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公開番号2025000667
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-07
出願番号2024156694,2021515493
出願日2024-09-10,2019-09-03
発明の名称少なくとも1つの画像を表すデータストリームをコーディングおよび復号するための方法およびデバイス
出願人オランジュ
代理人個人,個人
主分類H04N 19/12 20140101AFI20241224BHJP(電気通信技術)
要約【課題】画像データの圧縮を改善するためのコーディング方法及び復号方法を提供する。
【解決手段】復号方法は、現在ブロックのサイズが所定のしきい値以下であるかどうかを決定し、現在ブロックのサイズが所定のしきい値以下である場合、第1のコーディングモード及び第2のコーディングモードのうちの現在ブロックのコーディングモードを示す情報の項目を復号しE42、情報の項目によって示されるコーディングモードに従って現在ブロックを再構成し、現在ブロックのサイズが所定のしきい値よりも大きい場合、第1のコーディングモードに従って現在ブロックを再構成する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
少なくとも1つの画像を表すコード化データストリームを復号するための方法であって、前記画像がブロックに分割され、前記復号方法が、現在ブロックと呼ばれる、前記画像の少なくとも1つのブロックに対して、
- 前記現在ブロックのサイズが所定のしきい値以下であるかどうかを決定するステップと、
- 前記現在ブロックの前記サイズが前記所定のしきい値以下である場合、第1のコーディングモードおよび第2のコーディングモードのうちの前記現在ブロックのコーディングモードを示す情報の項目を復号し(E42)、情報の前記復号されたコーディングモード項目によって示される前記コーディングモードに従って前記現在ブロックを再構成するステップと、
- 前記現在ブロックの前記サイズが前記所定のしきい値よりも大きい場合、前記第1のコーディングモードに従って前記現在ブロックを再構成するステップと
を備え、
前記第1のコーディングモードが、前記現在ブロックに対して復号された変換予測残差の逆変換を使用して、前記現在ブロックがそれに従って再構成される(E436)コーディングモードに対応し、前記第2のコーディングモードが、
- 前記現在ブロックのピクセルごとに、
- 以前に復号された別のピクセルから前記ピクセルの予測を取得するステップであって、前記以前に復号された別のピクセルが、前記現在ブロック、または前記画像の以前に復号されたブロックに属する、ステップ、
- 取得された前記ピクセルの前記予測、および前記ピクセルに関連する復号された予測残差から、前記ピクセルを再構成するステップ
によって、前記現在ブロックがそれに従って再構成される(E444)コーディングモードに対応する、
方法。
続きを表示(約 3,400 文字)【請求項2】
少なくとも1つの画像を表すデータストリームをコーディングするための方法であって、前記画像がブロックに分割され、前記コーディング方法が、現在ブロックと呼ばれる、前記画像の少なくとも1つのブロックに対して、
- 前記現在ブロックのサイズが所定のしきい値以下であるかどうかを決定するステップと、
- 前記現在ブロックの前記サイズが前記所定のしきい値以下である場合、第1のコーディングモードおよび第2のコーディングモードのうちの前記現在ブロックのコーディングモードを示す情報の項目をコーディングし(E20)、情報の前記コーディングされたコーディングモード項目によって示される前記コーディングモードに従って前記現在ブロックをコーディングするステップと、
- 前記現在ブロックの前記サイズが前記所定のしきい値よりも大きい場合、前記第1のコーディングモードに従って前記現在ブロックをコーディングするステップと
を備え、前記第1のコーディングモードが、前記現在ブロックの予測残差の変換を使用して、前記現在ブロックがそれに従ってコーディングされる(E21)コーディングモードに対応し、前記第2のコーディングモードが、
- 前記現在ブロックのピクセルごとに、
- 以前に復号された別のピクセルから前記ピクセルの予測を取得するステップ(E222)であって、前記以前に復号された別のピクセルが、前記現在ブロック、または前記画像の以前に復号されたブロックに属する、ステップ、
- 前記ピクセルに関連し、かつ前記ピクセルに対して取得される前記予測から取得された、予測残差をコーディングするステップ(E223)
によって、前記現在ブロックがそれに従ってコーディングされる(E22)コーディングモードに対応する、
方法。
【請求項3】
前記現在ブロックの前記サイズが前記現在ブロックの最大幅に対応する、
請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記所定のしきい値が16または32ピクセルである、
