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公開番号2024180632
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-26
出願番号2024182140,2021175307
出願日2024-10-17,2021-10-27
発明の名称コネクタ、及びコネクタ構成体
出願人株式会社オートネットワーク技術研究所,住友電装株式会社,住友電気工業株式会社
代理人弁理士法人暁合同特許事務所
主分類H01R 13/641 20060101AFI20241219BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】コネクタの組み立て作業の効率を向上させる。
【解決手段】相手コネクタと前後方向に嵌合するコネクタであって、端子と、ハウジングと、リテーナと、を備え、ハウジングは弾性変形可能であって端子と係止するランスを有し、リテーナはランスが弾性変形する弾性変形空間43に進入してランスの弾性変形を規制する規制部62を有し、リテーナは、規制部62が弾性変形空間43から退避した退避位置と、退避位置よりも後方にある係止位置であってランスが端子と係止した状態で規制部62が弾性変形空間43内に進入した係止位置と、の間を移動可能になっており、退避位置では、リテーナの前端面はハウジングの前端面よりも前方に位置しており、さらにリテーナは、相手コネクタとハウジングとの嵌合に伴い、係止位置と、係止位置よりも後方にある完了位置であってハウジングと相手コネクタとの嵌合が完了したことを示す完了位置との間を移動するコネクタ。
【選択図】図17
特許請求の範囲【請求項1】
相手コネクタと前後方向に嵌合するコネクタであって、
端子と、前記端子を収容するハウジングと、前記ハウジングに移動可能に組み付けられるリテーナと、を備え、
前記ハウジングは、弾性変形可能であって前記端子と係止するランスを有し、
前記リテーナは、前記ランスが弾性変形する弾性変形空間に進入して前記ランスの弾性変形を規制する規制部を有し、
前記リテーナは、前記規制部が前記弾性変形空間から退避した退避位置と、前記退避位置よりも後方にある係止位置であって前記ランスが前記端子と係止した状態で前記規制部が前記弾性変形空間内に進入した係止位置と、の間を移動可能になっており、
前記退避位置では、前記リテーナの前端面は前記ハウジングの前端面よりも前方に位置しており、
さらに前記リテーナは、前記相手コネクタと前記ハウジングとの嵌合に伴い、前記係止位置と、前記係止位置よりも後方にある完了位置であって前記ハウジングと前記相手コネクタとの嵌合が完了したことを示す完了位置との間を移動するコネクタ。
続きを表示(約 930 文字)【請求項2】
前記ハウジングには、前記完了位置における前記リテーナに対応する位置に、前記リテーナの少なくとも一部が露出する検出窓が開口している請求項1に記載のコネクタ。
【請求項3】
前記リテーナは、前記完了位置において前記検出窓から露出する部分に、所定の機械によって検出可能な識別子を有する請求項2に記載のコネクタ。
【請求項4】
前記識別子は、前記リテーナに設けられた配置面に設けられており、
前記配置面は、前記ハウジングのうち前記検出窓が形成された壁部に対して傾いている請求項3に記載のコネクタ。
【請求項5】
前記ハウジングには、前記リテーナが前記係止位置に移動した状態で、前記識別子に対応する位置に、前記識別子が露出する視認窓が開口しており、
前記ハウジングには、前記視認窓を通して前記所定の機械が前記識別子を検出することを阻害する阻害部が設けられている請求項3または請求項4に記載のコネクタ。
【請求項6】
前記阻害部は、前記検出窓の孔縁部から外方に突出したリブである請求項5に記載のコネクタ。
【請求項7】
請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のコネクタと、
前記コネクタと嵌合する相手コネクタと、を備えたコネクタ構成体。
【請求項8】
前記相手コネクタは、前記コネクタと嵌合する際に、前記コネクタとの嵌合方向から前記リテーナに当接することにより前記リテーナを前記係止位置から前記完了位置にまで移動させる当接部を有する請求項7に記載のコネクタ構成体。
【請求項9】
前記相手コネクタは、前記コネクタに向かって突出するとともに前記リテーナと係止する係止部を有し、
前記相手コネクタと前記コネクタとが離脱する際に、前記係止部が前記リテーナと係止することにより前記リテーナが前記完了位置から前記係止位置にまで移動するようになっており、
前記リテーナが前記係止位置に移動したときに前記係止部と前記リテーナとの係止が解除されるようになっている請求項7または請求項8に記載のコネクタ構成体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、コネクタ、及びコネクタ構成体に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、相手コネクタとの嵌合が適正に完了したかを検知可能なコネクタが知られている(特開2020-72013号公報)。このコネクタは嵌合保証部品を有する。嵌合保証部品は、コネクタに対して、仮係止位置と、本係止位置との間を移動可能に組み付けられている。相手コネクタとコネクタとが嵌合していない状態では、嵌合保証部品は仮係止位置に保持されており、相手コネクタとコネクタとが嵌合した状態では、嵌合保証部品は本係止位置に移動可能になっている。これにより、嵌合保証部品を仮係止位置から本係止位置に移動することができたことにより、相手コネクタとコネクタとの嵌合が完了したことを確認することができるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-72013号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の構成によれば、相手コネクタとコネクタとを嵌合させた後に、嵌合保証部品を仮係止位置から本係止位置に移動させるという操作を行う。このため、コネクタの組み立て作業の効率が低下するおそれがある。
