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公開番号
2024179664
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-26
出願番号
2023098675
出願日
2023-06-15
発明の名称
圧縮機の取付構造および圧縮機
出願人
株式会社豊田自動織機
代理人
個人
,
個人
主分類
F04B
39/00 20060101AFI20241219BHJP(液体用容積形機械;液体または圧縮性流体用ポンプ)
要約
【課題】車両の振動に伴って生じる圧縮機構の振動を抑制する。
【解決手段】回転軸12と、回転軸12の軸方向Xにおける第1端12aに設けられるとともに回転軸12と共に回転することで流体を圧縮する圧縮機構13と、を含む回転体19と、回転軸12をラジアル方向で回転可能に支持するラジアル軸受15、及び回転軸12をスラスト方向で回転可能に支持するスラスト軸受16と、回転体19、ラジアル軸受15、及びスラスト軸受16を収容するハウジング11と、を備える圧縮機10を車両の取付面に取り付けるための圧縮機10の取付構造であって、ラジアル軸受15及びスラスト軸受16は気体軸受であり、ハウジング11と取付面とに固定される弾性部材からなる取付足を備え、取付足の共振周波数は、ラジアル軸受15の共振周波数よりも小さく、かつスラスト軸受16の共振周波数よりも小さい。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
回転軸と、前記回転軸の軸方向における少なくとも一端に設けられるとともに前記回転軸と共に回転することで流体を圧縮する圧縮機構と、を含む回転体と、
前記回転軸をラジアル方向で回転可能に支持するラジアル軸受、及び前記回転軸をスラスト方向で回転可能に支持するスラスト軸受と、
前記回転体、前記ラジアル軸受、及び前記スラスト軸受を収容するハウジングと、を備える圧縮機を車両の取付面に取り付けるための圧縮機の取付構造であって、
前記ラジアル軸受及び前記スラスト軸受は気体軸受であり、
前記ハウジングと前記取付面とに固定される弾性部材からなる取付足を備え、
前記取付足の共振周波数は、前記ラジアル軸受の共振周波数よりも小さく、かつ前記スラスト軸受の共振周波数よりも小さいことを特徴とする圧縮機の取付構造。
続きを表示(約 200 文字)
【請求項2】
前記圧縮機構は、前記回転軸の軸方向における一端に設けられ、他端には設けられていない請求項1に記載の圧縮機の取付構造。
【請求項3】
前記圧縮機構はインペラを含む請求項1又は請求項2に記載の圧縮機の取付構造。
【請求項4】
請求項1又は請求項2に記載の取付構造によって前記車両の前記取付面に取り付けられ、前記流体は冷媒であることを特徴とする圧縮機。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、圧縮機の取付構造および圧縮機に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、圧縮機を車両の取付面に取り付けるための圧縮機の取付構造が記載されている。圧縮機は、例えば、回転体と、軸受と、ハウジングと、を備える。回転体は、例えば、回転軸と、回転軸の軸方向における少なくとも一端に設けられるとともに回転軸と共に回転することで流体を圧縮する圧縮機構と、を含む。軸受は、例えば、回転軸をラジアル方向で回転可能に支持するラジアル軸受と、回転軸をスラスト方向で回転可能に支持するスラスト軸受と、を含む。ハウジングは、例えば、回転体、ラジアル軸受、及びスラスト軸受を収容する。特許文献1に記載された取付構造は、取付足を備える。取付足は、例えば、圧縮機のハウジングと車両の取付面とに固定される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-44313号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
車両の振動に伴って、車両から圧縮機に振動が伝達することで、圧縮機が振動することがある。このとき、圧縮機構が大きく振動すると、圧縮機構にて衝突が生じるため好ましくない。そのため、車両の振動に伴って生じる圧縮機構の振動を抑制することが望まれていた。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決する圧縮機の取付構造は、回転軸と、前記回転軸の軸方向における少なくとも一端に設けられるとともに前記回転軸と共に回転することで流体を圧縮する圧縮機構と、を含む回転体と、前記回転軸をラジアル方向で回転可能に支持するラジアル軸受、及び前記回転軸をスラスト方向で回転可能に支持するスラスト軸受と、前記回転体、前記ラジアル軸受、及び前記スラスト軸受を収容するハウジングと、を備える圧縮機を車両の取付面に取り付けるための圧縮機の取付構造であって、前記ラジアル軸受及び前記スラスト軸受は気体軸受であり、前記ハウジングと前記取付面とに固定される弾性部材からなる取付足を備え、前記取付足の共振周波数は、前記ラジアル軸受の共振周波数よりも小さく、かつ前記スラスト軸受の共振周波数よりも小さいことを特徴とする。
【0006】
上記構成によれば、回転体が最も大きく振動するタイミングであるラジアル軸受の共振時において、回転体の振れ量を小さくできる。したがって、車両の振動に伴って生じる圧縮機構の振動を抑制できる。
【0007】
圧縮機の取付構造において、前記圧縮機構は、前記回転軸の軸方向における一端に設けられ、他端には設けられていなくてもよい。
上記構成によれば、圧縮機構が回転軸の軸方向における両端に設けられている場合と比較して、回転体の振れ量が大きくなりやすい。こうして回転体の振動がより懸念される場合においても、圧縮機の取付構造を採用することによって、車両の振動に伴って生じる圧縮機構の振動を抑制できる。
【0008】
圧縮機の取付構造において、前記圧縮機構はインペラを含んでもよい。
上記構成によれば、ハウジングのシュラウド面とインペラとの間に形成されるチップクリアランスの寸法が小さい。そのため、圧縮機構が大きく振動するとインペラがハウジングに衝突しやすいが、車両の振動に伴って生じる圧縮機構の振動を抑制することで、インペラがハウジングに衝突することを抑制できる。
【0009】
上記課題を解決する圧縮機は、上記の取付構造によって前記車両の前記取付面に取り付けられ、前記流体は冷媒であることを特徴とする。
上記構成によれば、冷媒はエアよりも負荷密度が高いため、仮に圧縮機構によって圧縮される流体としてエアを採用する場合と比較して、ハウジングへの加振の作用時に回転軸がラジアル軸受及びスラスト軸受に衝突しにくくなる。その一方で、ハウジングへの加振の作用時に回転軸がラジアル軸受及びスラスト軸受に衝突しないことで懸念される圧縮機構の振動については、圧縮機の取付構造を採用することで抑制できる。
【発明の効果】
【0010】
この発明によれば、車両の振動に伴って生じる圧縮機構の振動を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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