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公開番号2025003120
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-09
出願番号2023103610
出願日2023-06-23
発明の名称全固体電池モジュール
出願人日産自動車株式会社
代理人弁理士法人後藤特許事務所
主分類H01M 50/293 20210101AFI20241226BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】弾性体と電池セルとの間に生じる摩擦力を低減することができる全固体電池モジュールを提供すること。
【解決手段】全固体電池モジュール1は、少なくとも1つの電池セル2と、それぞれが電池セル2上に配置された少なくとも1つの弾性体3と、電池セル2と弾性体3との間に配置された摩擦力低減材5とを備える。電池セル2は、弾性体3を介して圧縮されるように加圧される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
少なくとも1つの電池セルと、
それぞれが前記電池セル上に配置された少なくとも1つの弾性体と、
前記電池セルと前記弾性体との間に配置された摩擦力低減材と、
を備え、
前記電池セルは、前記弾性体を介して圧縮されるように加圧される、
全固体電池モジュール。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
請求項1に記載の全固体電池モジュールであって、
前記電池セルは、負極活物質として、リチウム金属又はリチウム含有合金を有する、
全固体電池モジュール。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の全固体電池モジュールであって、
前記電池セルは、
正極層、電解質層、及び負極層を有する電極積層体と、
前記電極積層体を収容する外装材とを有し、
前記摩擦力低減材は、前記外装材と前記弾性体との間に配置されている、
全固体電池モジュール。
【請求項4】
請求項3に記載の全固体電池モジュールであって、
前記摩擦力低減材は、シート状であり、
前記弾性体側から前記電池セルを見た場合に、前記摩擦力低減材の外周端は、前記電極積層体の外周端よりも外側に位置している、
全固体電池モジュール。
【請求項5】
請求項1又は2に記載の全固体電池モジュールであって、
前記摩擦力低減材は、前記電池セルに固定されている、
全固体電池モジュール。
【請求項6】
請求項1又は2に記載の全固体電池モジュールであって、
前記摩擦力低減材は、シート状であり、
前記弾性体側から前記電池セルを見た場合に、前記摩擦力低減材の外周端は、前記弾性体の外周端よりも外側に位置している、
全固体電池モジュール。
【請求項7】
請求項1又は2に記載の全固体電池モジュールであって、
前記電池セルは複数設けられており、
前記弾性体及び前記摩擦力低減材は、隣接する前記電池セル間に配置されている、
全固体電池モジュール。
【請求項8】
請求項1又は2に記載の全固体電池モジュールであって、
更に、
積層方向に沿って伸びるモジュールフレームを備え、
前記電池セル及び前記弾性体は、前記積層方向に沿って積層されており、
前記電池セルの端部は、前記電池セルが前記積層方向に垂直な方向にずれないように、前記モジュールフレームに連結されている、
全固体電池モジュール。
【請求項9】
請求項1又は2に記載の全固体電池モジュールであって、
更に、
エンドプレートを有し、
前記少なくとも1つの弾性体は、前記電池セルと前記エンドプレートとの間に配置された最外部弾性体を有し、
前記最外部弾性体は、シート状であり、
前記最外部弾性体は、
前記電池セル側を向く内面と、
前記内面の反対側の面である外面であって、前記内面とは異なる表面状態を有する外面と、を有し、
前記外面と前記エンドプレートとの間の摩擦係数は、前記内面を前記エンドプレートと接触させた場合における前記内面と前記エンドプレートとの間の摩擦係数よりも大きい
全固体電池モジュール。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、全固体電池モジュールに関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
全固体電池モジュールとして、少なくとも1つの電池セルと、その電池セル上に配置された弾性体とを有するものが知られている。接触抵抗低減のため、電池セルは、弾性体を介して圧縮されるように加圧される。
【0003】
例えば、特許文献1(特開2015-53261号公報)には、電池ユニットが複数積層される全固体電池において、電池ユニットが所定の構成を有しており、各電池ユニットの間には、それぞれ放熱部材が介在されており、これらの放熱部材は、特定の構成を有する基層と、該基層を挟み込む、熱伝導性を有する一対の弾性体層とから構成されることを特徴とする全固体電池が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2015-53261号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
弾性体を介して電池セルが加圧される全固体電池モジュールにおいては、弾性体自体も圧縮される。圧縮された弾性体は、加圧方向に対して垂直な方向(以下、面方向という場合がある)に広がるように弾性的に歪む。ここで、弾性体に加わる力は、様々な理由により、変動する場合がある。例えば、電池セルは、充放電に伴い膨張収縮する場合がある。電池セルの膨張収縮に伴い、弾性体の圧縮量が変化し、面方向における変形量が変化する。面方向における変形量が変化する際に、電池セルと弾性体との間に摩擦力が生じる。摩擦力によって、電池セルが損傷する場合がある。特に、全固体電池モジュールは、所望の特性を得るために、高い加圧力が必要である。従って、摩擦力による影響が大きくなりやすく、電池セルの損傷が問題となりやすい。
【0006】
そこで、本発明の目的は、弾性体と電池セルとの間に生じる摩擦力を低減することができる全固体電池モジュールを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
一態様において、本発明に係る全固体電池モジュールは、少なくとも1つの電池セルと、電池セル上に配置された弾性体と、電池セルと弾性体との間に配置された摩擦力低減材とを備える。電池セルは、弾性体を介して圧縮されるように加圧される。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、弾性体と電池セルとの間に生じる摩擦力を低減することができる全固体電池モジュールが提供される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、第1の実施形態に係る全固体電池モジュールを示す概略図である。
図2は、参考例を示す概略図である。
図3は、第1の実施形態の一変形例を示す概略図である。
図4は、第1の実施形態の他の変形例を示す概略図である。
図5は、第2の実施形態に係る全固体電池モジュールを示す概略図である。
図6は、第3の実施形態に係る全固体電池モジュールを示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施形態に係る全固体電池モジュールついて説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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