請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記現在ブロックの前記サイズが前記現在ブロックの中のピクセルの総数に対応する、
請求項1または2に記載の方法。
【請求項6】
前記所定のしきい値が256または512ピクセルである、
請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記所定のしきい値を復号またはコーディングするステップをさらに備える、
請求項1または2に記載の方法。
【請求項8】
少なくとも1つの画像を表すコード化データストリームを復号するためのデバイスであって、前記画像がブロックに分割され、前記復号デバイスが、現在ブロックと呼ばれる、前記画像の少なくとも1つのブロックに対して、
- 前記現在ブロックのサイズが所定のしきい値以下であるかどうかを決定することと、
- 前記現在ブロックの前記サイズが前記所定のしきい値以下である場合、第1のコーディングモードおよび第2のコーディングモードのうちの前記現在ブロックのコーディングモードを示す情報の項目を復号し、情報の前記復号されたコーディングモード項目によって示される前記コーディングモードに従って前記現在ブロックを再構成することと、
- 前記現在ブロックの前記サイズが前記所定のしきい値よりも大きい場合、前記第1のコーディングモードに従って前記現在ブロックを再構成することと
を行うように構成されたプロセッサ(PROC0)を備え、
前記第1のコーディングモードが、前記現在ブロックに対して復号された変換予測残差の逆変換を使用して、前記現在ブロックがそれに従って再構成される(E436)コーディングモードに対応し、前記第2のコーディングモードが、
- 前記現在ブロックのピクセルごとに、
- 以前に復号された別のピクセルから前記ピクセルの予測を取得することであって、前記以前に復号された別のピクセルが、前記現在ブロック、または前記画像の以前に復号されたブロックに属する、こと、
- 取得された前記ピクセルの前記予測、および前記ピクセルに関連する復号された予測残差から、前記ピクセルを再構成すること
によって、前記現在ブロックがそれに従って再構成される(E444)コーディングモードに対応する、
デバイス。
【請求項9】
少なくとも1つの画像を表すデータストリームをコーディングするためのデバイスであって、前記画像がブロックに分割され、前記コーディングデバイスが、所定のしきい値以下のサイズを有する、現在ブロックと呼ばれる、前記画像の少なくとも1つのブロックに対して、
- 前記現在ブロックの前記サイズが所定のしきい値以下であるかどうかを決定することと、
- 前記現在ブロックの前記サイズが前記所定のしきい値以下である場合、第1のコーディングモードおよび第2のコーディングモードのうちの前記現在ブロックのコーディングモードを示す情報の項目をコーディングし、情報の前記コーディングされたコーディングモード項目によって示される前記コーディングモードに従って前記現在ブロックをコーディングすることと、
- 前記現在ブロックの前記サイズが前記所定のしきい値よりも大きい場合、前記第1のコーディングモードに従って前記現在ブロックをコーディングすることと
を行うように構成されたプロセッサ(PROC)を備え、
前記第1のコーディングモードが、前記現在ブロックの予測残差の変換を使用して、前記現在ブロックがそれに従ってコーディングされる(E21)コーディングモードに対応し、前記第2のコーディングモードが、
- 前記現在ブロックのピクセルごとに、
- 以前に復号された別のピクセルから前記ピクセルの予測を取得すること(E222)であって、前記以前に復号された別のピクセルが、前記現在ブロック、または前記画像の以前に復号されたブロックに属する、こと、
- 前記ピクセルに関連し、かつ前記ピクセルに対して取得される前記予測から取得された、予測残差をコーディングすること(E223)
によって、前記現在ブロックがそれに従ってコーディングされる(E22)コーディングモードに対応する、
デバイス。
【請求項10】
少なくとも1つの画像を表すコード化データストリームであって、前記画像がブロックに分割され、前記コード化データストリームが、現在ブロックと呼ばれる、前記画像の少なくとも1つのブロックに対して、前記現在ブロックが所定のしきい値以下のサイズを有する場合、
- 第1のコーディングモードおよび第2のコーディングモードのうちの前記現在ブロックのコーディングモードを示す情報の項目と、
- 前記現在ブロックの前記コーディングモードが第1のコーディングモードに対応するとき、または前記現在ブロックの前記サイズが前記所定のしきい値よりも大きいサイズを有する場合、コーディングされた変換予測残差と、
- 前記現在ブロックの前記コーディングモードが第2のコーディングモードに対応し、かつ前記現在ブロックの前記サイズが前記所定のしきい値以下のサイズを有するとき、
- 前記現在ブロックのピクセルごとに、
