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公開番号
2025004612
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-15
出願番号
2023104413
出願日
2023-06-26
発明の名称
帯電防止剤
出願人
日本製紙株式会社
代理人
弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類
C08F
290/06 20060101AFI20250107BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】本発明は、基材にかかわらず良好な帯電防止効果を発揮でき、高い安定性を発揮できる帯電防止剤を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明は、分子内に、少なくとも1つの、二重結合およびカルボキシ基を有する構成単位(I)、分子内に、少なくとも1つの、二重結合および水酸基を有する構成単位(II)、及び、分子内に、少なくとも1つの、二重結合およびポリアルキレンオキサイド基を有する構成単位(III)を含む共重合体を含有する、帯電防止剤とその用途を提供する。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
下記構成単位(I)~(III)を含む共重合体を含有する、帯電防止剤。
(I):分子内に、少なくとも1つの、二重結合およびカルボキシ基を有する構成単位
(II):分子内に、少なくとも1つの、二重結合および水酸基を有する構成単位
(III):分子内に、少なくとも1つの、二重結合およびポリアルキレンオキサイド基を有する構成単位
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
共重合体中の構成単位(I)の含有割合が1~30mol%である、請求項1に記載の帯電防止剤。
【請求項3】
共重合体中の構成単位(II)の含有割合が20~95mol%である、請求項1に記載の帯電防止剤。
【請求項4】
共重合体中の構成単位(III)の含有割合が1~30mol%である、請求項1に記載の帯電防止剤。
【請求項5】
構成単位(I)が、アクリル酸およびその塩、および/もしくはメタクリル酸およびその塩に由来する構成単位である、請求項1~4のいずれか1項に記載の帯電防止剤。
【請求項6】
構成単位(II)が、以下の一般式(II-1)で表される構成単位である、請求項1~4のいずれか1項に記載の帯電防止剤。
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170
(式中、R
1
及びR
2
は、それぞれ独立に水素原子又はアルキル基を表す。mは、0~20の整数を示す。)
【請求項7】
構成単位(III)が以下の式(III-1)および/または(III-2)で表される化合物に由来する構成単位である、請求項1~4のいずれか1項に記載の帯電防止剤。
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(一般式(III-1)中、R
3
及びR
4
は、それぞれ独立に、水素原子又はアルキル基を表す。A
1
Oは、同一又は異なって、オキシアルキレン基を表す。nは、0~200の整数を表す。
一般式(III-2)中、R
5
及びR
6
は、それぞれ独立に、水素原子又はアルキル基を表す。pは、0~2の任意の整数を表す。A
2
Oは、同一又は異なって、オキシアルキレン基を表す。qは、0~200の整数を表す。)
【請求項8】
請求項1~4のいずれか1項に記載の帯電防止剤で基材表面を処理することを含む、表面処理方法。
【請求項9】
基材が、セルロース系材料及び/又は樹脂材料を含む基材である、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
基材と、
下記構成単位(I)~(III)を含む共重合体を含有し、基材表面の少なくとも一部を被覆する帯電防止層と
を含む、積層材料。
(I):分子内に、少なくとも1つの、二重結合およびカルボキシ基を有する単量体(i)に由来する構成単位
(II):分子内に、少なくとも1つの、二重結合および水酸基を有する単量体(ii)に由来する構成単位
(III):分子内に、少なくとも1つの、二重結合およびポリアルキレンオキサイド基を有する単量体(iii)に由来する構成単位
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、帯電防止剤に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)
【背景技術】
【0002】
衣服、樹脂成形品、自動車の車体等の物品の使用時における帯電防止方法として、基材としてのこれらの物品の表面に塗布、噴霧される帯電防止剤が開発されてきた。例えば、特許文献1には、合成層状ケイ酸塩と、有機樹脂バインダーと、水を主成分とする溶媒と、アルコキシ基を含有する化合物、又は、典型金属及び遷移金属から選ばれた二価以上の多価金属の化合物との組み合わせが、耐水性を有する帯電防止剤として利用できることが記載されている。特許文献2には、ナノサイズの酸化スズ粉末、バインダーおよび水を含有する帯電防止剤が均一かつ優れた帯電防止効果を発揮できることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-122040号公報
