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公開番号2024158278
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-08
出願番号2023073350
出願日2023-04-27
発明の名称再生紙とその製造方法
出願人大阪シーリング印刷株式会社
代理人弁理士法人前田特許事務所
主分類D21H 11/14 20060101AFI20241031BHJP(製紙;セルロースの製造)
要約【課題】原料に剥離紙を用いて製造された再生紙の、印刷用の紙としての実用性を高くする。
【解決手段】原料に、離型剤を含有する剥離紙を用いて製造された処理前再生紙1を準備する準備工程S1と、準備工程S1で準備した処理前再生紙1にコロナ処理をする処理工程S2とを含む。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
原料に、離型剤を含有する剥離紙を用いて製造された、処理前再生紙を準備する準備工程と、
前記準備工程で準備した前記処理前再生紙にコロナ処理をする処理工程と
を含むことを特徴とする、再生紙の製造方法。
続きを表示(約 350 文字)【請求項2】
前記剥離紙は、0重量%超え4重量%以下の離型剤を含有し、
前記処理工程において、前記処理前再生紙に対して40W・min/m

以上の放電量でコロナ処理をすることを特徴とする、請求項1に記載の再生紙の製造方法。
【請求項3】
離型剤を含有する再生紙であって、
一辺50mmの正方形領域の全体を塗りつぶすように印刷した際に、該正方形領域におけるインクのハジキにより形成される、寸法0.2mm以上のピンホールの数が3個以下であることを特徴とする、再生紙。
【請求項4】
一辺50mmの正方形領域の全体を塗りつぶすように印刷した際に、該正方形領域における前記ピンホールの数が0個であることを特徴とする、請求項3に記載の再生紙。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、再生紙とその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、古紙パルプを10質量%以上含有するパルプ原料スラリーに対して、水酸化アルミニウムを添加し、抄紙して水酸化アルミニウムを3~15質量%内添させた紙を得る、再生紙の製造方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2002-069888号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の明細書段落0023に記載されているように、従来、再生紙の原料となるパルプには、例えば、新聞古紙、板紙古紙、雑誌古紙、段ボール古紙、OA古紙などの各種古紙が利用されてきた。再生資源を有効に活用するという観点から、上記で例示されたもの以外のものも、再生紙の原料となるパルプとして利用できることが望ましい。例えば、粘着シール又は両面テープの剥離紙(台紙)も、再生紙を製造するためのパルプとして利用したいという要請がある。
【0005】
しかし、上記原料に剥離紙を用いて製造された再生紙では、印刷するとインクのハジキによりピンホール(白抜きの斑点)が現れるため、意匠性が劣る。このことから、剥離紙を原料として製造された再生紙は、印刷用の紙としては実用上問題がある。
【0006】
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、原料に剥離紙を用いて製造された再生紙の、印刷用の紙としての実用性を向上させることにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1の発明は、再生紙の製造方法に関し、原料に、離型剤を含有する剥離紙を用いて製造された、処理前再生紙を準備する準備工程と、前記準備工程で準備した前記処理前再生紙にコロナ処理をする処理工程とを含むことを特徴とする。
【0008】
通常、再生紙を製造する工程では、原料となるパルプが洗浄され、インクやその他の添加剤が除去されると考えられる。しかし、原料に、離型剤を含有する剥離紙を用いて製造された再生紙には、離型剤が除去しきれず残留している場合がある。本願発明者らは、剥離紙から製造された再生紙に印刷をした際に再生紙にピンホールが発生する原因は、再生紙に残留している離型剤にあることを突き止めた。そして、上記再生紙にコロナ処理をすることにより、ピンホールの発生が抑制される。第1の発明では、原料に剥離紙を用いて製造された再生紙にコロナ処理がされて処理後再生紙が得られる。コロナ処理により、インクのハジキによるピンホールの発生が抑制される。したがって、第1の発明により製造される処理後再生紙は、印刷用の紙としての実用性が高い。
【0009】
第2の発明は、第1の発明において、前記剥離紙は、0重量%超え4重量%以下の離型剤を含有し、前記処理工程において、前記処理前再生紙に対して40W・min/m

以上の放電量でコロナ処理をすることを特徴とする。
【0010】
この第2の発明では、原料に、0重量%超え4重量%以下の離型剤を含有する剥離紙を用いて製造された処理前再生紙に対して、40W・min/m

以上の放電量でコロナ処理をするので、得られる処理後再生紙に印刷した際のインクのハジキによるピンホールの発生が各段に抑制される。したがって、第2の発明により製造される処理後再生紙は、印刷用の紙としての実用性が極めて高い。
(【0011】以降は省略されています)

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