【0005】
本開示は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、コネクタの組み立て作業の効率を向上させる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示は、相手コネクタと嵌合するコネクタであって、端子と、前記端子を収容するハウジングと、前記ハウジングに移動可能に組み付けられるリテーナと、を備え、前記ハウジングは、弾性変形可能であって前記端子と係止するランスを有し、前記リテーナは、前記ランスが弾性変形する弾性変形空間に進入して前記ランスの弾性変形を規制する規制部を有し、前記リテーナは、前記規制部が前記弾性変形空間から退避した退避位置と、前記ランスが前記端子と係止した状態で前記規制部が前記弾性変形空間内に進入した係止位置と、の間を移動可能になっており、さらに前記リテーナは、前記相手コネクタと前記ハウジングとの嵌合に伴い、前記係止位置と、前記ハウジングと前記相手コネクタとの嵌合が完了したことを示す完了位置との間を移動する。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、コネクタの組み立て作業の効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、実施形態1に係る雌コネクタと、雄コネクタとを示す断面図である。
図2は、雄コネクタを示す分解斜視図である。
図3は、雌コネクタを示す分解斜視図である。
図4は、図5におけるIV-IV線断面図である。
図5は、雌リテーナが退避位置に取り付けられた状態の雌コネクタを示す平面図である。
図6は、雌リテーナが退避位置に取り付けられた状態の雌コネクタを示す斜視図である。
図7は、雌リテーナが退避位置に取り付けられた状態の雌コネクタを示す側面図である。
図8は、雌リテーナが係止位置に取り付けられた状態の雌コネクタを示す斜視図である。
図9は、雌リテーナが係止位置に取り付けられた状態の雌コネクタを示す平面図である。
図10は、雌リテーナが係止位置に取り付けられた状態の雌コネクタを示す側面図である。
図11は、図9におけるXI-XI線断面図である。
図12は、図9におけるXII-XII線断面図である。
図13は、図9におけるXIII-XIII線断面図である。
図14は、雄コネクタと雌コネクタとの嵌合が完了した状態のコネクタ構成体を示す斜視図である。
図15は、雄コネクタと雌コネクタとの嵌合が完了した状態のコネクタ構成体を示す平面図である。
図16は、雄コネクタと雌コネクタとの嵌合が完了した状態のコネクタ構成体を示す側面図である。
図17は、図15におけるXVII-XVII線断面図である。
図18は、図15におけるXVIII-XVIII線断面図である。
図19は、図10におけるXIX-XIX線断面図である。
図20は、図16におけるXX-XX線断面図である。
図21は、嵌合途中状態における雄コネクタと雌コネクタとを示す平面図である。
図22は、嵌合途中状態における雄コネクタと雌コネクタとを示す側面図である。
図23は、図21におけるXXIII-XXIII線断面図である。
図24は、図21におけるXXIV-XXIV線断面図である。
図25は、図21におけるXXV-XXV線断面図である。
図26は、他の実施形態(5)に係る識別子を示す、図10におけるXIX-XIX線に対応する断面図である。
図27は、他の実施形態(5)に係る識別子を示す、図16におけるXX-XX線に対応する断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列挙して説明する。
【0010】
(1)本開示は、相手コネクタと嵌合するコネクタであって、端子と、前記端子を収容するハウジングと、前記ハウジングに移動可能に組み付けられるリテーナと、を備え、前記ハウジングは、弾性変形可能であって前記端子と係止するランスを有し、前記リテーナは、前記ランスが弾性変形する弾性変形空間に進入して前記ランスの弾性変形を規制する規制部を有し、前記リテーナは、前記規制部が前記弾性変形空間から退避した退避位置と、前記ランスが前記端子と係止した状態で前記規制部が前記弾性変形空間内に進入した係止位置と、の間を移動可能になっており、さらに前記リテーナは、前記相手コネクタと前記ハウジングとの嵌合に伴い、前記係止位置と、前記ハウジングと前記相手コネクタとの嵌合が完了したことを示す完了位置との間を移動する。
(【0011】以降は省略されています)

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