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公開番号2024179649
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-26
出願番号2023098655
出願日2023-06-15
発明の名称窒化物半導体装置
出願人ローム株式会社
代理人個人,個人
主分類H01L 21/338 20060101AFI20241219BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】ゲート層における電界集中を緩和しつつゲートソース間容量を低減すること。
【解決手段】窒化物半導体装置10は、ゲート層30を覆うパッシベーション層50と、パッシベーション層50上のフィールドプレート電極60とを含む。ゲート30層は、ゲート層本体部32とドレイン側延在部36とを含む。パッシベーション層50は、ドレイン側延在部36およびフィールドプレート電極60の双方と平面視で重複する第1部分52Aと、第1部分52Aと連続しドレイン側延在部36とドレイン開口部50Bとの間に位置する第2部分52Bと、第1部分52Aと第2部分52Bとの境界53を含む領域に位置する第1段差部54とを含む。第1部分52Aは、段差上面54Aからドレイン側延在部36の上面まで第1厚さT1を有し、第2部分52Bは、段差下面54Bから電子供給層28の上面まで第2厚さT2を有する。第1厚さT1は第2厚さT2よりも大きい。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
第1窒化物半導体で構成された電子走行層と、
前記電子走行層上に設けられ、前記第1窒化物半導体よりも大きなバンドギャップを有する第2窒化物半導体で構成された電子供給層と、
前記電子供給層上の一部に設けられ、第3窒化物半導体で構成されたゲート層と、
前記ゲート層上に設けられたゲート電極と、
前記電子供給層、前記ゲート層、および前記ゲート電極を覆うとともに、ソース開口部およびドレイン開口部を含むパッシベーション層と、
前記ソース開口部を介して前記電子供給層に接するソース電極と、
前記ドレイン開口部を介して前記電子供給層に接するドレイン電極と、
前記パッシベーション層上に設けられ、前記ソース電極と電気的に接続されたフィールドプレート電極と、を備え、
前記ゲート層は、ゲート層本体部と、前記ゲート層本体部から前記ドレイン開口部に向かって延在するドレイン側延在部と、を含み、
前記パッシベーション層は、
前記ドレイン側延在部および前記フィールドプレート電極の双方と平面視で重複する第1部分と、
前記第1部分と連続し、前記ドレイン側延在部と前記ドレイン開口部との間に位置する第2部分と、
前記第1部分と前記第2部分との境界を含む領域に位置する第1段差部と、を含み、
前記第1段差部は、段差上面と、前記段差上面よりも低い段差下面と、前記段差上面と前記段差下面とをつなぐ段差壁とを有し、
前記第1部分は、前記段差上面から前記ドレイン側延在部の上面まで第1厚さを有し、
前記第2部分は、前記段差下面から前記電子供給層の上面まで第2厚さを有し、
前記第1厚さは前記第2厚さよりも大きい、窒化物半導体装置。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記第2厚さに対する前記第1厚さの比が、1よりも大きく3以下である、請求項1に記載の窒化物半導体装置。
【請求項3】
前記第1部分は、前記第1厚さを有する領域を支配的に含み、
前記第2部分は、前記第2厚さを有する領域を支配的に含む、請求項1または2に記載の窒化物半導体装置。
【請求項4】
前記第1厚さは、100nm以上200nm以下である、請求項1~3のうちのいずれか一項に記載の窒化物半導体装置。
【請求項5】
前記第2厚さは、50nm以上150nm以下である、請求項1~4のうちのいずれか一項に記載の窒化物半導体装置。
【請求項6】
前記第1部分は、
前記第1厚さを有する第1領域と、
前記第1領域よりも前記ゲート層本体部寄りに位置し、前記第1厚さよりも大きな厚さを有する第2領域と、
を含む、請求項1~5のうちのいずれか一項に記載の窒化物半導体装置。
【請求項7】
平面視において前記第1領域は前記第2領域よりも大きな面積を有している、請求項6に記載の窒化物半導体装置。
【請求項8】
前記第1厚さは、前記ドレイン側延在部の厚さよりも大きい、請求項1~7のうちのいずれか一項に記載の窒化物半導体装置。
【請求項9】
前記第1厚さと前記ドレイン側延在部の厚さとの合計厚さは、前記ゲート層本体部の厚さよりも大きく、かつ、前記ゲート層本体部の厚さと前記ゲート電極の厚さとの合計厚さよりも小さい、請求項1~8のうちのいずれか一項に記載の窒化物半導体装置。
【請求項10】
前記ゲート層はさらに、前記ゲート層本体部から前記ソース開口部に向かって延在するソース側延在部を含み、
前記パッシベーション層は、
