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公開番号2025090080
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-17
出願番号2023205070
出願日2023-12-05
発明の名称注出用器具
出願人ライオン株式会社
代理人IBC一番町弁理士法人
主分類F04C 2/10 20060101AFI20250610BHJP(液体用容積形機械;液体または圧縮性流体用ポンプ)
要約【課題】容器から計量部へ、また計量部から容器へ容易かつ可逆的に注出対象物を出し入れすることができる注出用器具を提供する。
【解決手段】注出用器具100が備えるギアポンプ160は、ポンプケース150を時計周り及び反時計周りのうちの一の方向へ回転させる操作がなされると、容器300内に保持された注出対象物Dをポンプケースの回転量に応じた量だけ、チューブ部120及びポンプチャンバ153を介して計量部130へ移送し、かつ、ポンプケースを時計周り及び反時計周りのうちの他の方向へ回転させる操作がなされると、計量部に保持された注出対象物をポンプケースの回転量に応じた量だけ、ポンプチャンバ及びチューブ部を介して容器へ移送することができる。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
容器に保持された注出対象物の計量的な注出を可能にする注出用器具であって、
前記容器に着脱可能なキャップ部と、
前記キャップ部に接続されたチューブ部と、
前記チューブ部を介して前記容器から注出された所定量の前記注出対象物を保持可能な計量部と、
前記注出対象物が注出される際の流通方向において、前記キャップ部と前記計量部との間に配置され、前記容器から前記計量部へ、及び前記計量部から前記容器への前記注出対象物の可逆的な移送を可能にするポンプ部と、を有し、
前記ポンプ部は、
前記キャップ部に対して回転可能に構成されたポンプケースと、
前記ポンプケースの内側に区画され、前記チューブ部の流路及び前記計量部と流体連通されるポンプチャンバと、
前記ポンプチャンバに配置されたギアポンプと、を有し、
前記ギアポンプは、前記ポンプケースを時計周り及び反時計周りのうちの一の方向へ回転させる操作がなされると、前記容器内に保持された前記注出対象物を前記ポンプケースの回転量に応じた量だけ、前記チューブ部及び前記ポンプチャンバを介して前記計量部へ移送し、かつ、前記ポンプケースを時計周り及び反時計周りのうちの他の方向へ回転させる操作がなされると、前記計量部に保持された前記注出対象物を前記ポンプケースの回転量に応じた量だけ、前記ポンプチャンバ及び前記チューブ部を介して前記容器へ移送するように構成されている、注出用器具。
続きを表示(約 680 文字)【請求項2】
前記ポンプ部は、前記注出対象物が流通可能な上部ポートを備えるとともに前記計量部と前記ポンプチャンバとの間を仕切るように配置された上側ポート板を有し、
前記キャップ部は、前記注出対象物が流通可能な下部ポートを備えるとともに前記容器と前記ポンプチャンバとの間を仕切るように配置された下側ポート板を有し、
前記ギアポンプは、
前記ポンプケースに設置され、前記ポンプケースの回転に連動して回転する内歯歯車と、
前記内歯歯車の内側に配置され、前記内歯歯車の回転に従動して回転する外歯歯車と、
前記上側ポート板と前記下側ポート板との間で前記外歯歯車を回転可能に支持する支持軸と、を有する、請求項1に記載の注出用器具。
【請求項3】
前記下側ポート板は、
前記内歯歯車の底面が載置される載置部と、
前記チューブ部が連結されたチューブ連結部と、
前記載置部の外周側に位置し、前記ポンプケースの下端部が摺動可能に嵌め込まれる摺動溝部と、
前記摺動溝部に嵌め込まれた前記ポンプケースの下端部の外周面と対向するように前記上側ポート板側に延びる縦壁部と、
前記摺動溝部に配置され、前記摺動溝部を介して前記注出対象物が外部へ漏出することを防止するシール部と、を有する、請求項2に記載の注出用器具。
【請求項4】
前記計量部は、前記計量部内に保持された前記注出対象物の保持量を目視により確認可能にする保持量指標部を有する、請求項1に記載の注出用器具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、注出対象物を保持する容器に着脱可能に構成された注出用器具に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
