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公開番号2025004642
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-15
出願番号2023104466
出願日2023-06-26
発明の名称転写方法
出願人東レエンジニアリング株式会社
代理人弁理士法人前田特許事務所
主分類G09F 9/00 20060101AFI20250107BHJP(教育;暗号方法;表示;広告;シール)
要約【課題】簡単な方法で短時間に色むらが抑制されたLEDディスプレイを製造できる転写方法を提供する。
【解決手段】所定の色を呈する複数の発光素子有するドナーと、発光素子が搭載されるパネルと、ドナーからパネルに発光素子を転写させる転写手段と、ドナーとパネルと転写手段との各々の相対位置を制御する位置制御手段と、ドナー上及びパネルに転写された発光素子の位置情報と各発光素子の発光波長を記憶する記憶手段と、パネルに所定の数の前記発光素子を転写するために相対位置の順番を算出する算出手段と、を用いて、1つのドナーから複数のパネルに発光素子を転写する転写方法であって、1つのパネルに所定の数の発光素子を転写し終えてから次のパネルに発光素子の転写を行い、最初に転写を行うパネルには、転写に用いることができる発光波長の範囲の中で一部の範囲の発光波長を備えた発光素子を選択して搭載する。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
所定の色を呈する複数の発光素子が平面的に配列されているドナーと、前記発光素子が前記ドナーから転写されて搭載されるパネルと、前記ドナーから前記パネルに前記発光素子を転写させる転写手段と、前記ドナーと前記パネルと前記転写手段とのそれぞれの相対位置を制御する位置制御手段と、前記ドナーにおける前記発光素子の位置情報及び前記パネルにおける転写された前記発光素子の位置情報および各前記発光素子の発光波長を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶されたデータを用いて前記パネルに所定の数の前記発光素子を転写するために前記相対位置の順番を算出する算出手段と、を用いて、1つの前記ドナーから複数の前記パネルに、それぞれの前記パネルにおいて前記相対位置を複数回変更して、前記発光素子を転写する転写方法であって、
1つの前記パネルに前記所定の数の前記発光素子を転写し終えてから、次の前記パネルに前記発光素子の転写を行い、
最初に転写を行う前記パネルには、転写に用いることができる発光波長の範囲の中で一部の範囲の発光波長を備えた前記発光素子を選択して搭載することを特徴とする転写方法。
続きを表示(約 74 文字)【請求項2】
発光波長の前記一部の範囲には、前記ドナーにおける前記発光素子の発光波長の平均値が含まれる、請求項1に記載の転写方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、転写方法に関するものである。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
近年、従来の液晶ディスプレイに代わるものとしてLEDを使用したディスプレイの開発が進められており、製品化が進みつつある。このようなLEDを使用したディスプレイ(LEDディスプレイ)は、FHD(Full High Definition)パネルであって、赤色LED、緑色LED、青色LEDが1920×1080個、4Kパネルでは3840×2160個、それぞれ格子状の配列にて配線基板に高密度に実装されている。
【0003】
このように配線基板へ高密度に実装される各色LEDとしては、たとえば約50μm×50μmといった微小寸法を有する、いわゆるマイクロLEDが用いられる。このようなマイクロLEDは特許文献1に示すようにサファイアなどの成長基板上に窒化ガリウムの結晶をエピタキシャル成長させる工程などを経て得られ、基板上で上記寸法のチップ状にダイシングされる。このように形成されたLEDチップは、1回もしくは複数回の転写工程を経て成長基板からディスプレイである配線基板へ転写される。その後、熱圧着などの実装工程を経て、配線基板にLEDチップが固定される。
【0004】
LEDチップをディスプレイパネルである配線基板に転写する方法はいくつかあるが、例えば特許文献2,3に開示されているレーザーアブレーション技術を用いた方法が知られている。
【0005】
特許文献2にはレーザーアブレーション技術を用いた素子(LEDチップ)の転写方法が開示されている。また、1つの成長基板上に形成された複数のLEDチップの発光波長には個体差があるが、特許文献3には、LEDディスプレイを製造した際に発光波長の個体差によって色むらが見る人によって感じられないようにする転写方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2002-170993号公報
特開2006-41500号公報
特開2022-135521号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献3に開示された発明は、特許文献2に開示された発明を利用しつつLEDディスプレイに色むらが生じないようにするという新たな課題を解決すべく創作されたものである。しかしながら特許文献3に開示された発明では、1つの成長基板(ウェハ)上のそれぞれのLEDチップの発光特性をすべて計測してから、すべてのLEDチップの発光特性を考慮してディスプレイパネルに色むらが生じないようにまずは転写シミュレーションを行って、それから実際に転写するため、転写を行うためのシミュレーションに非常に時間がかかり、実際の転写を行うまでに転写装置が長時間待機せざるをえないという問題があった。
【0008】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、簡単な方法で短時間に色むらが抑制されたLEDディスプレイを製造できる転写方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の転写方法は、所定の色を呈する複数の発光素子が平面的に配列されているドナーと、前記発光素子が前記ドナーから転写されて搭載されるパネルと、前記ドナーから前記パネルに前記発光素子を転写させる転写手段と、前記ドナーと前記パネルと前記転写手段とのそれぞれの相対位置を制御する位置制御手段と、前記ドナーにおける前記発光素子の位置情報及び前記パネルにおける転写された前記発光素子の位置情報および各前記発光素子の発光波長を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶されたデータを用いて前記パネルに所定の数の前記発光素子を転写するために前記相対位置の順番を算出する算出手段と、を用いて、1つの前記ドナーから複数の前記パネルに、それぞれの前記パネルにおいて前記相対位置を複数回変更して、前記発光素子を転写する転写方法であって、1つの前記パネルに前記所定の数の前記発光素子を転写し終えてから、次の前記パネルに前記発光素子の転写を行い、最初に転写を行う前記パネルには、転写に用いることができる発光波長の範囲の中で一部の範囲の発光波長を備えた前記発光素子を選択して搭載することを特徴とするものである。
【0010】
発光波長の前記一部の範囲には、前記ドナーにおける前記発光素子の発光波長の平均値が含まれていてもよい。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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