受信部から受信し、
前記製品メーカが前記ユーザに供給した前記ダンボール梱包資材の数量データを前記製品メーカの送受信部から受信する、ダンボール梱包資材管理システム。
【請求項８】
１つ以上の記憶媒体と、１つ以上の演算処理装置と、を有し、
前記演算処理装置は、
ダンボール梱包資材の需要量データ及び発送先情報をユーザの送受信部から受信し、
被梱包物の梱包要求仕様データを製品メーカの送受信部から受信し、
規制物質データと、原材料データと、前記発送先情報とを照合し、発送先地域に適したダンボール原材料情報、および前記ダンボール梱包資材の前記需要量データをダンボール梱包資材メーカの送受信部に送信し、
物流会社が前記製品メーカに供給した前記ダンボール梱包資材の数量データを前記物流会社の送受信部から受信し、
前記製品メーカが前記ユーザに供給した前記ダンボール梱包資材の数量データを前記製品メーカの送受信部から受信する、ダンボール梱包資材管理システム。
【請求項９】
演算処理装置が、
ダンボール梱包資材の需要量データ及び発送先情報をユーザの送受信部から受信し、
被梱包物の梱包要求仕様データを製品メーカの送受信部から受信し、
規制物質データと、原材料データと、前記発送先情報とを照合し、発送先地域に適したダンボール原材料情報、および前記ダンボール梱包資材の前記需要量データをダンボール梱包資材メーカの送受信部に送信し、
物流会社が前記製品メーカに供給した前記ダンボール梱包資材の数量データを前記物流会社の送受信部から受信し、
前記製品メーカが前記ユーザに供給した前記ダンボール梱包資材の数量データを前記製品メーカの送受信部から受信する、ダンボール梱包資材管理方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、ダンボール梱包資材、ダンボール梱包資材管理システム及びダンボール梱包資材管理方法に関する。
続きを表示（約 1,100 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、ダンボール梱包資材の需要予測は、既存の需要データと供給データを基に行われることが多い。一方、非特許文献１に記載されているように、将来の貿易形態に大きな影響を与えるＦＴＡ（ＦｒｅｅＴｒａｄｅＡｇｒｅｅｍｅｎｔ：自由貿易協定）及びＥＰＡ（ＥｃｏｎｏｍｉｃＰａｒｔｎｅｒｓｈｉｐＡｇｒｅｅｍｅｎｔ：経済連携協定）の発効の有無を反映させた国際（海上・航空）コンテナ量の需要を予測するようなものもある。
【０００３】
特許文献１には、セルロースアセテートと、ポリカプロラクトントリオール等及びポリエチレングリコール（生分解性可塑剤）と、を混合して作製した生分解性、透湿性および耐水性を有するフィルム、並びにこのフィルムを紙基材に被覆した複合紙が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開平１０－９５８６０号公報
【非特許文献】
【０００５】
磯野文曉他４名：地域ブロック単位の国際物流予測手法の検討、土木計画学研究会講演集、Ｎｏ．３２、２００５年
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
近年、国際的な環境意識が高まる中、ダンボール梱包資材においても、リサイクル可能な設計にされることが求められている。
【０００７】
ダンボールには、強度を持たせるために、防水・耐水処理が施されることが多い。防水・耐水材料には、主にプラスチック系材料が使用され、ダンボールの表面に貼付されたり、ダンボール板の材料中に混練されたりしている。
【０００８】
ダンボールは、リサイクル性に優れる材料であるが、プラスチックの貼付又は混練がされると、リサイクルの際にプラスチックを分離することが難しく、ほとんどのものが焼却処理されている。これでは、ダンボールのリサイクル性を活かしきれていない。また、今後、各国・各地域での環境規制によって、プラスチック材料を使用するダンボール梱包資材の使用が制限される場合、各国・各地域での環境規制物質に合わせた原材料でダンボール梱包資材を作製する必要がある。
【０００９】
非特許文献１においては、将来発効されるとされる環境規制物質については考慮されていない。
【００１０】
また、特許文献１に記載のフィルムは、紙基材に貼り合わせるものであり、フィルムを作製する工程、紙基材に貼り合わせる工程等を行うための装置が必要である点で改善の余地があると考えられる。
（【００１１】以降は省略されています）

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