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公開番号2024179604
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-26
出願番号2023098586
出願日2023-06-15
発明の名称生体適合膜部材
出願人住友ベークライト株式会社
代理人個人
主分類A61L 31/04 20060101AFI20241219BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】生体適合性に優れた生体適合膜部材を提供する。
【解決手段】本発明の生体適合膜部材は、動物の体内で使用される生体適合膜部材であって、所定条件に基づく引張試験機を用いて測定される、膨潤状態における当該生体適合膜部材の引張弾性率が、1.0×103Pa以上7.0×105Pa以下を満たすものである。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
動物の体内で使用される生体適合膜部材であって、
下記の条件に基づく引張試験機を用いて測定される、膨潤状態における当該生体適合膜部材の引張弾性率が、1.0×10

Pa以上7.0×10

Pa以下である、生体適合膜部材。
(引張試験機の条件)
・試験規格:JIS K7161準拠
・試験環境:温度25℃、湿度60%RH
・引張速度:10mm/min
続きを表示(約 570 文字)【請求項2】
請求項1に記載の生体適合膜部材であって、
前記条件に基づく引張試験機を用いて測定される、膨潤状態における当該生体適合膜部材における引張強度が、3.0×10

Pa以上3.0×10

Pa以下である、生体適合膜部材。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の生体適合膜部材であって、
前記条件に基づく引張試験機を用いて測定される、膨潤状態における当該生体適合膜部材における破断伸びが、15%以上である、生体適合膜部材。
【請求項4】
請求項1又は2に記載の生体適合膜部材であって、
当該生体適合膜部材が、第一剤と第二剤とを混合することにより形成されるものであり、
前記第一剤は、2つ以上の水酸基を有する化合物を含み、
前記第二剤は、ホスホリルコリン基およびフェニルボロン酸基を含む高分子を含む、生体適合膜部材。
【請求項5】
請求項4に記載の生体適合膜部材であって、
前記第一剤中の前記2つ以上の水酸基を有する化合物の重量平均分子量が10,000以上50,000以下、および/または
前記第二剤中の前記高分子の重量平均分子量が10,000以上32,000以下である、
生体適合膜部材。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、生体適合膜部材に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
これまで生体適合材料に関する技術について様々な開発がなされてきた。この種の技術として、例えば、特許文献1に記載の技術が知られている。特許文献1には、多価水酸基を有する化合物と、ホスホリルコリン基およびフェニルボロン酸基を含有する高分子とを含む組成物を主成分とする、組織癒着およびまたは関節拘縮防止材が記載されている(特許文献1の請求項1等)。また、同文献の実施例20には、ラットアキレス腱損傷モデルにおける腱癒合・癒着の検討のために、上記組成物を水溶媒中で混合することにより調整した三次元架橋体(BVゲル)を、ラットアキレス腱に粘着させた例が示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2009/066746号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、本発明者が検討した結果、上記特許文献1に記載の関節拘縮防止材において、生体適合性の点で改善の余地があることが判明した。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者はさらに検討したところ、生体適合膜部材の引張弾性率を所定値以下とすることにより、生体適合性を向上できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0006】
本発明の一態様によれば、以下の生体適合膜部材が提供される。
1. 動物の体内で使用される生体適合膜部材であって、
下記の条件に基づく引張試験機を用いて測定される、膨潤状態における当該生体適合膜部材の引張弾性率が、1.0×10

Pa以上7.0×10

Pa以下である、生体適合膜部材。
(引張試験機の条件)
・試験規格:JIS K7161準拠
・試験環境:温度25℃、湿度60%RH
・引張速度:10mm/min
2. 1.に記載の生体適合膜部材であって、
前記条件に基づく引張試験機を用いて測定される、膨潤状態における当該生体適合膜部材における引張強度が、3.0×10

Pa以上3.0×10

Pa以下である、生体適合膜部材。
3. 1.又は2.に記載の生体適合膜部材であって、
前記条件に基づく引張試験機を用いて測定される、膨潤状態における当該生体適合膜部材における破断伸びが、15%以上である、生体適合膜部材。
4. 1.~3.のいずれか一つに記載の生体適合膜部材であって、
当該生体適合膜部材が、第一剤と第二剤とを混合することにより形成されるものであり、
前記第一剤は、2つ以上の水酸基を有する化合物を含み、
前記第二剤は、ホスホリルコリン基およびフェニルボロン酸基を含む高分子を含む、生体適合膜部材。
5. 4.に記載の生体適合膜部材であって、
前記第一剤中の前記2つ以上の水酸基を有する化合物の重量平均分子量が10,000以上50,000以下、および/または
前記第二剤中の前記高分子の重量平均分子量が10,000以上32,000以下である、
生体適合膜部材。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、生体適合性に優れた生体適合膜部材が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
引張試験機に用いる試験片の寸法を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本実施形態の生体適合膜部材の概要を説明する。
【0010】
本実施形態の生体適合膜部材は、動物の体内で使用されるものである。
(【0011】以降は省略されています)

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