TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025004568
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-15
出願番号
2023104337
出願日
2023-06-26
発明の名称
コイル部品、ワイヤの接合方法、及びコイル部品の製造方法
出願人
株式会社村田製作所
代理人
個人
,
個人
主分類
H01F
27/29 20060101AFI20250107BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】接合部及び接合部と線状部との境界部分においてワイヤの断線を抑制する。
【解決手段】コイル部品は、コア、ワイヤ、及び外部電極40を備えている。コアは、巻芯部及び一対の鍔部を有している。中心軸に直交する特定の軸を第1軸Xとし、第1軸Xに沿う方向の一方を第1正方向X1とし、第1正方向X1とは反対方向を第1負方向X2とする。外部電極40は、鍔部の外表面のうち、第1正方向X1を向く面を覆っている。ワイヤは、巻芯部に巻回されている線状部と、ワイヤの端に位置し、外部電極に接続している接合部51と、を有している。中心軸に直交し、接合部51を含む断面において、接合部51の第1負方向X2側の端は、外部電極40の第1正方向X1側の端に対して第1負方向X2側に位置している。且つ、接合部51の第1負方向X2側の端から第1正方向X1側の端までの第1軸Xに沿う方向の寸法P1は、線状部の線径に比して大きい。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
柱状の巻芯部及び前記巻芯部の中心軸に沿う方向の端に接続している一対の鍔部を有するコアと、
前記巻芯部に巻回されるワイヤと、
前記鍔部の外表面を覆う外部電極と、
を備え、
前記中心軸に直交する特定の軸を第1軸とし、前記第1軸に沿う方向の一方を正方向とし、前記正方向とは反対方向を負方向としたとき、
前記鍔部は、前記巻芯部の外表面に対して前記正方向側に張り出しており、
前記外部電極は、前記鍔部の外表面のうち、前記正方向を向く面を覆っており、
前記ワイヤは、前記巻芯部に巻回されている線状部と、前記ワイヤの端に位置し、前記外部電極に接続している接合部と、を有しており、
前記中心軸に直交し、前記接合部を含む断面において、前記接合部の前記負方向側の端は、前記外部電極の前記正方向側の端に対して前記負方向側に位置しており、且つ前記接合部の前記負方向側の端から前記正方向側の端までの前記第1軸に沿う方向の寸法は、前記線状部の線径に比して大きい
コイル部品。
続きを表示(約 1,400 文字)
【請求項2】
前記中心軸及び前記第1軸の双方に直交する軸を第2軸とし、
前記断面において、前記接合部のうち、前記外部電極の前記正方向側の端に対して前記負方向側に位置する部分を埋没部分としたとき、
前記断面において、前記埋没部分の前記第2軸に沿う方向の最大寸法は、前記線状部の線径に比して大きい
請求項1に記載のコイル部品。
【請求項3】
前記中心軸及び前記第1軸の双方に直交する軸を第2軸とし、
前記断面において、前記接合部のうち、前記外部電極の前記正方向側の端に対して前記負方向側に位置する部分を埋没部分とし、
前記断面において、前記埋没部分の前記第1軸に沿う方向のいずれかの任意の箇所での前記第2軸に沿う方向の寸法を第1寸法とし、前記第1寸法における箇所に対して、前記正方向側における前記埋没部分の前記第2軸に沿う方向の寸法を第2寸法としたとき、
前記第2寸法は、前記第1寸法に比して小さい
請求項1に記載のコイル部品。
【請求項4】
前記ワイヤは、線状の導体と、前記導体の外周面を覆う絶縁被膜と、を有しており、
前記線状部は、前記絶縁被膜と前記導体とを有しており、
前記接合部は、前記導体のみを有している
請求項1に記載のコイル部品。
【請求項5】
前記外部電極は、内層と、前記内層に対して前記鍔部の外表面とは反対側に位置する外層と、を有し、
前記断面において、前記接合部の前記負方向側の端は、前記内層の前記正方向側の端に対して正方向側に位置している
