TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024180673
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-26
出願番号2024185320,2020080358
出願日2024-10-21,2020-04-30
発明の名称半導体素子及び半導体素子製造方法
出願人浜松ホトニクス株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類H01L 21/60 20060101AFI20241219BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】信頼性の低下を抑制可能な半導体素子及び半導体素子製造方法を提供する。
【解決手段】半導体素子1は、搭載基板10と半導体チップ20とワイヤ30とを備える。ワイヤ30は、第1部分31、第1屈曲部41、第2部分32、第2屈曲部42、及び、第3部分33を含む。第1屈曲部41は、半導体チップ20の表面20sよりも搭載基板10の表面10s側に位置し、第2部分32を表面20s側に導くように屈曲している。第2部分32は、表面10sと反対側に表面20sを越えて延在している。第2屈曲部42は、第3部分33を表面20s側に導くように屈曲している。第3部分33は、表面10sと反対側に表面20sを越えた位置から表面20sに向けて延在している。
【選択図】図1


特許請求の範囲【請求項1】
第1面を有する搭載基板と、
前記第1面に搭載され、前記第1面と反対側に臨む第2面を有する半導体チップと、
前記第1面上の第1接合点から前記第2面上の第2接合点に向けて延在し、前記第1接合点と前記第2接合点とをつなぐことによって、前記搭載基板と前記半導体チップとを電気的に接続するためのワイヤと、
を備え、
前記ワイヤは、前記第1接合点から前記第2接合点に向けて順に配列された第1部分、第1屈曲部、第2部分、第2屈曲部、及び、第3部分を含み、
前記第1部分は、前記第1面及び前記第2面に沿った第1方向からみて、前記第2面よりも前記第1面側に位置しており、
前記第1屈曲部は、前記第1方向からみて前記第2面よりも前記第1面側に位置し、前記第2部分を前記第2面側に導くように屈曲しており、
前記第2部分は、前記第1方向からみて、前記第1面と反対側に前記第2面を越えて延在しており、
前記第2屈曲部は、前記第3部分を前記第2面側に導くように屈曲しており、
前記第3部分は、前記第1方向からみて、前記第1面と反対側に前記第2面を越えた位置から前記第2面に向けて延在し、前記第2接合点に接合されており、
前記第1接合点と前記半導体チップとの間において、前記第1面上に絶縁部材が形成されている、
半導体素子。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記第1屈曲部は、前記ワイヤの延在方向の中心よりも前記第1接合点側に位置している、
請求項1に記載の半導体素子。
【請求項3】
前記第1屈曲部は、前記ワイヤの延在方向の中心よりも前記第2接合点側に位置している、
請求項1に記載の半導体素子。
【請求項4】
前記ワイヤは、前記第1部分と前記第1屈曲部とをつなぐように延びる第4部分を含む、
請求項1~3のいずれか一項に記載の半導体素子。
【請求項5】
前記ワイヤは、前記第2面に交差する第2方向からみて、前記半導体チップの外縁に対して斜めに延在している、
請求項1~4のいずれか一項に記載の半導体素子。
【請求項6】
前記第1面及び前記第2面に沿うと共に前記半導体チップと前記第1接合点とが並ぶ方向に交差する方向について、前記第2接合点は前記第1接合点よりも前記半導体チップの中心から遠い位置に設けられている、
請求項1~5のいずれか一項に記載の半導体素子。
【請求項7】
複数の前記第1接合点、複数の前記第2接合点、及び、複数の前記ワイヤを備え、
複数の前記ワイヤのそれぞれは、複数の前記第1接合点のそれぞれと複数の前記第2接合点のそれぞれとをつないでいる、
請求項1~6のいずれか一項に記載の半導体素子。
【請求項8】
複数の前記第1接合点は、前記第2面に交差する第2方向からみて、前記半導体チップの一方側に位置している、
