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公開番号2024180063
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-26
出願番号2023099493
出願日2023-06-16
発明の名称筆記具
出願人株式会社パイロットコーポレーション
代理人弁理士法人志賀国際特許事務所
主分類B43K 23/12 20060101AFI20241219BHJP(筆記用または製図用の器具;机上付属具)
要約【課題】部品点数及び製造コストの増大を抑えつつ、摩擦体の非使用時には、摩擦体をキャップ内に収容した状態を安定して維持でき、かつ外観デザイン性を高めることが可能な筆記具を提供する。
【解決手段】キャップ3は、キャップ筒31と、摩擦体32と、キャップ筒31の内部に前後方向に摺動可能に嵌合する摩擦体ホルダー33と、摩擦体ホルダー33またはキャップ筒31に一体に形成される弾性変形部34と、を有し、キャップ3が軸筒1の後端部に嵌合したときに、摩擦体ホルダー33が押し込まれることで、弾性変形部34が弾性変形しつつ摩擦体ホルダー33が塞ぎ端部側へ移動し、摩擦体32がキャップ筒31の外部へ突出され、キャップ3が軸筒1の後端部から取り外されることで、摩擦体ホルダー33の押し込みが解除され、弾性変形部34の復元変形力により摩擦体ホルダー33が開口端部側へ移動し、摩擦体32がキャップ筒31の内部に収容される。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
中心軸に沿って前後方向に延び、前端部にペン先が配置される軸筒と、
筒状をなし、内部に前記軸筒が着脱可能に嵌合するキャップと、を備え、
前記キャップは、
前後方向に延びるキャップ筒と、
前記キャップ筒の内部に設けられ、前記キャップ筒の両端部のうち、開口端部とは反対側の塞ぎ端部に配置される摩擦体と、
前記摩擦体の前記開口端部側に位置して前記摩擦体に接続され、前記キャップ筒の内部に前後方向に摺動可能に嵌合する摩擦体ホルダーと、
前記摩擦体ホルダーまたは前記キャップ筒に一体に形成され、弾性変形により直径寸法が変化し、その復元変形力により前記摩擦体ホルダーを前記開口端部側へ向けて付勢する弾性変形部と、を有し、
前記キャップが前記軸筒の後端部に嵌合したときに、前記後端部によって前記摩擦体ホルダーが押し込まれることで、前記弾性変形部が弾性変形しつつ前記摩擦体ホルダー及び前記摩擦体が前記塞ぎ端部側へ移動し、前記摩擦体が前記塞ぎ端部から前記キャップ筒の外部へ突出され、
前記キャップが前記軸筒の後端部から取り外されることで、前記後端部による前記摩擦体ホルダーの押し込みが解除され、前記弾性変形部の復元変形力により前記摩擦体ホルダー及び前記摩擦体が前記開口端部側へ移動し、前記摩擦体が前記キャップ筒の内部に収容される、
筆記具。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記摩擦体ホルダーは、
前記摩擦体に接続されるホルダー本体と、
前記ホルダー本体から前記開口端部側へ向けて延び、径方向に弾性変形可能なホルダー弾性片と、を有し、
前記ホルダー弾性片は、周方向に並んで複数設けられ、
前記弾性変形部は、複数の前記ホルダー弾性片により構成され、
前記キャップが前記軸筒の後端部に嵌合したときに、前記後端部によって前記摩擦体ホルダーが押し込まれることで、前記弾性変形部が弾性変形しつつ縮径する、
請求項1に記載の筆記具。
【請求項3】
前記キャップ筒は、前記キャップ筒の内周面に配置され、前記塞ぎ端部側へ向かうに従い内径寸法が小さくなるキャップテーパ面を有し、
複数の前記ホルダー弾性片は、前記キャップテーパ面に径方向内側から接触する、
請求項2に記載の筆記具。
【請求項4】
前記キャップ筒は、
前記キャップ筒の前記開口端部が配置される筒本体と、
前記筒本体から前記塞ぎ端部側へ向けて延び、径方向に弾性変形可能なキャップ弾性片と、を有し、
前記キャップ弾性片は、周方向に並んで複数設けられ、
前記弾性変形部は、複数の前記キャップ弾性片により構成され、
前記キャップが前記軸筒の後端部に嵌合したときに、前記後端部によって前記摩擦体ホルダーが押し込まれることで、前記弾性変形部が弾性変形しつつ拡径する、
請求項1に記載の筆記具。
【請求項5】
前記摩擦体ホルダーは、前記摩擦体の前記開口端部側に配置され、前記開口端部側へ向かうに従い外径寸法が大きくなるホルダーテーパ面を有し、
