TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025003520
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-09
出願番号2024182404,2020157193
出願日2024-10-18,2020-09-18
発明の名称スニチニブリンゴ酸塩を有効成分とする医薬錠剤
出願人日本化薬株式会社
代理人
主分類A61K 31/404 20060101AFI20241226BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】
スニチニブリンゴ酸塩はカプセル製剤として提供されているが、カプセルは嚥下しにくいという課題がある。そこで、より嚥下しやすい剤型である、スニチニブリンゴ酸塩を有効成分とする医薬錠剤を提供することであって、既存のカプセル製剤と類似の溶出挙動を示す医薬錠剤を提供することを課題とする。
【解決手段】
スニチニブリンゴ酸塩を有効成分とする医薬錠剤であって、スニチニブリンゴ酸塩含有率が4質量%以上で15質量%以下の医薬錠剤とすることにより、既存カプセル製剤と類似の溶出挙動を示し、服薬しやすい医薬錠剤を提供することができる。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
スニチニブリンゴ酸塩及び賦形剤を含有する医薬錠剤であって、該医薬錠剤質量におけるスニチニブリンゴ酸塩含有率が4質量%以上で15質量%以下の、医薬錠剤。
続きを表示(約 250 文字)【請求項2】
賦形剤の含有率が、該医薬錠剤質量において73質量%以上で93質量%以下の、請求項1に記載の医薬錠剤。
【請求項3】
崩壊剤の含有率が、該医薬錠剤質量において2質量%以上で9質量%以下の、請求項1又は2に記載の医薬錠剤。
【請求項4】
結合剤の含有率が、該医薬錠剤質量において1質量%以上で8質量%以下の、請求項1~3の何れか一項に記載の医薬錠剤。
【請求項5】
フィルムコーティングを施した、請求項1~4の何れか一項に記載の医薬錠剤。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、スニチニブリンゴ酸塩を有効成分とし、スーテント(登録商標)カプセルと類似の溶出挙動を示す医薬錠剤に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
スニチニブリンゴ酸塩は、化学名をN-[2-(ジエチルアミノ)エチル]-5-[(Z)-(5-フルオロ-2-オキソ-1、2-ジヒドロ-3H-インドール-3-イリデン)メチル]-2、4-ジメチル-1H-ピロール-3-カルボキサミド モノ[(2S)-2-ヒドロキシサクシネート]とする、式(1)で示される構造を有する化合物である。
【0003】
TIFF
2025003520000001.tif
45
107
【0004】
スニチニブは複数の受容体チロシンキナーゼ(RTK)をターゲットとする新規のキナーゼ阻害剤である。in vitroの試験において、血小板由来増殖因子受容体(PDGFR-α及びPDGFR-β)、血管内皮増殖因子受容体(VEGFR-1、VEGFR-2及びVEGFR-3)、幹細胞因子受容体(KIT)、fms様チロシンキナーゼ3(FLT3)、コロニー刺激因子-1受容体及びグリア細胞株由来神経栄養因子受容体のRTK活性を阻害し、また、in vivoの腫瘍においてもPDGFR-β、VEGFR-2、KIT及びFLT3のリン酸化を阻害することが報告されている。さらに、非臨床薬理試験において、スニチニブは種々の固形癌に対する直接的な抗腫瘍活性と腫瘍血管新生阻害作用を有することが示唆された。スニチニブは、スーテント(登録商標)の商品名にて、カプセル製剤として提供されている(非特許文献1)。
【0005】
スニチニブ製剤は硬カプセル剤として報告されている。特許文献1に、スニチニブリンゴ酸塩、マンニトール、クロスカルメロースナトリウム、ポビドン(K-25)の混合物を撹拌造粒し、これにクロスカルメロースナトリウムとステアリン酸マグネシウムを加え、カプセルに充填して得られる硬カプセル剤が記載されている。また、特許文献2には、スニチニブリンゴ酸塩、マンニトール、クロスカルメロースナトリウム、ポビドン(K-25)、ヒドロキシプロピルメチルセルロースの混合物を撹拌造粒し、これにステアリン酸マグネシウムを加え、ゼラチンカプセルに充填して得られる硬カプセル剤が記載されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0006】