前記ソース側延在部および前記フィールドプレート電極の双方と平面視で重複する第3部分と、
前記第3部分と連続し、前記ソース側延在部と前記ソース開口部との間に位置する第4部分と、
前記第3部分と前記第4部分との境界を含む領域に位置する第2段差部と、を含み、
前記第2段差部は、段差上面と、前記第2段差部の前記段差上面よりも低い段差下面と、前記第2段差部の前記段差上面と前記段差下面とをつなぐ段差壁とを有し、
前記第3部分は、前記第2段差部の前記段差上面から前記ソース側延在部の上面まで第3厚さを有し、
前記第4部分は、前記第2段差部の前記段差下面から前記電子供給層の上面まで第4厚さを有し、
前記第3厚さは前記第4厚さよりも大きい、請求項1~9のうちのいずれか一項に記載の窒化物半導体装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、窒化物半導体装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
現在、窒化ガリウム(GaN)等の窒化物半導体を用いた高電子移動度トランジスタ(HEMT)の製品化が進んでいる。特許文献1は、窒化物半導体を用いたノーマリオフ型HEMTの一例を記載している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-73506号公報
【0004】
[概要]
一般に、窒化物半導体装置は、ゲート層の端部に局所的に印加される電界を緩和するためにゲート層の上方を覆うフィールドプレート電極を含む。フィールドプレート電極は、ソース電極と一体に形成されるかまたはソース電極に電気的に接続されている。この構成では、ゲート層の上方にフィールドプレート電極が存在することでソースゲート間容量が増加する。
【図面の簡単な説明】
【0005】
図1は、第1実施形態に係る例示的な窒化物半導体装置の概略平面図である。
図2は、図1の窒化物半導体装置の一部を拡大して示す概略平面図である。
図3は、図2のF3-F3線で切断した窒化物半導体装置の概略断面図である。
図4は、図3の窒化物半導体装置の一部を拡大して示す概略断面図である。
図5は、図3の窒化物半導体装置の例示的な製造工程を示す概略断面図である。
図6は、図5に続く例示的な製造工程を示す概略断面図である。
図7は、図6に続く例示的な製造工程を示す概略断面図である。
図8は、図7に続く例示的な製造工程を示す概略断面図である。
図9は、図8に続く例示的な製造工程を示す概略断面図である。
図10は、図9に続く例示的な製造工程を示す概略断面図である。
図11は、図10に続く例示的な製造工程を示す概略断面図である。
図12は、図11に続く例示的な製造工程を示す概略断面図である。
図13は、第2実施形態に係る例示的な窒化物半導体装置の概略断面図である。
図14は、第3実施形態に係る例示的な窒化物半導体装置の概略断面図である。
【0006】
[詳細な説明]
以下、添付図面を参照して本開示における半導体装置の実施形態を説明する。
【0007】
なお、図示および説明を簡潔かつ明瞭にするために、図面に示される構成要素は必ずしも一定の縮尺で描かれていない。理解を容易にするために、特徴部分を拡大している場合があり、各構成要素の寸法比率は各図面で同じであるとは限らない。添付の図面は、本開示の実施形態を例示するに過ぎず、本開示を制限するものとみなされるべきではない。
【0008】
本開示において使用される「第1」、「第2」、「第3」等の用語は、対象物の構成要素を明確に区別するために用いられており、対象物を順位づけするものではない。また、本開示において使用される「少なくとも1つ」という表現は、所望の複数の選択肢のうちの1つ以上を意味する。一例として、選択肢の数が2つであれば、「少なくとも1つ」の表現は、1つの選択肢のみ、または2つの選択肢の双方を意味する。他の例として、選択肢の数が3つ以上であれば、「少なくとも1つ」の表現は、1つの選択肢のみ、または2つ以上の任意の選択肢の組み合わせを意味する。
【0009】
以下の詳細な記載は、本開示の例示的な実施形態を具体化する装置、システム、および方法を含む。この詳細な記載は本来説明のためのものに過ぎず、本開示の実施形態またはこのような実施形態の適用および使用を限定することを意図しない。
【0010】
[第1実施形態]
[1.窒化物半導体装置の概略構造]
図1は、第1実施形態に係る例示的な窒化物半導体装置10の概略平面図である。窒化物半導体装置10はチップ本体12を含む。なお、図1および他の図面に示される互いに直交するXYZ軸のZ軸方向は、チップ本体12の主面(図1において上面13)と直交する方向である。本開示において使用される「平面視」という用語は、明示的に別段の記載がない限り、Z軸方向に沿って上方から窒化物半導体装置10を視ることをいう。
(【0011】以降は省略されています)

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