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公開番号2025002163
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-09
出願番号2023102129
出願日2023-06-22
発明の名称誘導加熱調理器
出願人三菱電機株式会社,三菱電機ホーム機器株式会社
代理人弁理士法人きさ特許商標事務所
主分類H05B 6/12 20060101AFI20241226BHJP(他に分類されない電気技術)
要約【課題】誘導加熱コイルと電力制御基板との電気的接続を効率よく行うことができる誘導加熱調理器を提供することを目的とする。
【解決手段】絶縁性を有する基板上に導体が巻回された誘導加熱コイルを有する誘導加熱コイル基板と、誘導加熱コイルに電力供給を行う電力制御基板とを備え、誘導加熱コイル基板において、誘導加熱コイルが設けられた面とは反対の面に、誘導加熱コイルと電力制御基板とを接続するリード線が固定される複数のコイル接続部を有するものである。
【選択図】図9
特許請求の範囲【請求項1】
絶縁性を有する基板上に導体が巻回された誘導加熱コイルを有する誘導加熱コイル基板と、
前記誘導加熱コイルに電力供給を行う電力制御基板と
を備え、
前記誘導加熱コイル基板において、前記誘導加熱コイルが設けられた面とは反対の面に、前記誘導加熱コイルと前記電力制御基板とを接続するリード線が固定される複数のコイル接続部を有する誘導加熱調理器。
続きを表示(約 680 文字)【請求項2】
前記誘導加熱コイル基板において、複数の前記コイル接続部は、前記誘導加熱コイルよりも外周側に配設される請求項1に記載の誘導加熱調理器。
【請求項3】
前記誘導加熱コイル基板において、複数の前記コイル接続部は、1つの辺に沿って並んで配設される請求項2に記載の誘導加熱調理器。
【請求項4】
前記リード線を接続する接続部品が前記コイル接続部に実装される請求項1~請求項3のいずれか一項に記載の誘導加熱調理器。
【請求項5】
前記接続部品は、ネジ端子を有する請求項4に記載の誘導加熱調理器。
【請求項6】
前記接続部品は、タブ端子を有する請求項4に記載の誘導加熱調理器。
【請求項7】
前記コイル接続部と前記リード線とがハンダで直接接続される請求項1~請求項3のいずれか一項に記載の誘導加熱調理器。
【請求項8】
前記誘導加熱コイル基板と固定ネジで締結され、前記誘導加熱コイル基板を保持する保持部材を備える請求項1~請求項3のいずれか一項に記載の誘導加熱調理器。
【請求項9】
前記固定ネジは、非磁性体である請求項8に記載の誘導加熱調理器。
【請求項10】
被加熱物が載置されるトッププレートと、
前記誘導加熱コイル基板の上面と前記トッププレートの裏面との間に隙間を形成するスペーサーと
を備える請求項1~請求項3のいずれか一項に記載の誘導加熱調理器。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本技術は、トッププレートの上に置かれた調理容器などを誘導加熱して加熱調理を行う誘導加熱調理器に関する。特に、誘導加熱コイルと電力制御基板との接続に係るものである。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
加熱装置の一種である誘導加熱調理器は、平面状に巻回された誘導加熱コイルに高周波電流を供給する。誘導加熱調理器は、電磁誘導によって誘導加熱コイルに生じる高周波磁界により、金属からなる調理器具に渦電流を発生させ、渦電流によって発生したジュール熱により、調理器具自体を加熱して調理物を加熱する。誘導加熱コイルは、リッツ線を渦巻き状に巻回して絶縁板に接着されている(たとえば、特許文献1参照)。このため、誘導加熱コイルを接着などする製造工数が多くなる、厳格な温度管理などが必要となる。そこで、絶縁層に銅薄膜線を巻回させて形成した誘導加熱コイルが提案されている(たとえば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2015/029441号
特開2022-043697号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
誘導加熱調理器は、高周波の電力供給を行うインバーター回路などを有する電力制御基板を備える。電力制御基板は、誘導加熱コイルによる渦電流を発生させるため、誘導加熱コイルに高周波電流による電力供給を行う。このため、誘導加熱コイルと電力制御基板とを電気的に接続する必要がある。
【0005】
ここで、特許文献2の誘導加熱コイルは外部接続端子を有し、外部接続端子を介して電力供給部と電気的な接続を行っているが、どのような接続を行っているかについては、特に規定されていない。このため、場合によっては、配線に手間取る、製造に時間を要するなど、効率よく作業を行うことができない。
【0006】
そこで、誘導加熱コイルと電力制御基板との電気的接続を効率よく行うことができる誘導加熱調理器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
開示に係る誘導加熱調理器は、絶縁性を有する基板上に導体が巻回された誘導加熱コイルを有する誘導加熱コイル基板と、誘導加熱コイルに電力供給を行う電力制御基板とを備え、誘導加熱コイル基板において、誘導加熱コイルが設けられた面とは反対の面に、誘導加熱コイルと電力制御基板とを接続するリード線が固定される複数のコイル接続部を有するものである。
【発明の効果】
【0008】
本開示の誘導加熱調理器によれば、基板の誘導加熱コイルが設けられた面とは反対側の面に有するコイル接続部において、誘導加熱コイルと電力制御基板とを接続するリード線を固定するようにした。誘導加熱コイルが付されていない反対の面でリード線との接続を行うことで、作業中に誘導加熱コイルとの接触を避けることができる。このため、効率よく作業を行うことができる。また、作業後においても、リード線の接触などにより、誘導加熱コイル基板の誘導加熱コイルおよび誘導加熱コイルが設けられた面と対向するトッププレートの裏面が損傷するのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
実施の形態1に係る誘導加熱調理器の斜視図である。
実施の形態1の誘導加熱調理器における本体ケース1内の構成を説明する図である。
実施の形態1に係る誘導加熱調理器における内部の構成を示す模式図である。
実施の形態1に係る誘導加熱調理器における誘導加熱ユニット100の構成を説明する図である。
実施の形態1に係る誘導加熱ユニット100を表面から見た図である。
実施の形態1に係る誘導加熱ユニット100とトッププレート10との配置関係を示す図である。
実施の形態1に係る誘導加熱コイル基板110を表面から見た図である。
実施の形態1に係る誘導加熱コイル基板110を裏面から見た図である。
実施の形態1に係る誘導加熱コイル基板110の表面および裏面における配線関係を説明する図である。
実施の形態1に係る誘導加熱コイル基板110の裏面側の斜視図である。
実施の形態1に係る誘導加熱ユニット100を裏面から見た斜視図である。
実施の形態2に係る誘導加熱コイル基板110を表面から見た斜視図である。
実施の形態3に係る誘導加熱コイル基板110を裏面から見た図である。
実施の形態4に係る誘導加熱コイル基板110の裏面側の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、実施の形態における誘導加熱調理器について、図面を参照しながら説明する。ここで、以下に説明する実施の形態によって本開示が限定されるものではない。また、図1を含め、以下の図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。さらに、以下の説明において、理解を容易にするために方向を表す用語を適宜用いるが、これは説明のためのものであって、これらの用語は本開示を限定するものではない。方向を表す用語としては、たとえば、「上」、「下」、「右」、「左」、「前」または「後」などが挙げられる。そして、誘導加熱調理器は、複数種類の加熱手段を有する複合加熱調理器を含む。
(【0011】以降は省略されています)

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