請求項1に記載のコイル部品。
【請求項6】
前記外部電極は、当該外部電極のうちの最も外側の層である最外層を有しており、
前記最外層は、Snを含んでいる
請求項1に記載のコイル部品。
【請求項7】
前記線状部は、前記最外層に接合された仮固定部を有する
請求項6に記載のコイル部品。
【請求項8】
ワイヤを溶融することにより、前記ワイヤの端部に溶融前の線状部の線径よりも径の大きいボール部を形成するボール部形成工程と、
前記ボール部をコアの外表面を覆う外部電極に接触させた状態で、前記ボール部にレーザを照射することにより、前記ワイヤの端部に、前記外部電極に対して接続された接合部を形成する接合工程と、
を有する
ワイヤの接合方法。
【請求項9】
前記ボール部形成工程の後、前記接合工程の前に、
前記ボール部を、前記レーザが透過する材質の透過部材と前記外部電極とで挟み込むことにより、前記ボール部を前記外部電極に押し付ける押圧工程を有し、
前記接合工程では、前記ボール部を前記透過部材と前記外部電極とで挟み込んだ状態で、前記透過部材の側から前記レーザを照射する
請求項8に記載のワイヤの接合方法。
【請求項10】
前記ワイヤは、前記ボール部形成工程の前の段階で、線状の導体と、前記導体の外周面を覆う絶縁被膜とを有しており、
前記接合工程の後に、前記透過部材を前記ボール部に残存した前記絶縁被膜と共に前記ワイヤから取り外す除去工程を有する
請求項9に記載のワイヤの接合方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、コイル部品、ワイヤの接合方法、及びコイル部品の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載のコイル部品は、コアを備えている。コアは、巻芯部及び2つの鍔部を有している。巻芯部は四角柱状である。2つの鍔部は、巻芯部の両端に接続している。各鍔部は、巻芯部の中心軸と直交する方向において、巻芯部の外表面に対して外側に張り出している。また、コイル部品は、第1外部電極及び第2外部電極を有している。第1外部電極は、一方の鍔部の上面に位置している。第2外部電極は、他方の鍔部の上面に位置している。また、コイル部品は、ワイヤを備えている。ワイヤは、被膜導線である。ワイヤは、巻芯部に巻回されている。ワイヤの第1端は、第1外部電極に熱圧着されている。また、ワイヤの第2端は、第2外部電極に熱圧着されている。熱圧着は、ワイヤにヒータチップを圧着させることにより行われる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2005-294307号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載のようなコイル部品では、ワイヤの端部を外部電極に接合する際に、ワイヤの端部に熱及び圧力が加わるため、ワイヤの端部が押し潰されて薄くなってしまう。このワイヤの薄くなった箇所に外力が集中しやすいので、ワイヤの断線が生じやすい。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するため、本発明は、柱状の巻芯部及び前記巻芯部の中心軸に沿う方向の端に接続している一対の鍔部を有するコアと、前記巻芯部に巻回されるワイヤと、前記鍔部の外表面を覆う外部電極と、を備え、前記中心軸に直交する特定の軸を第1軸とし、前記第1軸に沿う方向の一方を正方向とし、前記正方向とは反対方向を負方向としたとき、前記鍔部は、前記巻芯部の外表面に対して前記正方向側に張り出しており、前記外部電極は、前記鍔部の外表面のうち、前記正方向を向く面を覆っており、前記ワイヤは、前記巻芯部に巻回されている線状部と、前記ワイヤの端に位置し、前記外部電極に接続している接合部と、を有しており、前記中心軸に直交し、前記接合部を含む断面において、前記接合部の前記負方向側の端は、前記外部電極の前記正方向側の端に対して前記負方向側に位置しており、且つ前記接合部の前記負方向側の端から前記正方向側の端までの前記第1軸に沿う方向の寸法は、前記線状部の線径に比して大きいコイル部品である。
【0006】
