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公開番号2025018616
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-06
出願番号2023122485
出願日2023-07-27
発明の名称薬液含浸用基材
出願人日本製紙パピリア株式会社
代理人弁理士法人お茶の水内外特許事務所
主分類D21H 13/10 20060101AFI20250130BHJP(製紙;セルロースの製造)
要約【課題】薬液の吸収が速く、製造時の破断が起こりにくい薬液含浸用基材を提供すること。
【解決手段】単層紙または多層紙であり、
製紙用繊維として天然繊維と合成繊維とを含み、
全製紙用繊維に対して前記合成繊維を20重量%以上80重量%以下含有し、
前記合成繊維として高融点繊維とバインダー繊維とを20~70:80~30の重量比で含有する紙層を有する薬液含浸用基材。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
単層紙または多層紙であり、
製紙用繊維として天然繊維と合成繊維とを含み、
全製紙用繊維に対して前記合成繊維を20重量%以上80重量%以下含有し、
前記合成繊維として高融点繊維とバインダー繊維とを20~70:80~30の重量比で含有する紙層を有することを特徴とする薬液含浸用基材。
続きを表示(約 400 文字)【請求項2】
前記天然繊維の総合濾水度が500ml以上であることを特徴とする請求項1に記載の薬液含浸用基材。
【請求項3】
坪量が120g/m

以上であり、密度が0.55g/cm

以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の薬液含浸用基材。
【請求項4】
前記高融点繊維が主体ポリエステル繊維であることを特徴とする請求項1または2に記載の薬液含浸用基材。
【請求項5】
前記バインダー繊維が芯鞘ポリエステル繊維であることを特徴とする請求項1または2に記載の薬液含浸用基材。
【請求項6】
JIS P8113で測定した引張強さが2.0kN/m以上、JIS P8135で測定した湿潤引張強さが0.4kN/m以上であることを特徴とする請求項1または2に記載の薬液含浸用基材。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、蒸散性薬剤を含浸、保持させ、常温において空気中に放出するために用いられる薬液含浸用基材、さらに詳しくは、殺虫、殺菌、防虫、害虫忌避、芳香、消臭等を目的とした薬液の吸液性に優れた薬液含浸用基材に関する。
続きを表示(約 3,000 文字)【背景技術】
【0002】
薬液含浸用基材は、吸い上げ式の液状芳香・消臭剤において、容器中の薬液を吸上げて基材に補充させつつ、基材から大気へ薬剤を揮散させる用途や、防虫剤や消臭剤等において有効期間を示すためのインジケータに用いられている。
インジケータは、薬液の揮発による減少に伴い、有効期間が終わることを示す表示が現れるように構成されたものである。薬液含浸用基材にインジケータ機能を付与する場合は、使用経時により薬液供給がされないことから、目標の薬液効果、インジケータ機能の有効期間を達成するために、薬液含浸用基材の吸液性能とインジケータ機能の付与に関する提案が種々されている。
【0003】
特許文献1には、マーセル化パルプと非マーセル化パルプの双方を含有し、非マーセル化パルプの配合割合が30~90質量%であり、密度が0.30~0.38g/cm


内部結合強度が50mJ以上の基紙が提案されている。マーセル化パルプの使用により嵩高で低密度で薬液含浸速度が高い基紙が得られると説明されている。
特許文献2には、薬液を薬液含浸基材表面に滴下して含浸する際に、薬液の薬液含浸基材中への吸収性および薬液含浸基材表面への拡散性が良好な基材として、主としてセルロース繊維からなる第1層と第3層の2つの層の間にセルロース繊維と合成繊維からなる第2層が積層される薬液含浸基材で、第2の層のセルロース繊維と合成繊維の配合比率が20~80:80~20重量%であり、セルロース繊維が、少なくとも50重量%以上のマーセル化パルプもしくはコットンリンターパルプを含有し、合成繊維が主体繊維とバインダー繊維からなり、主体繊維とバインダー繊維の配合比率が20~80:80~20重量%、第1層と第2層と第3層の層比率が45~35:30~10:45~35重量%であり、薬液含浸基材の坪量が75~500g/m