複数の前記キャップ弾性片は、前記ホルダーテーパ面に径方向外側から接触する、
請求項4に記載の筆記具。
【請求項6】
前記軸筒は、前記軸筒の外周面のうち後端部に配置される後部突起を有し、
前記キャップ筒は、前記キャップ筒の内周面に配置される係止突起を有し、
前記キャップが前記軸筒の後端部に嵌合したときに、前記係止突起が、前記後部突起に係止される、
請求項1から5のいずれか1項に記載の筆記具。
【請求項7】
前記摩擦体及び前記摩擦体ホルダーは、前記キャップ筒に対して前記開口端部側へ向けて所定以上の力で押されることにより、前記キャップ筒から抜き出し可能である、
請求項1から5のいずれか1項に記載の筆記具。
【請求項8】
前記摩擦体及び前記摩擦体ホルダーが、単一の部材により一体に形成される、
請求項1から5のいずれか1項に記載の筆記具。
【請求項9】
前記軸筒の内部に配置され、前記ペン先に熱変色性インキを供給するインキ貯留筒を備え、
前記摩擦体は、前記熱変色性インキで筆記された筆跡に擦り付けられることで、摩擦熱により前記筆跡を熱変色可能である、
請求項1から5のいずれか1項に記載の筆記具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、筆記具に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来、中心軸に沿って前後方向に延び、前端部にペン先が配置される軸筒と、筒状をなし、内部に軸筒が着脱可能に嵌合するキャップと、を備えた筆記具が知られている(例えば、特許文献1、2)。
【0003】
特許文献1、2に記載の筆記具では、摩擦体がキャップに出没可能に設けられている。摩擦体は、ペン先で紙面等に筆記した筆跡を、摩擦により消去(消色)するのに用いられる。摩擦体がキャップから突出した状態とされることで、摩擦体を使用することが可能である。また使用時以外においては、摩擦体をキャップ内に収容しておくことで、摩擦体が汚れたり削れたりするような不具合を抑制できる。また、筆記具の外観デザイン性を高めることができる。
【0004】
具体的に、特許文献1に記載の筆記具では、キャップをペンシル本体(軸筒)の筆記先端の側に嵌着した際は、消ゴム(摩擦体)がキャップ内に自重により収納される。また、キャップをペンシル本体の後端部の側に嵌着した際は、後端部の端面が筒状体の下端を押進して、消ゴムが開口より突出される。
【0005】
また、特許文献2に記載の熱変色性筆記具(筆記具)では、筆記使用時に、キャップを軸筒の尾端部に装着した状態において、軸筒の尾端部が摩擦体を押圧することによって、摩擦体がキャップから外部に突出する。また、非筆記使用時には、キャップを軸筒の尾端部から取り外すことによって、摩擦体に対する押圧が解除され、摩擦体がキャップ内に没入する。詳しくは、キャップ内に摩擦体を付勢する弾発体としての圧縮コイルスプリングが収容されており、キャップを軸筒の尾端部から取り外した状態では、圧縮コイルスプリングの付勢により摩擦体がキャップ内に没入する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
実開昭57-187788号公報
特開2009-126102号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1の筆記具では、キャップがペンシル本体の筆記先端の側に嵌着した状態において、キャップが鉛直方向の下側へ向けられた姿勢とされると、消ゴムが自重によりキャップから突出してしまう。このため、消ゴムをキャップ内に収容した状態を安定して維持することができない。
【0008】
また、特許文献2の筆記具では、摩擦体を付勢するための圧縮コイルスプリングが必要であり、その分、部品点数及び製造コストが増大する。
【0009】
本発明は、部品点数及び製造コストの増大を抑えつつ、摩擦体の非使用時においては、摩擦体をキャップ内に収容した状態を安定して維持することができ、これにより摩擦体の汚損や損耗等を抑制でき、かつ外観デザイン性を高めることが可能な筆記具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を提供する。
(【0011】以降は省略されています)

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