また、上記課題を解決するため、本発明は、ワイヤを溶融することにより、前記ワイヤの端部に溶融前の線状部の線径よりも径の大きいボール部を形成するボール部形成工程と、前記ボール部をコアの外表面を覆う外部電極に接触させた状態で、前記ボール部にレーザを照射することにより、前記ワイヤの端部に、前記外部電極に対して接続された接合部を形成する接合工程と、を有するワイヤの接合方法である。
【0007】
また、上記課題を解決するため、柱状の巻芯部及び前記巻芯部の中心軸に沿う方向の端に接続している一対の鍔部を有するコアであって、前記鍔部の外表面を覆う外部電極が形成された前記コアを準備する準備工程と、前記巻芯部にワイヤを巻回する巻回工程と、前記ワイヤを溶融することにより、前記ワイヤの端部に溶融前の線状部の線径よりも径の大きいボール部を形成するボール部形成工程と、前記ボール部を前記外部電極に接触させた状態で、前記ボール部にレーザを照射することにより、前記ワイヤの端部に、前記外部電極に対して接続された接合部を形成する接合工程と、を有するコイル部品の製造方法である。
【0008】
上記構成では、ワイヤのうちの接合部の厚さが線状部の厚さに比して大きい。これにより、接合部に多少の外力が作用しても、接合部及び接合部と線状部との境界部分においてワイヤが断線しにくい。
【発明の効果】
【0009】
接合部及び接合部と線状部との境界部分においてワイヤの断線を抑制する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、コイル部品の斜視図である。
図2は、第1負方向を向いて視たときの第2接合部近傍の拡大図である。
図3は、図2における3-3線に沿う断面図である。
図4は、コイル部品の製造方法を説明する図である。
図5は、コイル部品の製造方法を説明する図である。
図6は、コイル部品の製造方法を説明する図である。
図7は、コイル部品の製造方法を説明する図である。
図8は、コイル部品の製造方法を説明する図である。
図9は、コイル部品の製造方法を説明する図である。
図10は、コイル部品の製造方法を説明する図である。
図11は、コイル部品の製造方法を説明する図である。
図12は、コイル部品の製造方法を説明する図である。
図13は、コイル部品の製造方法を説明する図である。
図14は、変更例のコイル部品の断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
三洋化成工業株式会社
軟磁性材料
2日前
株式会社ヨコオ
同軸コネクタ
8日前
古河電池株式会社
制御弁式鉛蓄電池
8日前
日本特殊陶業株式会社
保持装置
2日前
株式会社半導体エネルギー研究所
電池
1日前
住友電装株式会社
コネクタ
8日前
三洲電線株式会社
撚線導体
2日前
TDK株式会社
コイル部品
8日前
大和電器株式会社
コンセント
8日前
ニチコン株式会社
コンデンサ
8日前
三洋化成工業株式会社
リチウムイオン電池
2日前
ローム株式会社
半導体発光装置
8日前
TDK株式会社
電子部品
8日前
株式会社村田製作所
電池パック
2日前
富士電機機器制御株式会社
開閉器
9日前
キヤノン株式会社
操作装置
9日前
矢崎総業株式会社
端子金具
8日前
矢崎総業株式会社
コネクタ
2日前
ホシデン株式会社
コネクタ
2日前
シャープ株式会社
電子機器
9日前
矢崎総業株式会社
コネクタ
8日前
TDK株式会社
コイル部品
1日前
原田工業株式会社
複合平面アンテナ装置
1日前
日本圧着端子製造株式会社
電気的接続装置
8日前
株式会社ソシオネクスト
半導体装置
1日前
新光電気工業株式会社
基板固定装置
8日前
株式会社GSユアサ
全固体二次電池
9日前
株式会社AESCジャパン
電池セル
2日前
株式会社豊田自動織機
電力変換装置
2日前
クアーズテック合同会社
半導体熱処理部材
12日前
株式会社AESCジャパン
電池セル
2日前
富士電機株式会社
燃料電池発電装置
8日前
株式会社AESCジャパン
電池セル
2日前
株式会社オーク製作所
エキシマランプ
1日前
株式会社東光高岳
接地開閉器、及び開閉装置
1日前
キヤノン株式会社
通信装置及び通信システム
2日前
続きを見る
他の特許を見る