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公開番号2024178797
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-25
出願番号2023097219
出願日2023-06-13
発明の名称エストロゲンの低下に起因する認知機能障害の予防又は改善作用を有する温州みかんエキスとその製造方法
出願人日研フード株式会社,静岡県公立大学法人
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類A61K 36/752 20060101AFI20241218BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】エストロゲンの低下に起因する認知機能障害の予防又は改善に有効な天然成分に由来する素材を提供する。
【解決手段】未完熟な温州みかんに対して亜臨界水抽出処理を施してなるエストロゲンの低下に起因する認知機能障害の予防又は改善作用を有する温州みかんエキス。未完熟な温州みかんに対して亜臨界水抽出処理を施してなるエストロゲンの低下に起因する認知機能障害の予防又は改善作用を有する温州みかんエキスを製造する方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
未完熟な温州みかんに対して亜臨界水抽出処理を施してなるエストロゲンの低下に起因する認知機能障害の予防又は改善作用を有する温州みかんエキス。
続きを表示(約 480 文字)【請求項2】
前記温州みかんエキスの前記認知機能障害の予防又は改善作用の指標成分としてヘスペリジンとナリルチンとを有する請求項1に記載の温州みかんエキス。
【請求項3】
前記ヘスペリジンを30mg/g以上、前記ナリルチンを10mg/g以上含有してなる請求項2記載の温州みかんエキス。
【請求項4】
未完熟な温州みかんに対して亜臨界水抽出処理を施してなるエストロゲンの低下に起因する認知機能障害の予防又は改善作用を有する温州みかんエキスを製造する方法。
【請求項5】
前記温州みかんエキスの前記認知機能障害の予防又は改善作用の指標成分としてヘスペリジンとナリルチンとを有する請求項4記載のエストロゲンの低下に起因する認知機能障害の予防又は改善作用を有する温州みかんエキスを製造する方法。
【請求項6】
前記ヘスペリジンを30mg/g以上、前記ナリルチンを10mg/g以上含有してなる請求項5記載のエストロゲンの低下に起因する認知機能障害の予防又は改善作用を有する温州みかんエキスを製造する方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、エストロゲンの低下に起因する認知機能障害の予防又は改善に有効な素材、食品又は医薬に関し、特に、エストロゲンの低下に起因する認知機能障害の予防又は改善に有効な天然成分に由来する素材に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
女性は年齢が上昇するにつれて卵巣の機能が低下し、エストロゲンの分泌が大幅に減少する。
【0003】
エストロゲン欠乏は、ホットフラッシュや骨粗鬆症、メタボリックシンドロームのリスクを増加させることが知られている(非特許文献1、2、3)。また、エストロゲンの欠乏状態にある更年期女性では、抑うつや記憶障害などの神経症状のリスクが高まる。うつ病の発症リスクは閉経によっておよそ2.5倍増加することが報告されている(非特許文献1)。
【0004】
閉経後うつには一般的に抗うつ薬が用いられるが、抗うつ薬に効果が認められない場合には、ホルモン補充治療(HRT)が有効であることが示されている。しかしながら、エストロゲンによるHRTは、長期使用により乳癌および子宮体癌の発症リスクを高めることが報告されている(非特許文献4)。
【0005】
このようなHRTの負の側面を考慮して、更年期神経症状を改善する癌発症リスクを伴わない安全、安心な食品等の天然成分による代替物質が求められている。
【0006】
このような食品等の天然成分による代替物質の候補として植物性エストロゲンが知られている。植物性エストロゲンとは、エストロゲン受容体に作用する植物由来の化合物で、ダイゼイン、ゲニステイン等の大豆イソフラボン類やブドウの果皮に多く含まれるレスペラトロール等が知られており、骨粗鬆症、更年期障害などのリスク低下の可能性が報告されている。
【0007】
ニンニクにも植物性エストロゲンであるケルセチンが含まれている。また、ニンニクに含まれるピノレジノールやラリシレジノール、セコイソラリシレジノールなどのリグナンは、腸内細菌により植物性エストロゲンであるエンテロジオールやエンテロラクトンへと代謝されることが知られており、最近、ニンニク抽出エキス粉末の摂取による、エストロゲン低下で発生する記憶障害の改善効果が報告された(非特許文献5)。
【0008】
特許文献1では、シークワーサー等の柑橘類に含まれるポリメトキシフラボノイドの一種であるノビレチン又はノビレチン化合物と水溶性へスペリジン誘導体を含有し、ノビレチンが非晶質の状態で分散してなるノビレチン含有個体分散体を有効成分とする認知機能障害改善剤が、エストロゲン低下による認知機能障害の予防又は改善に有効であるとする提案が行われている。
【0009】
特許文献2では、ウンシュウなどの柑橘類の全果の粉砕搾汁液および該粉砕搾汁液からの抽出物の少なくともいずれか一方を含有する学習記憶障害を改善する機能性食品が提案されている。提案されている機能性食品は、アルツハイマー病等の認知症の予防・治療に用いられるもので、エキスの抽出には80%エタノール水での抽出が例示されている。
【0010】
エストロゲン低下による認知機能障害の予防又は改善に関するものではないが、特許文献3には、温州ミカンからの抽出物を有効成分として含有するエストロゲン様作用剤、温州ミカンからの抽出物を精製して得られるノビレチン精製物を有効成分として含有するエストロゲン様作用剤が提案されている。前記エストロゲン様作用剤は、加齢に伴うエストロゲン分泌減退による皮膚のしわの形成や弾力性低下等の皮膚の老化の予防又は改善に有効であるとされている。温州ミカンからの抽出方法には特に限定はないとされているが、特許文献3は、抽出物に含まれるノビレチンをエストロゲン様作用の関与成分としている。
【先行技術文献】
【特許文献】
(【0011】以降は省略されています)

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