、且つ密度が0.25~0.50g/cm

であるものが提案されている。
しかしながら、薬液含浸工程での生産性という点において、生産速度のさらなる向上が求められており、これらの提案による基材では薬液の吸収速度は不十分であった。薬液の吸収速度を上げるために基材の更なる低密度化を進めると、基材の強度不足により薬液含浸工程において基材の破断が発生してしまう。生産工程での強度を有しつつ、薬液の吸収速度を向上させた基材が求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2018-168514号公報
特開2015-193954号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来、薬液を含浸させたインジケータ等に使用される薬液含浸用基材(以下、基材ともいう)には、生産性の向上が求められるなかで、マーセル化パルプやコットンリンターの使用が提案されてきた。しかしながら、求められる薬液の吸収速度に対してこれらの提案された基材では不十分な状況であり、改善が求められていた。また、薬液含浸性を向上させるために基材の低密度化を進める対応は、抄紙工程での断紙やマシン汚れなどの発生による操業性の悪化や薬液の含浸工程での基材の破断が顕著に発生するため、好ましい対策ではなかった。
本発明は、薬液の吸収が速く、製造時の破断が起こりにくい薬液含浸用基材を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
1.単層紙または多層紙であり、
製紙用繊維として天然繊維と合成繊維とを含み、
全製紙用繊維に対して前記合成繊維を20重量%以上80重量%以下含有し、
前記合成繊維として高融点繊維とバインダー繊維とを20~70:80~30の重量比で含有する紙層を有することを特徴とする薬液含浸用基材。
2.前記天然繊維の総合濾水度が500ml以上であることを特徴とする1.に記載の薬液含浸用基材。
3.坪量が120g/m

以上であり、密度が0.55g/cm

以下であることを特徴とする1.または2.に記載の薬液含浸用基材。
4.前記高融点繊維が主体ポリエステル繊維であることを特徴とする1.~3.のいずれかに記載の薬液含浸用基材。
5.前記バインダー繊維が芯鞘ポリエステル繊維であることを特徴とする1.~4.のいずれかに記載の薬液含浸用基材。
6.JIS P8113で測定した引張強さが2.0kN/m以上、JIS P8135で測定した湿潤引張強さが0.4kN/m以上であることを特徴とする1.~5.のいずれかに記載の薬液含浸用基材。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば薬液含浸速度が速く、かつ薬液の含浸工程における基材の破断が起こりにくい薬液含浸用基材を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
・薬液含浸用基材
本発明の薬液含浸用基材は、単層紙または多層紙であり、天然繊維と、合成繊維である高融点繊維とバインダー繊維とを所定の割合で混合したスラリーを抄紙原料とする少なくとも1層の紙層を有し、公知の製紙用途で使用される抄紙機にて製造することができる。
【0009】
(天然繊維)
天然繊維は、針葉樹パルプや広葉樹パルプなどの木材パルプ、亜麻、苧麻、黄麻、ケナフ、ヘンプ、楮、みつまたなどの靭皮繊維、バガス、竹、エスパルトなどの硬質繊維、コットンパルプなどの種子毛繊維、アバカ、サイザルなどの葉鞘・葉繊維といった非木材パルプ等のセルロース系繊維を使用することができ、これらの1種または2種以上を用いることができる。なお、麻パルプは亜麻、苧麻、黄麻、ケナフ、ヘンプ、アバカ、サイザル等が使用できる。
本発明で使用する天然繊維としては、基材に要望される湿潤強度、通気度を確保するため繊維長が比較的長い麻パルプや針葉樹パルプを使用することが好ましく、これらを混合して使用しても良い。また、麻パルプ・針葉樹パルプ等の天然繊維は、使用する際、それぞれの天然繊維を単独で叩解処理してから混合して使用しても良いし、複数の天然繊維を混合後に叩解(混合叩解という)して使用しても良い。
【0010】
天然繊維の総合濾水度は500ml以上が好ましい。なお、総合濾水度とは、JIS P8121-2:2012に従って測定したカナダ標準濾水度であり、2種以上の天然繊維を混合使用する場合は各天然繊維を所定割合で配合した混合後の濾水度である。総合濾水度が500ml未満まで叩解を進めた天然繊維を使用して抄紙した基材は、密度を下げにくく基材の空隙が小さくなるため薬液含浸速度が目標に満たないことがある。総合濾水度は550ml以上が好ましく、600ml以上がさらに好ましい。また、総合濾水度が800mlを超えると、引張強さが低下するため、抄紙工程での破断が起こる場合や、抄紙できても湿潤強度が低下して薬液含浸工程で基材が破断してしまう場合がある。
(【0011】以降は省略されています)

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