- 以前に復号された別のピクセルから前記ピクセルの予測を取得することであって、前記以前に復号された別のピクセルが、前記現在ブロック、または前記画像の以前に復号されたブロックに属する、こと、
- 前記ピクセルに対して取得される前記予測から、前記ピクセルに関連する予測残差を取得すること
によって取得されるコーディングされた予測残差と
を備える、
コード化データストリーム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明の分野は、画像または画像のシーケンスを、詳細には、ビデオストリームをコーディングおよび復号する分野である。
続きを表示(約 1,900 文字)【0002】
より詳細には、本発明は、画像のブロック表現を使用する、画像または画像のシーケンスの圧縮に関する。
【0003】
本発明は、特に、現在または将来のエンコーダ(JPEG、MPEG、H.264、HEVCなど、およびそれらの補正)において実施される画像コーディングまたはビデオコーディング、および対応する復号に適用され得る。
【背景技術】
【0004】
デジタル画像および画像のシーケンスは、メモリに関して多くの空間を占有し、そのことは、これらの画像を送信するとき、この送信のために使用されるネットワーク上での輻輳問題を回避するために、そうした画像を圧縮することを必要とする。
【0005】
ビデオデータを圧縮するための多くの技法がすでに知られている。これらの中で、HEVC圧縮規格(「High Efficiency Video Coding, Coding Tools and Specification」、Matthias Wien、Signals and Communication Technology、2015年)は、同じ画像(イントラ予測)または前もしくは後の画像(インター予測)に属する他のピクセルに対して、現在の画像のピクセルの予測を実施することを提案している。
【0006】
より具体的には、イントラ予測は画像内の空間的な冗長性を使用する。これを行うために、画像はピクセルのブロックに分割される。ピクセルのブロックは、次いで、画像の中のブロックの走査順序に従って、現在の画像の中の以前にコーディング/復号されたブロックに対応する、すでに再構成された情報を使用して予測される。
【0007】
さらに、標準的な方式では、現在ブロックのコーディングは、予測子ブロックと呼ばれる、現在ブロックの予測、および現在ブロックと予測子ブロックとの間の差分に対応する、予測残差または「残差ブロック」を使用して実行される。得られた残差ブロックは、次いで、たとえば、DCT(離散コサイン変換)タイプの変換を使用して変換される。変換された残差ブロックの係数は、次いで、量子化され、エントロピーコーディングによってコーディングされ、この残差ブロックを予測子ブロックに加算することによって現在ブロックを再構成できる、デコーダへ送信される。
【0008】
復号は、画像ごとに、かつ各画像に対してブロックごとに行われる。各ブロックに対して、ストリームの対応する要素が読み取られる。残差ブロックの係数の逆量子化および逆変換が実行される。次いで、予測子ブロックを取得するためにブロック予測が計算され、復号された残差ブロックに予測(すなわち、予測子ブロック)を加算することによって現在ブロックが再構成される。
【0009】
米国特許第9253508号では、イントラモードにおいてブロックをコーディングするためのDPCM(差分パルスコード変調)コーディング技法が、HEVCエンコーダの中に統合される。そのような技法は、以前に再構成されている同じブロックのピクセルの別のセットによってイントラブロックのピクセルのセットを予測することにある。米国特許第9253508号では、コーディングされるべきイントラブロックのピクセルのセットは、ブロックの行、もしくは列、または行および列に対応し、ピクセルのセットを予測するために使用されるイントラ予測は、HEVC規格において定義される方向性イントラ予測のうちの1つである。
【0010】
しかしながら、そのような技法は最適ではない。確かに、イントラブロックのピクセルのセットの再構成は、ロスレスコーディングの場合には予測残差の加算に相当し、したがって、かなり小さい圧縮率を示すか、または予測に役立つピクセルの前記他のセットの逆変換および/もしくは逆量子化の後の、予測残差の加算に相当するかの、いずれかである。したがって、そのような技法は、イントラブロックの各ピクセルが、局所的な予測関数を使用して予測されること、および後続のピクセルが予測される前に、予測されたピクセルが再構成されることを可能にしない。確かに、この技法は、ピクセルの別のセットを予測するためにピクセルのあるセット(たとえば、ブロックの行/列)が再構成されることを必要とする。言い換えれば、ブロックの一部の各予測および再構成を用いて、ブロックのいくつかのピクセルが予測および再構成される。
(【0011】以降は省略されています)

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