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公開番号
2025032822
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-12
出願番号
2023138307
出願日
2023-08-28
発明の名称
コントローラ
出願人
株式会社東京精密
代理人
スプリング弁理士法人
主分類
H05K
5/00 20250101AFI20250305BHJP(他に分類されない電気技術)
要約
【課題】 ポータブルメモリ装置のための接続口を備える小型化の、又は、工作機械から発生する潤滑剤のミスト等への暴露が軽減されたコントローラの提供。
【解決手段】
工作機械によるワークの加工に際して行われる計測の制御に用いられるコントローラであって、上記コントローラは、第1方向に筐体の表面に向かって開口する開口部を有する窪み状に形成された収容部と、上記第1方向以外の方向にメモリ装置を挿入可能に上記収容部の内壁面に配置される接続口と、を備える、コントローラ。
【選択図】図2A
特許請求の範囲
【請求項1】
工作機械によるワークの加工に際して行われる計測の制御に用いられるコントローラであって、
前記コントローラは、第1方向に筐体の表面に向かって開口する開口部を有する窪み状に形成された収容部と、
前記第1方向以外の方向にメモリ装置を挿入可能に前記収容部の内壁面に配置される接続口と、を備える、コントローラ。
続きを表示(約 600 文字)
【請求項2】
前記開口部を水密に閉塞し得る蓋を備える、請求項1に記載のコントローラ。
【請求項3】
前記蓋、及び、前記収容部のいずれか一方には、磁石が配置され、他方には、磁性部材が配置され、前記開口部は、前記磁石、及び、前記磁性部材による磁力で閉塞される、請求項2に記載のコントローラ。
【請求項4】
前記蓋には、前記磁石が配置され、前記蓋は、前記コントローラから取り外し可能に構成される、請求項3に記載のコントローラ。
【請求項5】
前記開口部には、前記閉塞された状態で、前記磁石に対向するように、磁性のねじが配置される、請求項4に記載のコントローラ。
【請求項6】
前記蓋の縁部の一方端とそれに対応する前記開口部の縁部とが、係合機構により前記一方端を軸に、前記収容部の外側に向かって回動可能に係合され、前記一方端と反対側の他方端には、前記磁石が配置される、請求項4又は5に記載のコントローラ。
【請求項7】
前記縁部に沿うように配置された弾性部材を備え、
前記弾性部材は、前記第1方向に前記筐体の表面から突出する厚みに構成される、請求項6に記載のコントローラ。
【請求項8】
前記接続口は、前記収容部の奥行き長さの中央よりも奥側となるように配置される、請求項1に記載のコントローラ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、工作機械によるワークの加工に際して行われる計測の制御に用いられるコントローラに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
工作機械によってワークの自動加工を行うシステムでは、種々の測定器により、加工前、加工中、及び、加工後等に、ワークや工具に関する距離、寸法、及び、位置等の物理量等が測定されることがある。これらは、プロセス計測とも呼ばれる。
円筒研削盤・ホーニング盤等の工作機械を含むシステムにおいて、加工・組立等の作業中に物理量を測定して、設定の寸法で加工を終了するインプロセス計測、及び、加工終了後に測定して、誤差を次の加工に反映させるポストプロセス計測等が、センサが接続されたコントローラの管制下で実施されることが多い。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-161437号公報
特開平11-187522号公報
【0004】
上記のようなコントローラから測定データ等を出力したり、コントローラに対して設定条件データを入力したりするために、ポータブルメモリ装置が使用されることがある。そのため、コントローラには、ポータブルメモリ装置を接続するための接続口が設けられることがあった(特許文献1、2)。このような接続口としては、USB(Universal Serial Bus)ポートが採用されることが多い。
【0005】
この接続口は、コントローラの筐体の表面に配置されることがある。筐体の表面に接続口が配置される場合、ポータブルメモリ装置のコネクタを当該接続口に接続すると、ポータブルメモリ装置が筐体から突出し、作業環境に障害を生じさせることがあった。また、コントローラが設置される環境には、工作機械から発生する潤滑剤のミスト、スラッジ、及び、切りくずが存在し、ポータブルメモリ装置がこれらに暴露されることは誤作動の要因等にもなっていた。
【0006】
これに対し、筐体表面から内部へとこの表面に垂直な方向に向かって窪み状の収容部を形成し、この奥に接続口が配置されることがある。この場合、ポータブルメモリ装置は収容部内に収められるため、ミスト等への暴露は改善される。しかし、作業環境に障害を生じさせないことを考慮すると、ポータブルメモリ装置が筐体表面から突出しない程度に、収容部の奥行きを確保する必要があった。一般に、ポータブルメモリ装置は、先端に配置されたコネクタと、後端へと延びる本体とを有するスティック形状であることが多い。そのため、本体の長さに応じた奥行きの確保が必要であったり、また、抜き差しのために、操作者が収容部に手を入れる必要があるので、その分の空間的余裕が、収容部には必要であったりした。上記の理由から、一定以上の大きさ(容積)の収容部が必要となり、コントローラ内部の基板配置や配線の取り回し、及び、コントローラの小型化の障害となっていた。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本開示の課題は、ポータブルメモリ装置のための接続口を備えるコントローラの小型化、又は、工作機械から発生する潤滑剤のミスト等へのポータブルメモリ装置の暴露の軽減の少なくとも一方を解決することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
コントローラの第1の実施形態は、工作機械によるワークの加工に際して行われる計測の制御に用いられるコントローラであって、上記コントローラは、第1方向に筐体の表面に向かって開口する開口部を有する窪み状に形成された収容部と、上記第1方向以外の方向にメモリ装置を挿入可能に上記収容部の内壁面に配置される接続口と、を備える、コントローラである。
【発明の効果】
【0009】
本開示は、ポータブルメモリ装置のための接続口を備えるコントローラの小型化、又は、工作機械から発生する潤滑剤のミスト等へのポータブルメモリ装置の暴露の軽減の効果を奏しうる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
プロセス計測用のコントローラの実施例の斜視図である。
収容部の側断面図である。
蓋が外された状態の収容部の側断面図である。
収容部の上から見た平断面図である。
蓋の正面図、平面図、右側面図を含む三面図である。
蓋の背面図である。
蓋の斜視図(正面側)である。
蓋の斜視図(背面側)である。
USBメモリが挿入されていない状態の収容部の斜視図である。
USBメモリが挿入された状態の収容部の斜視図である。
開口部の縁部によって囲まれた仮想面の位置を説明するために、仮想面が着色された、収容部の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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