内容物(以下、「注出対象物」とする)を簡便に秤取できるポンプ容器やスクイズ計量容器などが存在しており、これらの容器を採用した製品も一般的に広く知られている。従来から存在する製品では、秤取を可能とする機構として比較的簡便な構造を持つ計量スプーンや計量キャップを採用することが多かった。ただし、これらの構造を採用した場合、使用者は、「任意の量をより正確に秤取できない」や「誤って出し過ぎてしまったような場合に秤取量を再調整できない」といった点で使用性への不満を感じることがあった。
【0003】
上記のような課題に対し、例えば、特許文献1には、使用者が秤取量の設定を行えるように構成されたポンプ容器が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-51948号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載されたポンプ容器であれば、使用時に秤取量を設定することで、所望量の注出対象物を容器から吸い上げることができる。ただし、特許文献1に記載されたポンプ容器では、容器から吸い上げた注出対象物を容器内へ再び戻すことができない。そのため、例えば、想定量以上の注出対象物を吸い上げてしまったために、その量を減じたいと考えた場合においても、注出対象物を一度吸い上げたしまった後には、そのような要望に十分に対応することができない。したがって、特許文献1に記載されたポンプ容器は、使用性の面において更なる改善の余地があると言える。
【0006】
本発明は、上記に課題に基づいてなされたものであり、容器から計量部へ、また計量部から容器へ容易かつ可逆的に注出対象物を出し入れすることができる注出用器具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の上記目的は、下記(1)~(4)のいずれかの手段によって達成される。
【0008】
(1)
容器に保持された注出対象物の計量的な注出を可能にする注出用器具であって、
前記容器に着脱可能なキャップ部と、
前記キャップ部に接続されたチューブ部と、
前記チューブ部を介して前記容器から注出された所定量の前記注出対象物を保持可能な計量部と、
前記注出対象物が注出される際の流通方向において、前記キャップ部と前記計量部との間に配置され、前記容器から前記計量部へ、及び前記計量部から前記容器への前記注出対象物の可逆的な移送を可能にするポンプ部と、を有し、
前記ポンプ部は、
前記キャップ部に対して回転可能に構成されたポンプケースと、
前記ポンプケースの内側に区画され、前記チューブ部の流路及び前記計量部と流体連通されるポンプチャンバと、
前記ポンプチャンバに配置されたギアポンプと、を有し、
前記ギアポンプは、前記ポンプケースを時計周り及び反時計周りのうちの一の方向へ回転させる操作がなされると、前記容器に保持された前記注出対象物を前記ポンプケースの回転量に応じた量だけ、前記チューブ部及び前記ポンプチャンバを介して前記計量部へ移送し、かつ、前記ポンプケースを時計周り及び反時計周りのうちの他の方向へ回転させる操作がなされると、前記計量部に保持された前記注出対象物を前記ポンプケースの回転量に応じた量だけ、前記ポンプチャンバ及び前記チューブ部を介して前記容器へ移送するように構成されている、注出用器具。
【0009】
(2)
前記ポンプ部は、前記注出対象物が流通可能な上部ポートを備えるとともに前記計量部と前記ポンプチャンバとの間を仕切るように配置された上側ポート板を有し、
前記キャップ部は、前記注出対象物が流通可能な下部ポートを備えるとともに前記容器と前記ポンプチャンバとの間を仕切るように配置された下側ポート板を有し、
前記ギアポンプは、
前記ポンプケースに設置され、前記ポンプケースの回転に連動して回転する内歯歯車と、
前記内歯歯車の内側に配置され、前記内歯歯車の回転に従動して回転する外歯歯車と、
前記上側ポート板と前記下側ポート板との間で前記外歯歯車を回転可能に支持する支持軸と、を有する、上記(1)に記載の注出用器具。
【0010】
(3)
前記下側ポート板は、
前記内歯歯車の底面が載置される載置部と、
前記チューブ部が連結されたチューブ連結部と、
前記載置部の外周側に位置し、前記ポンプケースの下端部が摺動可能に嵌め込まれる摺動溝部と、
前記摺動溝部に嵌め込まれた前記ポンプケースの下端部の外周面と対向するように前記上側ポート板側に延びる縦壁部と、
前記摺動溝部に配置され、前記摺動溝部を介して前記注出対象物が外部へ漏出することを防止するシール部と、を有する、上記(2)に記載の注出用器具。
(【0011】以降は省略されています)

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