スーテント(登録商標)カプセル 12.5mg添付文書(2019年10月改定 第1版)
【特許文献】
【0007】
特表2006-503032号
欧州特許出願第3539536号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
一般的に、カプセル剤は嚥下困難な傾向にある剤型であると言われている。このためスニチニブも嚥下性に優れた錠剤の開発が望まれる。しかし、錠剤化に当たり、既存のスニチニブ製剤と同等の溶出性を示すことが求められる。本発明の目的は、スニチニブリンゴ酸塩を有効成分とする医薬錠剤を提供することであって、スーテント(登録商標)カプセルと類似の溶出挙動を示す医薬錠剤を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者は、スニチニブリンゴ酸塩の錠剤化に当たり、スニチニブリンゴ酸塩含有率が4質量%以上で15質量%以下の医薬錠剤とすることにより、スーテント(登録商標)カプセルと類似の溶出挙動を示す医薬錠剤を提供することが可能となることを見出し、本発明を完成させた。すなわち、本発明は以下の[1]~[5]を要旨とする。
【0010】
[1] スニチニブリンゴ酸塩及び賦形剤を含有する医薬錠剤であって、該医薬錠剤質量におけるスニチニブリンゴ酸塩含有率が4質量%以上で15質量%以下の、医薬錠剤。
スニチニブリンゴ酸塩含有率を4質量%以上で15質量%以下の医薬錠剤とすることにより、有効成分の溶出性を抑制的に制御することができ、スーテント(登録商標)カプセルと類似の溶出挙動を示す医薬錠剤を提供することが可能となる。
[2] 賦形剤の含有率が、該医薬錠剤質量において73質量%以上で93質量%以下の、[1]に記載の医薬錠剤。
本発明において、賦形剤を適切に多く含有した医薬錠剤とすることで、より好ましい溶出性の制御が可能となる。
[3] 崩壊剤の含有率が、該医薬錠剤質量において2質量%以上で9質量%以下の、[1]または「2」に記載の医薬錠剤。
[4] 結合剤の含有率が、該医薬錠剤質量において1質量%以上で8質量%以下の、[1]~[3]の何れか一項に記載の医薬錠剤。
[5] フィルムコーティングを施した、[1]~[4]の何れか一項に記載の医薬錠剤。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

日本化薬株式会社
接着剤組成物及びこれを用いた偏光板
9日前
日本化薬株式会社
縮合多環芳香族化合物、光電変換素子用材料、有機薄膜、及び有機光電変換素子
9日前
日本化薬株式会社
インク、インクジェット記録方法、インクセット、インクメディアセット、及び印刷メディア
9日前
個人
歯茎みが品
5日前
個人
男性用下着
6か月前
個人
歯の掃除具
2か月前
個人
錠剤撒き器
5か月前
個人
身体牽引装置
3か月前
個人
乗馬テラピー
3か月前
個人
塗り薬塗り具
1か月前
個人
染毛方法
2か月前
個人
健康器具
1か月前
個人
収納容器
1か月前
個人
発熱器具
2か月前
個人
片足歩行支援具
13日前
個人
クリップ
12日前
株式会社コロナ
脱臭機
4か月前
個人
眼科診療車
20日前
個人
磁器治療器
3か月前
個人
動体視力強化装置
3か月前
個人
挟圧手工爪矯正具
5か月前
個人
鼻腔拡張具
5か月前
個人
除菌システム
13日前
東レ株式会社
吸収制御剤
2か月前
株式会社コーセー
化粧料
13日前
株式会社コーセー
美爪料
13日前
個人
避難困難者救出台車
20日前
株式会社ナカニシ
生検針
3か月前
個人
血管硬化度算出方法
3か月前
東レ株式会社
下肢着用具
3か月前
個人
口腔ケア用歯ブラシ
5か月前
株式会社ニデック
眼科装置
3か月前
株式会社ニデック
眼科装置
3か月前
株式会社ファンケル
化粧料
1か月前
株式会社ファンケル
化粧料
4か月前
株式会社MIC
陰茎補助具
1か月前
続きを見る