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公開番号2024180516
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-26
出願番号2024177930,2023079226
出願日2024-10-10,2016-12-28
発明の名称シームレスカプセル
出願人三生医薬株式会社
代理人個人
主分類A61K 9/48 20060101AFI20241219BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】比較的大きい粒径のシームレスカプセルを提供する。
【解決手段】
シームレスカプセルの直径を5mm以上とし、皮膜の最小厚みT1に対する最大厚みT2の割合T2/T1を3.5以下とする。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
本明細書に記載の発明。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、シームレスカプセルに関する。
続きを表示(約 2,900 文字)【背景技術】
【0002】
シームレスカプセルは、内包物を継ぎ目無く皮膜(カプセル皮膜)で包みこんだカプセルである。
【0003】
例えば、特許文献1には、シームレスソフトカプセルの皮膜の調製において、カプセル皮膜の組成物となるカラギーナンを酸性pH調整剤によって分解し、その分解を中和剤によって停止すること、かつ、カプセル皮膜の組成物としてアルギン酸塩類をカルシウムイオンを含むゲル化助剤水溶液中でゲル化処理すること、によって製造されるシームレスソフトカプセルであって、そのカプセル皮膜の組成物に、カラギーナンと、アルギン酸塩類とを少なくとも有することを特徴とするソフトカプセルが開示されている。そして、この文献には、カプセルの直径が0.5~15mm、好ましくは1~8mmであることが記載されており、実施例では直径4mmのカプセルが製造されている。
【0004】
特許文献2には、硬化用液と分離されたシームレスカプセルを乾燥中、若しくは乾燥後に、吸着剤粉末で被覆する被覆工程を含むことを特徴とするシームレスカプセルの製造方法が開示されており、シームレスカプセルの直径が1mm~7mmであること、実施例では直径3.5mmのカプセルを得たことが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第4822299号公報(特許請求の範囲、実施例、段落0068)
特開2015-81249号公報(特許請求の範囲、実施例、段落0051)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、比較的粒径(直径)が大きいシームレスカプセルを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
特許文献1及び2のように、シームレスカプセルの直径は広く記載されているものの、実際には、シームレスカプセルの直径はせいぜい3.5mmや4mmであり、大粒径(例えば、9mm以上、10mm以上)のシームレスカプセルが製造された例は存在しない。
【0008】
一方、本発明者らの検討によれば、直径の大きいシームレスカプセルを一般的な方法により作成しようとすると、実際には、作成途中で割れてしまって、カプセル自体が形成されない、なんとか製造できても、乾燥途中や小さい衝撃で割れてしまう、皮膜率や皮膜厚みが小さい場合にはもちろんのこと、皮膜率や皮膜厚みが大きい場合にも表面張力の影響が大きいことなどによりカプセル形成に支障があるなど、実用性を担保できるシームレスカプセルを形成できない場合があることがわかった。せいぜい直径3.5mmや4mm程度のカプセルと、大粒径のカプセルとでは、カプセルそのものの態様が大きく異なる可能性があり、このことは、従来、大粒径のシームレスカプセルが、現実的に想定されておらず、実際に製造されていない要因の一つとも考えられた。
【0009】
このような中、本発明者らは鋭意検討を重ねた結果、シームレスカプセルの製造条件を制御する(さらには皮膜や内包物を選択する)ことなどにより、比較的大粒径であっても、シームレスカプセルが得られること、また、皮膜の厚みのバラツキ(偏肉)が小さい等の特性を有するシームレスカプセルは、大粒径であるにもかかわらず、実用に耐えうるカプセルであること、さらに、皮膜率や皮膜の厚みによらず、所望の皮膜のカプセルが得られること、さらにまた、従来全く知られていないゲル状の内包物を有するシームレスカプセル(特に大粒径のシームレスカプセル)が得られることなどを見出した。
本発明者らは、上記以外にも下記するように種々の新知見を得て、さらに鋭意検討を重ねて本発明を完成するに至った。
【0010】
すなわち、本発明は、以下の発明等に関する。
[1]直径が5mm以上であり、皮膜の最小厚みT1に対する最大厚みT2の割合T2/T1が3.5以下であるシームレスカプセル。
[2]直径が7mm以上である[1]記載のシームレスカプセル。
[3]直径が10mm以上であり、皮膜の最小厚みT1に対する最大厚みT2の割合T2/T1が3以下である[1]又は[2]記載のシームレスカプセル。
[4]皮膜の最小厚みT1に対する最大厚みT2の割合T2/T1が2.3以下である[1]~[3]のいずれかに記載のシームレスカプセル。
[5]真球度が80%以上である[1]~[4]のいずれかに記載のシームレスカプセル。
[6]直径が10mm以上であり、皮膜の最小厚みT1に対する最大厚みT2の割合T2/T1が2.1以下であり、真球度が85%以上である[1]~[5]のいずれかに記載のシームレスカプセル。
[7]皮膜率が3~60質量%である[1]~[6]のいずれかに記載のシームレスカプセル。
[8]皮膜率が10質量%以下である[1]~[7]のいずれかに記載のシームレスカプセル。
[9]皮膜率が15質量%以上である[1]~[8]のいずれかに記載のシームレスカプセル。
[10]直径が13mm以上である[1]~[9]のいずれかに記載のシームレスカプセル。
[11]直径が15mm以上である[1]~[10]のいずれかに記載のシームレスカプセル。
[12]内包物がゲル状である[1]~[11]のいずれかに記載のシームレスカプセル。
[13]皮膜の厚みの標準偏差をSD、皮膜の厚みをTとするとき、値SD/Tが、0.2以下である[1]~[12]のいずれかに記載のシームレスカプセル。
[14]皮膜の構成成分を含む皮膜液を通過させる外側ノズル及び内包物の構成成分を含む内容液を供給する内側ノズルを同心円状に備えた同心多重ノズルと、形成管とを備えた装置を用い、内側ノズルの吐出口から内容液を、外側ノズルの吐出口から皮膜液を、それぞれ形成管内に吐出することにより、形成管内でカプセルを形成させるカプセル形成工程を含むシームレスカプセルの製造方法であって、
同心多重ノズルの軸心線と、形成管の軸心線との距離をXとし、カプセルの直径をDとするとき、値X/Dを、3以下となるように調整し、かつ、
内側ノズルの吐出口の幅をYとし、カプセルの直径をDとするとき、値Y/Dを、0.4以下に調整する、シームレスカプセルの製造方法。
[15]値X/Dを2以下、値Y/Dを0.28以下に調整し、歩留まり率80%以上でシームレスカプセルを得る[14]記載の製造方法。
[16]シームレスカプセルが、[1]~[13]のいずれかに記載のシームレスカプセルである[14]又は[15]に記載の製造方法。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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