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公開番号2025004567
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-15
出願番号2023104335
出願日2023-06-26
発明の名称組付治具の検査装置
出願人株式会社豊田自動織機,トヨタ自動車株式会社
代理人個人,個人
主分類F17C 13/04 20060101AFI20250107BHJP(ガスまたは液体の貯蔵または分配)
要約【課題】組付治具における組付精度の低下を判別できる組付治具の検査装置を提供すること。
【解決手段】検査装置50は、第1検査部材51と、第2検査部材61と、照射装置71と、を備える。第1検査部材51は、検査筒部52と、口金部の雌ねじのねじ山での内径RTを有する第1確認部56と、を備える。第2検査部材61は、本体部62と、突出部64と、突出部64の外周面から突出し、かつOリングでのシール径RSを有する第2確認部65と、検査孔67と、を備える。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
口金部の内周面に形成された雌ねじに、バルブアッセンブリの締結部の外周面に形成された雄ねじを螺合して前記口金部に前記バルブアッセンブリを組付ける際に用いられる組付治具であり、前記締結部の軸線方向における前記雄ねじよりも前記締結部の先端に配置されたシール部と前記雌ねじとの干渉を抑制するために用いられる前記組付治具を検査するための組付治具の検査装置であって、
前記組付治具は、
前記口金部の外周に固定される第1治具と、
前記第1治具の外周に取り付けられるとともに、前記バルブアッセンブリに設けられた複数の差込孔のそれぞれに差込可能な複数のガイド棒を備える第2治具と、を備え、
前記差込孔に差し込まれた前記ガイド棒に沿って前記バルブアッセンブリを移動させることで、前記締結部の中心軸線と前記雌ねじの中心軸線とを一致させた状態で前記バルブアッセンブリを移動可能とし、
前記検査装置は、
前記口金部の外径を有し、かつ前記第1治具が固定される検査筒部と、当該検査筒部の中心軸線に向けて前記検査筒部の内周面から突出し、かつ前記雌ねじのねじ山での内径を有する第1確認部と、を備える第1検査部材と、
前記ガイド棒を差込可能とする挿通孔の形成された本体部と、前記本体部から突出し、前記検査筒部に挿入される突出部と、前記突出部の外周面から突出し、かつ前記シール部でのシール径を有する第2確認部と、前記本体部において前記第2確認部の中心軸線を中心とし、かつ前記第2確認部の外周面を投影させた仮想円より外側に設けられた検査孔と、を備える第2検査部材と、
前記本体部から前記突出部の突出する方向に沿って前記検査孔に光を照射する照射装置と、を備えることを特徴とする組付治具の検査装置。
続きを表示(約 110 文字)【請求項2】
前記検査孔は、複数の丸孔である請求項1に記載の組付治具の検査装置。
【請求項3】
前記本体部において、前記突出部の外側で円弧状に延びる複数の長孔である請求項1に記載の組付治具の検査装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、組付治具の検査装置に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1に開示されるように、水素等の燃料ガスが充填される容器としての高圧タンクが知られている。高圧タンクは、本体の端部に口金部を備える。口金部は、内周面に雌ねじを備える。
【0003】
バルブアッセンブリは、金属製のハウジングに高圧バルブを内蔵する。バルブアッセンブリのハウジングは、雄ねじを含むねじ締結部を備える。また、バルブアッセンブリは、ねじ締結部の端部やねじ締結部の先端部にシール部を備える。
【0004】
そして、ねじ締結部の雄ねじを口金部の雌ねじに螺合することにより、バルブアッセンブリは口金部に締結される。シール部は、口金部の内周面に接触する。この接触は、燃料ガスを高圧タンク内に密封するシール機能を発揮する。
【0005】
しかし、バルブアッセンブリのねじ締結部を口金部に締結する際、ねじ締結部が偏心したり、傾いたりして口金部に挿入されると、ねじ締結部に設けたシール部が口金部の雌ねじに接触して、シール部が損傷する虞がある。このようなシール部の損傷を抑制するため、ねじ締結部の偏心や傾きを抑制する組付治具を用いることが考えられる。このような組付治具としては、ねじ締結部の偏心や傾きを抑制すべく、ねじ締結部の中心軸線が雌ねじの中心軸線に一致するようにバルブアッセンブリをガイドするものが考えられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2007-278472号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、組付治具の繰り返し使用等によって、組付治具の変形や摩耗が生じてしまうと、組付治具によるガイド機能が低下して、組付治具による組付精度が低下してしまう。その結果、組付治具を用いてもバルブアッセンブリのシール部が口金部の雌ねじに接触してしまう。このため、組付治具における組付精度の低下を判別する必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記問題点を解決するための組付治具の検査装置は、口金部の内周面に形成された雌ねじに、バルブアッセンブリの締結部の外周面に形成された雄ねじを螺合して前記口金部に前記バルブアッセンブリを組付ける際に用いられる組付治具であり、前記締結部の軸線方向における前記雄ねじよりも前記締結部の先端に配置されたシール部と前記雌ねじとの干渉を抑制するために用いられる前記組付治具を検査するための組付治具の検査装置であって、前記組付治具は、前記口金部の外周に固定される第1治具と、前記第1治具の外周に取り付けられるとともに、前記バルブアッセンブリに設けられた複数の差込孔のそれぞれに差込可能な複数のガイド棒を備える第2治具と、を備え、前記差込孔に差し込まれた前記ガイド棒に沿って前記バルブアッセンブリを移動させることで、前記締結部の中心軸線と前記雌ねじの中心軸線とを一致させた状態で前記バルブアッセンブリを移動可能とし、前記検査装置は、前記口金部の外径を有し、かつ前記第1治具が固定される検査筒部と、当該検査筒部の中心軸線に向けて前記検査筒部の内周面から突出し、かつ前記雌ねじのねじ山での内径を有する第1確認部と、を備える第1検査部材と、前記ガイド棒を差込可能とする挿通孔の形成された本体部と、前記本体部から突出し、前記検査筒部に挿入される突出部と、前記突出部の外周面から突出し、かつ前記シール部でのシール径を有する第2確認部と、前記本体部において前記第2確認部の中心軸線を中心とし、かつ前記第2確認部の外周面を投影させた仮想円より外側に設けられた検査孔と、を備える第2検査部材と、前記本体部から前記突出部の突出する方向に沿って前記検査孔に光を照射する照射装置と、を備えることを要旨とする。
【0009】
検査装置では、検査筒部の外周に第1治具が固定されると、第1検査部材によって、口金部の外周に第1治具を固定した状態を再現できる。また、検査筒部の内周には、第1確認部によって、口金部の雌ねじを再現できる。そして、第1治具の外周に第2治具が取り付けられた状態で、その第2治具のガイド棒を第2検査部材の挿通孔に差し込むと、ガイド棒にバルブアッセンブリを取り付けた状態を再現できる。そして、ガイド棒に沿って第2検査部材を移動させて、突出部を検査筒部に挿入すると、第2確認部によってシール部を再現できる。
【0010】
第1検査部材及び第2検査部材を中心軸線の延びる方向に見たとき、第1確認部の内周面と第2確認部の外周面との間には隙間が形成される。このとき、組付治具の組付精度が低下していなければ、組付治具を原因とした、突出部の傾きや偏心は発生していない。すると、第1確認部の中心軸線と、第2確認部の中心軸線とが一致するため、隙間を通じて検査孔の光を視認できる。よって、組付治具による組付精度の低下が発生していないと判別できる。
(【0011】以降は省略されています)

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