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公開番号
2025001915
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-09
出願番号
2023101693
出願日
2023-06-21
発明の名称
電源制御装置
出願人
ローム株式会社
代理人
弁理士法人 佐野特許事務所
主分類
H02M
3/155 20060101AFI20241226BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約
【課題】使用環境履歴の参照を可能とする電源制御装置を提供する。
【解決手段】入力電圧から出力電圧を生成する電源装置の動作を制御する電源制御装であって、当該電源制御装置の温度が複数の温度範囲(R[1]~R[5])の何れに属するかを判定するよう構成された温度判定回路と、前記温度範囲ごとに、当該電源制御装置の温度が当該温度範囲に属する時間を計測する計測回路と、前記計測回路による計測結果を記憶する不揮発性メモリと、を備える。
【選択図】図10
特許請求の範囲
【請求項1】
入力電圧から出力電圧を生成する電源装置の動作を制御するよう構成された電源制御装置であって、
当該電源制御装置の温度が複数の温度範囲の何れに属するかを判定するよう構成された温度判定回路と、
前記温度範囲ごとに、当該電源制御装置の温度が当該温度範囲に属する時間を計測するよう構成された計測回路と、
前記計測回路による計測結果を記憶するよう構成された不揮発性メモリと、を備える
、電源制御装置。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記不揮発性メモリは、前記温度範囲ごとに累積駆動時間を記憶し、
前記温度範囲ごとの前記累積駆動時間は、当該電源制御装置の駆動時間の内、当該電源制御装置の温度が当該温度範囲に属する時間の累積値を表す
、請求項1に記載の電源制御装置。
【請求項3】
当該電源制御装置の外部装置に対して特定信号を出力可能に構成された信号出力制御回路を更に備え、
前記信号出力制御回路は、前記不揮発性メモリに記憶された各累積駆動時間に基づき、前記特定信号を出力するかを決定する
、請求項2に記載の電源制御装置。
【請求項4】
前記信号出力制御回路は、前記不揮発性メモリに記憶された各累積駆動時間に基づき当該電源制御装置が寿命に達したかを判定し、前記判定の結果に基づき前記特定信号を出力するかを決定する
、請求項3に記載の電源制御装置。
【請求項5】
前記信号出力制御回路は、前記複数の温度範囲に対する複数の累積駆動時間を重み付け加算することで加重和を導出し、前記加重和と所定の閾値との比較結果に基づき当該電源制御装置が寿命に達したかを判定する
、請求項4に記載の電源制御装置。
【請求項6】
当該電源制御装置の温度に応じた信号を出力するよう構成された温度センサと、
前記温度センサの出力信号に基づき当該電源制御装置の温度異常を検出するよう構成された温度異常検出回路と、を備え、
前記温度判定回路は、前記温度センサを用いて当該電源制御装置の温度が前記複数の温度範囲の何れに属するかを判定する
、請求項1~5の何れかに記載の電源制御装置。
【請求項7】
所定の異常を検出するよう構成された異常検出回路を備え、
前記異常検出回路にて前記異常が検出されたとき、前記異常が検出された旨を示す情報が前記不揮発性メモリに記憶される
、請求項1~5の何れかに記載の電源制御装置。
【請求項8】
前記電源装置は複数チャネルのレギュレータを有して、チャネルごとに前記入力電圧から前記出力電圧を生成し、
当該電源制御装置は前記チャネルごとに前記レギュレータの動作を制御する
、請求項1~5の何れかに記載の電源制御装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、電源制御装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
入力電圧から出力電圧を生成する電源装置の動作を制御する装置として、様々な電源制御装置が実用化されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-089043号公報
【0004】
[概要]
電源制御装置及び電源装置は様々な環境で使用される。電源制御装置及び電源装置の使用環境は、それらの寿命判定等に関わる重要な情報である。当該情報を参照可能とする技術は有益である。
【0005】
本開示に係る電源制御装置は、入力電圧から出力電圧を生成する電源装置の動作を制御するよう構成された電源制御装置であって、当該電源制御装置の温度が複数の温度範囲の何れに属するかを判定するよう構成された温度判定回路と、前記温度範囲ごとに、当該電源制御装置の温度が当該温度範囲に属する時間を計測するよう構成された計測回路と、前記計測回路による計測結果を記憶するよう構成された不揮発性メモリと、を備える。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1は、本開示の実施形態に係る電源装置の概略的な構成ブロック図である。
図2は、本開示の実施形態に係る電源制御装置の外観斜視図である。
図3は、本開示の実施形態に係る電源装置に、複数チャネルのレギュレータが設けられる様子を示す図である。
図4は、本開示の実施形態に係る電源装置に、複数チャネルのレギュレータが設けられる様子を示す図である。
図5は、本開示の実施形態に係り、電源装置における2つのレギュレータの構成図である。
図6は、本開示の実施形態に係り、電源制御装置の一部ブロック図である。
図7は、本開示の実施形態に係り、複数の境界温度と複数の温度範囲との関係図である。
図8は、本開示の実施形態に係り、図6の計測回路の動作説明図である。
図9は、本開示の実施形態に係り、不揮発性メモリに記憶される温度履歴情報の構造図である。
図10は、本開示の実施形態に係り、不揮発性メモリに記憶される温度履歴情報の例を示す図である。
【0007】
[詳細な説明]
以下、本開示の実施形態の例を、図面を参照して具体的に説明する。参照される各図において、同一の部分には同一の符号を付し、同一の部分に関する重複する説明を原則として省略する。尚、本明細書では、記述の簡略化上、情報、信号、物理量、機能部、回路、素子又は部品等を参照する記号又は符号を記すことによって、該記号又は符号に対応する情報、信号、物理量、機能部、回路、素子又は部品等の名称を省略又は略記することがある。例えば、後述の“26”によって参照される不揮発性メモリは(図6参照)、不揮発性メモリ26と表記されることもあるし、メモリ26と略記されることもあり得るが、それらは全て同じものを指す。
【0008】
まず、本開示の実施形態の記述にて用いられる幾つかの用語について説明を設ける。グランドとは、基準となる0V(ゼロボルト)の電位を有する基準導電部を指す又は0Vの電位そのものを指す。基準導電部は金属等の導体を用いて形成されて良い。本開示の実施形態において、特に基準を設けずに示される電圧はグランドから見た電位を表す。
【0009】
MOSFETを含むFET(電界効果トランジスタ)として構成された任意のトランジスタについて、オン状態とは、当該トランジスタのドレイン及びソース間が導通している状態を指し、オフ状態とは、当該トランジスタのドレイン及びソース間が非導通となっている状態(遮断状態)を指す。FETに分類されないトランジスタについても同様である。MOSFETは、特に記述無き限り、エンハンスメント型のMOSFETであると解される。MOSFETは“metal-oxide-semiconductor field-effect transistor”の略称である。また、特に記述なき限り、任意のMOSFETにおいて、バックゲートはソースに短絡されていると考えて良い。以下、任意のトランジスタについて、オン状態、オフ状態を、単に、オン、オフと表現することもある。
【0010】
任意の回路素子、配線、ノードなど、回路を形成する複数の部位間についての接続とは、特に記述なき限り、電気的な接続を指すと解して良い。
(【0011】以降は省略されています)
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