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公開番号2024178697
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-25
出願番号2023097036
出願日2023-06-13
発明の名称タイヤ用ゴム組成物及びタイヤ
出願人住友ゴム工業株式会社
代理人弁理士法人WisePlus
主分類C08L 9/00 20060101AFI20241218BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】ウェットブレーキを改善できるタイヤ用ゴム組成物及びタイヤを提供する。
【解決手段】スチレンブタジエンゴム及びブタジエンゴムを含むゴム成分と、シリカを含む充填剤と、液状ポリマーとを含有し、前記スチレンブタジエンゴムの含有量/前記ブタジエンゴムの含有量≧2であり、前記ゴム成分100質量部に対する前記充填剤の含有量が100質量部超であり、前記シリカの含有量/前記スチレンブタジエンゴムの含有量>1であるタイヤ用ゴム組成物に関する。
【選択図】なし

特許請求の範囲【請求項1】
スチレンブタジエンゴム及びブタジエンゴムを含むゴム成分と、シリカを含む充填剤と、液状ポリマーとを含有し、
前記スチレンブタジエンゴムの含有量/前記ブタジエンゴムの含有量≧2であり、
前記ゴム成分100質量部に対する前記充填剤の含有量が100質量部超であり、
前記シリカの含有量/前記スチレンブタジエンゴムの含有量>1であるタイヤ用ゴム組成物。
続きを表示(約 530 文字)【請求項2】
水酸化アルミニウムを含有する請求項1記載のタイヤ用ゴム組成物。
【請求項3】
前記ゴム成分がイソプレン系ゴムを含む請求項1又は2記載のタイヤ用ゴム組成物。
【請求項4】
(前記スチレンブタジエンゴムの含有量+前記イソプレン系ゴムの含有量)/前記ブタジエンゴムの含有量≧4である請求項3記載のタイヤ用ゴム組成物。
【請求項5】
樹脂を含有する請求項1又は2記載のタイヤ用ゴム組成物。
【請求項6】
前記樹脂を2種以上含有する請求項5記載のタイヤ用ゴム組成物。
【請求項7】
前記シリカが、平均粒子径16nm以下のシリカを含む請求項1又は2記載のタイヤ用ゴム組成物。
【請求項8】
メルカプト系シランカップリング剤を含有する請求項1又は2記載のタイヤ用ゴム組成物。
【請求項9】
前記充填剤が加硫ゴム粒子を含む請求項1又は2記載のタイヤ用ゴム組成物。
【請求項10】
前記スチレンブタジエンゴムが、樹脂伸展スチレンブタジエンゴムを含む請求項1又は2記載のタイヤ用ゴム組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、タイヤ用ゴム組成物及びタイヤに関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
これまで、ウェットブレーキ(ウェットグリップ)を改善する手法が種々検討されている(例えば、特許文献1参照)。しかしながら、近年では、ウェットブレーキの更なる改善が求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特表2013-544936号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、前記課題を解決し、ウェットブレーキを改善できるタイヤ用ゴム組成物及びタイヤを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、スチレンブタジエンゴム及びブタジエンゴムを含むゴム成分と、シリカを含む充填剤と、液状ポリマーとを含有し、前記スチレンブタジエンゴムの含有量/前記ブタジエンゴムの含有量≧2であり、前記ゴム成分100質量部に対する前記充填剤の含有量が100質量部超であり、前記シリカの含有量/前記スチレンブタジエンゴムの含有量>1であるタイヤ用ゴム組成物に関する。
【発明の効果】
【0006】
本発明は、スチレンブタジエンゴム及びブタジエンゴムを含むゴム成分と、シリカを含む充填剤と、液状ポリマーとを含有し、前記スチレンブタジエンゴムの含有量/前記ブタジエンゴムの含有量≧2であり、前記ゴム成分100質量部に対する前記充填剤の含有量が100質量部超であり、前記シリカの含有量/前記スチレンブタジエンゴムの含有量>1であるタイヤ用ゴム組成物であるので、ウェットブレーキが良好となる。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本発明のタイヤ用ゴム組成物は、スチレンブタジエンゴム及びブタジエンゴムを含むゴム成分と、シリカを含む充填剤と、液状ポリマーとを含有し、前記スチレンブタジエンゴムの含有量/前記ブタジエンゴムの含有量≧2であり、前記ゴム成分100質量部に対する前記充填剤の含有量が100質量部超であり、前記シリカの含有量/前記スチレンブタジエンゴムの含有量>1である。
【0008】
上記ゴム組成物で前述の効果が得られる理由は、以下のように推察される。
スチレンブタジエンゴム(SBR)の量/ブタジエンゴム(BR)≧2とすることで、SBRの海相に、BRの細かな島相が形成される。
また、シリカの量>SBRの量とすることで、SBRに取り込み切れないシリカがBRに分配される。
また、液状ポリマーは海・島相やシリカ間に入り込むことができるため、液状ポリマーを配合することで、シリカ分散が向上する。
以上の作用により、ゴム組成物の発熱性や、ゴム組成物と路面との引っ掛かりが向上し、ウェットブレーキ性能が良好になると考えられる。
【0009】
上記ゴム組成物は、ゴム成分を含有する。
ここで、ゴム成分は、架橋に寄与する成分であり、一般的に、重量平均分子量(Mw)が1万以上のものである。
【0010】
ゴム成分の重量平均分子量は、好ましくは5万以上、より好ましくは15万以上、更に好ましくは20万以上であり、また、好ましくは200万以下、より好ましくは150万以下、更に好ましくは100万以下である。上記範囲内であると、効果がより良好に得られる傾向がある。
(【0011】以降は省略されています)

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