請求項7に記載の半導体素子。
【請求項9】
請求項1~8のいずれか一項に記載の半導体素子を製造するための半導体素子製造方法であって、
前記搭載基板、前記搭載基板の前記第1面に搭載された前記半導体チップ、及び、少なくとも前記ワイヤのための母材を用意する第1工程と、
前記第1工程の後に、
前記母材を保持したキャピラリを前記第1接合点に移動させ、前記キャピラリから突出された前記母材の先端を前記第1接合点に接合する第2工程と、
前記第2工程の後に、前記キャピラリから前記母材を導出させながら前記キャピラリを移動させ、少なくとも、順に配列された前記第1部分、前記第1屈曲部、前記第2部分、前記第2屈曲部、及び、前記第3部分を形成する第3工程と、
前記第3工程の後に、前記キャピラリを前記第2接合点に移動させ、前記母材を前記第2接合点に接合することにより、前記第1接合点から前記第2接合点にわたって延在する前記ワイヤを構成する第4工程と、
を備える、
半導体素子製造方法。
【請求項10】
前記第1工程の後であって前記第2工程の前に、前記キャピラリを前記第2接合点に移動させ、前記キャピラリから突出された前記母材の先端を前記第2接合点に接合した後に当該先端を切断することにより、前記第2接合点にボンド部を形成する第5工程を備え、
前記第4工程では、前記ボンド部を介して前記母材を前記第2接合点に接合する、
請求項9に記載の半導体素子製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体素子及び半導体素子製造方法に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、半導体装置が記載されている。この半導体装置では、リードフレームにマウントされた半導体チップのパッド(第1ボンディング点)と、リードフレームのリード(第2ボンディング点)とをワイヤにより接続している。第1ボンディング点と第2ボンディング点とに接続したワイヤループ形状は、第1ボンディング点側のネック高さ部、第2ボンディング点側の傾斜部、及び、ネック高さ部と傾斜部との間の台形部長さ部分(ループ頂上部分)とによって、側面視で台形状とされている。台形部長さ部分は、癖が付けられて下方に窪んだ形状に形成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第3189115号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1に記載の半導体装置では、ワイヤのループ頂上部分に対して、癖付けによって窪んだ形状を形成することにより、外部からの加圧に対して形状保持力が高いループを形成することを図っている。
【0005】
一方、上記のような半導体装置については、樹脂により封止する要求がある。この場合には、ワイヤとリードフレームとの間にも封止樹脂が配置される(ワイヤが封止樹脂を抱え込む)。したがって、熱サイクルによる封止樹脂の膨張及び収縮に起因した応力がワイヤに付加される。ワイヤとリードフレームとの間の樹脂量が多くなるほど、熱サイクルに応じてワイヤに付加される応力が大きくなるため、ワイヤが損傷して信頼性が低下するおそれがある。
【0006】
本発明は、信頼性の低下を抑制可能な半導体素子及び半導体素子製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る半導体素子は、第1面を有する搭載基板と、第1面に搭載され、第1面と反対側に臨む第2面を有する半導体チップと、第1面上の第1接合点から第2面上の第2接合点に向けて延在し、第1接合点と第2接合点とをつなぐことによって、搭載基板と半導体チップとを電気的に接続するためのワイヤと、を備え、ワイヤは、第1接合点から第2接合点に向けて順に配列された第1部分、第1屈曲部、第2部分、第2屈曲部、及び、第3部分を含み、第1部分は、第1面及び第2面に沿った第1方向からみて、第2面よりも第1面側に位置しており、第1屈曲部は、第1方向からみて第2面よりも第1面側に位置し、第2部分を第2面側に導くように屈曲しており、第2部分は、第1方向からみて、第1面と反対側に第2面を越えて延在しており、第2屈曲部は、第3部分を第2面側に導くように屈曲しており、第3部分は、第1方向からみて、第1面と反対側に第2面を越えた位置から第2面に向けて延在し、第2接合点に接合されている。
