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公開番号
2024178718
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-25
出願番号
2023097085
出願日
2023-06-13
発明の名称
フォイル軸受
出願人
株式会社豊田自動織機
代理人
個人
,
個人
主分類
F16C
27/02 20060101AFI20241218BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】回転軸を安定的に支持すること。
【解決手段】第1挿入板部32には、抜け止め部材50と軸方向Aに対向し、抜け止め部材50との摩耗を抑制する摩耗抑制部材60が設けられている。これによれば、摩耗抑制部材60によって第1挿入板部32と抜け止め部材50との摩耗が抑制される。このため、トップフォイル30における軸受ハウジング20に対する位置が軸受ハウジング20の軸方向Aでずれてしまうことが抑制される。
【選択図】図6
特許請求の範囲
【請求項1】
回転軸が挿通される筒状の軸受ハウジングと、
前記回転軸と前記軸受ハウジングとの間に配置される薄板状のトップフォイルと、
前記軸受ハウジングと前記トップフォイルとの間において前記トップフォイルを弾性的に支持する薄板状のバンプフォイルと、を有し、
前記軸受ハウジングの内周面には、前記軸受ハウジングにおける軸方向の端部に開口する溝が形成されており、
前記トップフォイルの少なくとも一端には、前記溝に向けて屈曲し、前記溝に挿入される第1挿入板部が形成され、
前記バンプフォイルの少なくとも一端には、前記溝に向けて屈曲し、前記溝に挿入される第2挿入板部が形成され、
前記軸方向において前記第1挿入板部及び前記第2挿入板部に重なるとともに前記溝を覆う一対の抜け止め部を備えているフォイル軸受であって、
前記第1挿入板部及び前記第2挿入板部の少なくとも一方には、前記抜け止め部と前記軸方向に対向し、前記抜け止め部との摩耗を抑制する摩耗抑制部材が設けられていることを特徴とするフォイル軸受。
続きを表示(約 710 文字)
【請求項2】
前記溝には、前記第1挿入板部と前記第2挿入板部との両方が挿入され、
前記摩耗抑制部材は、前記第1挿入板部と前記第2挿入板部との間で、前記抜け止め部と接触可能に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のフォイル軸受。
【請求項3】
前記摩耗抑制部材は、前記第1挿入板部と前記第2挿入板部との間から前記第1挿入板部と前記溝との間にかけて延在し、前記抜け止め部と接触可能に設けられていることを特徴とする請求項2に記載のフォイル軸受。
【請求項4】
前記摩耗抑制部材は、前記第1挿入板部に設けられており、
前記第2挿入板部には、前記軸方向において前記抜け止め部と対向するように屈曲形成された対向部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のフォイル軸受。
【請求項5】
前記摩耗抑制部材の硬度は、前記第1挿入板部の硬度よりも低いことを特徴とする請求項4に記載のフォイル軸受。
【請求項6】
前記摩耗抑制部材の外周面には、第1コーティング層が形成されていることを特徴とする請求項5に記載のフォイル軸受。
【請求項7】
前記トップフォイルの軸受面及び前記第1挿入板部の外周面には、第2コーティング層が形成されており、
前記第1挿入板部の外周面に形成された前記第2コーティング層は、前記摩耗抑制部材で覆われていることを特徴とする請求項6に記載のフォイル軸受。
【請求項8】
前記第1コーティング層の硬度は、前記第2コーティング層の硬度よりも小さいことを特徴とする請求項7に記載のフォイル軸受。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、フォイル軸受に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
フォイル軸受は、軸受ハウジングと、トップフォイルと、バンプフォイルと、を有している。軸受ハウジングは、筒状である。軸受ハウジングには、回転軸が挿通される。トップフォイルは、薄板状である。トップフォイルは、回転軸と軸受ハウジングとの間に配置されている。バンプフォイルは、薄板状である。バンプフォイルは、軸受ハウジングとトップフォイルとの間においてトップフォイルを弾性的に支持する。
【0003】
例えば特許文献1のように、軸受ハウジングの内周面には、溝が形成されている場合がある。溝は、軸受ハウジングにおける軸方向の端部に開口している。トップフォイルの少なくとも一端には、溝に向けて屈曲し、溝に挿入される第1挿入板部が形成されている。バンプフォイルの少なくとも一端には、溝に向けて屈曲し、溝に挿入される第2挿入板部が形成されている。
【0004】
フォイル軸受は、一対の抜け止め部を備えている。各々の抜け止め部は、軸受ハウジングの軸方向において第1挿入板部及び第2挿入板部に重なるとともに溝を覆う。トップフォイル及びバンプフォイルは、軸受ハウジングの軸方向に移動する場合がある。このとき、トップフォイルの第1挿入板部及びバンプフォイルの第2挿入板部が各々の抜け止め部に接触することで、各々の抜け止め部は、トップフォイル及びバンプフォイルの軸受ハウジングからの抜けを防止する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2022-57207号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、第1挿入板部及び第2挿入板部の少なくとも一方が抜け止め部に接触することにより、第1挿入板部及び第2挿入板部の少なくとも一方、及び抜け止め部が摩耗する虞がある。第1挿入板部及び第2挿入板部の少なくとも一方、及び抜け止め部が摩耗すると、トップフォイル及びバンプフォイルの少なくとも一方における軸受ハウジングに対する位置が軸受ハウジングの軸方向でずれてしまう。トップフォイル及びバンプフォイルの少なくとも一方における軸受ハウジングに対する位置が軸受ハウジングの軸方向でずれてしまうと、回転軸を安定的に支持することができなくなってしまう虞がある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するフォイル軸受は、回転軸が挿通される筒状の軸受ハウジングと、前記回転軸と前記軸受ハウジングとの間に配置される薄板状のトップフォイルと、前記軸受ハウジングと前記トップフォイルとの間において前記トップフォイルを弾性的に支持する薄板状のバンプフォイルと、を有し、前記軸受ハウジングの内周面には、前記軸受ハウジングにおける軸方向の端部に開口する溝が形成されており、前記トップフォイルの少なくとも一端には、前記溝に向けて屈曲し、前記溝に挿入される第1挿入板部が形成され、前記バンプフォイルの少なくとも一端には、前記溝に向けて屈曲し、前記溝に挿入される第2挿入板部が形成され、前記軸方向において前記第1挿入板部及び前記第2挿入板部に重なるとともに前記溝を覆う一対の抜け止め部を備えているフォイル軸受であって、前記第1挿入板部及び前記第2挿入板部の少なくとも一方には、前記抜け止め部と前記軸方向に対向し、前記抜け止め部との摩耗を抑制する摩耗抑制部材が設けられている。
【0008】
これによれば、摩耗抑制部材によって、第1挿入板部及び第2挿入板部の少なくとも一方と抜け止め部との摩耗が抑制される。このため、トップフォイル及びバンプフォイルの少なくとも一方における軸受ハウジングに対する位置が軸受ハウジングの軸方向でずれてしまうことを抑制することができる。その結果、回転軸を安定的に支持することができる。
【0009】
上記フォイル軸受において、前記溝には、前記第1挿入板部と前記第2挿入板部との両方が挿入され、前記摩耗抑制部材は、前記第1挿入板部と前記第2挿入板部との間で、前記抜け止め部と接触可能に設けられているとよい。
【0010】
これによれば、摩耗抑制部材が、第1挿入板部と第2挿入板部との間で、抜け止め部と接触することにより、第1挿入板部及び第2挿入板部の少なくとも一方と抜け止め部との摩耗を抑制することができる。
(【0011】以降は省略されています)
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