国際公開第2020/202593号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、従来の帯電防止剤は、基材によっては帯電防止効果が十分でない場合があった。また、製剤化した際に帯電防止成分(有効成分)の安定性が低く、溶剤分散性に劣る場合があった。従って、本発明は、基材にかかわらず良好な帯電防止効果を発揮でき、高い安定性を発揮できる帯電防止剤を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、下記の〔1〕~〔10〕を提供する。
〔1〕下記構成単位(I)~(III)を含む共重合体を含有する、帯電防止剤。
(I):分子内に、少なくとも1つの、二重結合およびカルボキシ基を有する構成単位
(II):分子内に、少なくとも1つの、二重結合および水酸基を有する構成単位
(III):分子内に、少なくとも1つの、二重結合およびポリアルキレンオキサイド基を有する構成単位
〔2〕共重合体中の構成単位(I)の含有割合が1~30mol%である、〔1〕に記載の帯電防止剤。
〔3〕共重合体中の構成単位(II)の含有割合が20~95mol%である、〔1〕又は〔2〕に記載の帯電防止剤。
〔4〕共重合体中の構成単位(III)の含有割合が1~30mol%である、〔1〕~〔3〕のいずれか1項に記載の帯電防止剤。
〔5〕構成単位(I)が、アクリル酸およびその塩、および/もしくはメタクリル酸およびその塩に由来する構成単位である、〔1〕~〔4〕のいずれか1項に記載の帯電防止剤。
〔6〕構成単位(II)が、以下の一般式(II-1)で表される構成単位である、〔1〕~〔5〕のいずれか1項に記載の帯電防止剤。
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(式中、R
1
及びR
2
は、それぞれ独立に水素原子又はアルキル基を表す。mは、0~20の整数を示す。)
〔7〕構成単位(III)が以下の式(III-1)および/または(III-2)で表される化合物に由来する構成単位である、〔1〕~〔6〕のいずれか1項に記載の帯電防止剤。
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(一般式(III-1)中、R
3
及びR
4
は、それぞれ独立に、水素原子又はアルキル基を表す。A
1
Oは、同一又は異なって、オキシアルキレン基を表す。nは、0~200の整数を表す。
一般式(III-2)中、R
5
及びR
6
は、それぞれ独立に、水素原子又はアルキル基を表す。pは、0~2の任意の整数を表す。A
2
Oは、同一又は異なって、オキシアルキレン基を表す。qは、0~200の整数を表す。)
〔8〕〔1〕~〔7〕のいずれか1項に記載の帯電防止剤で基材表面を処理することを含む、表面処理方法。
〔9〕基材が、セルロース系材料及び/又は樹脂材料を含む基材である、〔8〕に記載の方法。
〔10〕基材と、
下記構成単位(I)~(III)を含む共重合体を含有し、基材表面の少なくとも一部を被覆する帯電防止層と
を含む、積層材料。
(I):分子内に、少なくとも1つの、二重結合およびカルボキシ基を有する単量体(i)に由来する構成単位
(II):分子内に、少なくとも1つの、二重結合および水酸基を有する単量体(ii)に由来する構成単位
(III):分子内に、少なくとも1つの、二重結合およびポリアルキレンオキサイド基を有する単量体(iii)に由来する構成単位
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、基材にかかわらず良好な帯電防止効果を発揮でき、高い安定性を発揮できる帯電防止剤を提供できる。
【発明を実施するための形態】
【0007】
[1.帯電防止剤]
帯電防止剤は、下記の共重合体を有効成分として含有する。
【0008】
[1.1 共重合体の構成単位]
共重合体は、下記の構成単位(I)~(III)を含む共重合体である。
【0009】
-構成単位(I)-
構成単位(I)は、分子内に、少なくとも1つの、二重結合およびカルボキシ基を有する構成単位である。二重結合及びカルボキシ基の数は、それぞれ1つ以上であればよく、いずれか又は両方が複数でもよいが、好ましくは、それぞれ1つである。
【0010】
構成単位(I)は、不飽和カルボン酸系単量体(以下、単量体(i)と言う)に由来する構成単位であることが好ましい。不飽和カルボン酸系単量体としては、モノカルボン酸系単量体、不飽和ジカルボン酸系単量体等が挙げられる。不飽和モノカルボン酸系単量体としては、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸が挙げられる。不飽和ジカルボン酸としては、例えば、マレイン酸、イタコン酸、シトラコン酸、フマル酸が挙げられる。構成単位(I)は、アクリル酸およびメタクリル酸に由来する構成単位であることが好ましい。単量体(i)は、アクリル酸、メタクリル酸、およびこれらの塩が好ましく、アクリル酸、メタクリル酸およびこれらの塩がより好ましい。
(【0011】以降は省略されています)
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