【0008】
この半導体素子では、搭載基板と搭載基板に搭載された半導体チップとを電気的に接続するためのワイヤが設けられている。ワイヤは、搭載基板の半導体チップが搭載される第1面上の第1接合点と、半導体チップの第2面上の第2接合点とをつないでいる。ワイヤは、第1接合点から第2接合点に向けて(搭載基板から半導体チップに向けて)順に配列された第1部分、第1屈曲部、第2部分、第2屈曲部、及び、第3部分を含む。第1部分は、ワイヤにおける第1接合点から延びる部分であって、第2面よりも第1面側(例えば第2面よりも下方)に位置する。また、第3部分は、ワイヤにおける第2接合点に接合される部分であって、第1面と反対側に第2面を越えた位置(例えば第2面よりも上方)に位置する。第2部分は第1部分と第3部分との間の部分であって、第1面側の位置から第2面を越えて延在している。
【0009】
このような構造によれば、当該半導体素子が樹脂封止された場合には、ワイヤと搭載基板との間に封止樹脂が配置されることとなる。これに対して、このワイヤにあっては、第1部分と第2部分との間の第1屈曲部が、第2面よりも第1面側に位置し、且つ、第2部分を第2面側に導くように屈曲している。つまり、ワイヤは、第1屈曲部が無い場合と比較して、第1屈曲部に至るまでの間に(すなわち第1部分を)第1面側に延在させつつ、第1屈曲部に至った後に(すなわち第2部分が)第2面を越えるように延在させられる。つまり、ワイヤが、第1屈曲部が無い場合と比較して、搭載基板と半導体チップとによって形成される角部に倣うように延在させられる。この結果、当該半導体素子を樹脂封止したときにワイヤが抱え込む樹脂量が低減される。よって、この半導体素子によれば、熱サイクルに応じてワイヤに付加される応力を低減させ、信頼性の低下を抑制可能である。
【0010】
なお、この半導体素子では、ワイヤが、第2部分と第3部分との間の第2屈曲部において第2面を越えた位置で屈曲させられ、第3部分が第2面側に導かれる。そして、第3部分が、第2面を越えた位置から第2面に向けて延在させられ、第2接合点に接合される。このため、第2屈曲部及び第3部分がなく、第2部分が第1面側から延びて直接的に第2接合点に接合される場合と比較して、ワイヤが半導体チップの角部に接触することが避けられる。よって、信頼性の低下をより抑制できる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

個人
電波吸収体
19日前
東レ株式会社
二次電池
10日前
個人
タワー式増設端子台
1か月前
愛知電機株式会社
変圧器
17日前
電建株式会社
端子金具
24日前
SMK株式会社
コネクタ
24日前
富士電機株式会社
半導体装置
24日前
株式会社GSユアサ
蓄電装置
1か月前
株式会社カネカ
接着加工装置
19日前
株式会社カネカ
接着加工装置
19日前
株式会社水素パワー
接続構造
19日前
太陽誘電株式会社
全固体電池
19日前
三菱電機株式会社
端子カバー
10日前
三菱電機株式会社
回路遮断器
24日前
桑野工業株式会社
同軸プラグ
1か月前
株式会社ADEKA
全固体二次電池
1か月前
日機装株式会社
半導体発光装置
17日前
株式会社村田製作所
コイル部品
17日前
トヨタ自動車株式会社
二次電池
24日前
三菱電機株式会社
アンテナ装置
1か月前
個人
電波散乱方向制御板
10日前
TDK株式会社
電子部品
1か月前
日本特殊陶業株式会社
保持装置
24日前
トヨタ自動車株式会社
蓄電装置
1か月前
ローム株式会社
半導体装置
1か月前
日本電気株式会社
波長可変レーザ
23日前
株式会社三桂製作所
耐火コネクタ
1か月前
日新イオン機器株式会社
イオン注入装置
12日前
三菱製紙株式会社
熱暴走抑制耐火シート
18日前
トヨタ自動車株式会社
電池パック
1か月前
三洋化成工業株式会社
高分子固体電解質
19日前
株式会社ダイヘン
搬送装置
24日前
トヨタ自動車株式会社
電池パック
1か月前
ローム株式会社
半導体装置
1か月前
株式会社島津製作所
X線撮影装置
24日前
ソニーグループ株式会社
発光素子
1か月前
続きを見る