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公開番号2024178678
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-25
出願番号2023097001
出願日2023-06-13
発明の名称内視鏡用洗浄器具
出願人九州クリエートメディック株式会社
代理人個人
主分類A61B 1/00 20060101AFI20241218BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】内視鏡の光学端面を全体的に満遍なく確実に洗浄することが可能であり、しかも、光学端面における洗浄後の残液を確実に除去することも可能であり、光学端面の観察視野を容易に良好な状態に保つことができる内視鏡用洗浄器具を提供する。
【解決手段】内視鏡1に装着する本体部11と、本体部11の内側に設けられ、洗浄用の液体および気体が通る一対の送通路12,13と、本体部11の先端側に設けられ、各送通路12,13から供給された洗浄用の液体および気体を内視鏡1の光学端面に向けて噴出する先端部20とを有する。先端部20のキャップ27の内側に、各送通路12,13に連通する一対のノズル28,29が、互いに異なる形状の内腔として形成され、各ノズル28,29より、洗浄用の液体または気体を光学端面に向けて噴出する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
内視鏡の軸方向に亘って装着され、該内視鏡の先端側にある光学端面を洗浄可能な内視鏡用洗浄器具において、
前記内視鏡の外周に装着する長尺な筒状に形成され、先端側開口より前記光学端面を露出させる本体部と、
前記本体部の内側で軸方向に沿って設けられ、前記本体部の基端側から供給する洗浄用の液体および気体が別々に通る一対の送通路と、
前記本体部の先端側に設けられ、前記各送通路を通り供給された洗浄用の液体および気体をそれぞれ前記光学端面に向けて噴出する先端部と、を有し、
前記先端部は、前記本体部の先端側開口に連通した状態で接続された筒状の先端本体と、該先端本体の前端開口の一端側に被さるキャップと、からなり、
前記キャップの内側に、前記各送通路にそれぞれ連通する一対のノズルが、互いに異なる形状の内腔として形成され、各ノズルは、前記キャップの中心線を間にして並び、前記キャップの中心線の一端側で前記各送通路の終端を臨む流入端から、前記キャップの中心線の他端側で洗浄用の液体または気体を前記光学端面に向けて噴出する噴出端に至ることを特徴とする内視鏡用洗浄器具。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記キャップは、前記先端本体の前端開口の一端側に被さる弓形に形成され、
前記各ノズルは、前記キャップの弓形の頂端側から反対側の弦端縁に対して直交する前記中心線を間にして略平行に並び、
前記各ノズルのうち洗浄用の液体が通る前記送通路に連通する送液用ノズルは、前記各ノズルのうち洗浄用の気体が通る前記送通路に連通する送気用ノズルよりも、少なくとも前記噴出端の開口面積が小さく設定されたことを特徴とする請求項1に記載の内視鏡用洗浄器具。
【請求項3】
前記送液用ノズルは、前記送気用ノズルよりも、前記キャップの厚さ方向に深い内腔として形成され、
前記送液用ノズルは、その前記噴出端の少なくとも一部が、前記キャップの弦端縁を貫通すると共に前記先端本体側に開口する一方、
前記送気用ノズルは、その前記噴出端が、前記キャップの弦端縁の手前で前記先端本体側に開口したことを特徴とする請求項2に記載の内視鏡用洗浄器具。
【請求項4】
前記送液用ノズルは、その前記噴出端の両側壁のうち前記中心線寄りの一側壁が、前記中心線に近づく方向に傾斜し、
前記送気用ノズルは、その前記噴出端を含む下半側の両側壁のうち前記中心線寄りの一側壁が、前記中心線に近づき交差する方向に傾斜して開口面積が漸次拡大したことを特徴とする請求項3に記載の内視鏡用洗浄器具。
【請求項5】
前記本体部の基端側に設けられ、該本体部および前記先端部を前記内視鏡の外周に対して移動不能に固定する固定部を有することを特徴とする請求項1に記載の内視鏡用洗浄器具。
【請求項6】
前記固定部は、ヒンジにより開閉する一対の挟持片の一方から他方に貫通するネジの締め付けにより、前記内視鏡の外周に対して固定可能であることを特徴とする請求項5に記載の内視鏡用洗浄器具。
【請求項7】
前記本体部は、熱収縮可能な材料から形成され、前記内視鏡の外周、および前記先端部と前記固定部との外周の一部に被せた状態で熱収縮することにより、前記内視鏡、および前記先端部と前記固定部とに一体に装着されたことを特徴とする請求項6に記載の内視鏡用洗浄器具。
【請求項8】
前記各送通路は、それぞれパイプから形成され、該2本のパイプは前記本体部の内周に沿って略平行に延びる状態に配され、前記本体部の熱収縮により前記内視鏡の外周と前記本体部の内周との間に固定されたことを特徴とする請求項7に記載の内視鏡用洗浄器具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、内視鏡の軸方向に亘って装着され、該内視鏡の基端側にある光学端面を洗浄可能な内視鏡用洗浄器具に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来より医療分野における内視鏡下手術では、内視鏡の先端側にある光学端面であるレンズに、血液等の汚れが付着したり、あるいは結露による曇りが発生する度に、体腔内から内視鏡をいったん外に抜き出す。そして、レンズの汚れや曇りを拭き取り、再び体腔内へ戻している。このような光学端面の拭き取り作業によって、手技が度々中断され、術者のストレスや手術時間の増大を招くという問題があった。
【0003】
かかる問題を解決するために、例えば内視鏡に専用の洗浄器具および洗浄用装置を組み合わせた内視鏡システムが、各社より既に発売されている。このような内視鏡システムは、一般に洗浄用の送水および送気のための別途装置が必要であり、システム全体として大がかりで高価であることや、使用時に洗浄用装置の準備や据え付け等が必要であり、煩雑となるため普及していないのが実情であった。
【0004】
そのため、より簡易な構成により、いわゆる硬性内視鏡のレンズを洗浄するために、既存の内視鏡に外付け可能な各種装置も既に提案されている。例えば特許文献1,2には、いずれも内視鏡のシースに装着可能な管状の本体部を備え、この本体部の先端側に、別々の経路より供給した洗浄用の液体および気体を、それぞれ一つのノズルからレンズに向けて噴出する装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2016-220838号公報
特許第5053904号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、前述した特許文献に記載された装置では、いずれもノズルから噴出した洗浄用の液体および気体を、内視鏡のレンズの表面全体に向けて満遍なく噴出させるための構造的な工夫が乏しく、レンズに洗浄ムラが生じるという問題があった。そのため、この種の装置に関しては、内視鏡の光学端面を体腔内でも確実に洗浄するための改良が希求されていた。
【0007】
また、前述した特許文献に記載された装置では、液体および気体を混合して噴出する場合だけでなく、後から気体のみ選択的に噴出したとしても、ノズル内に残った水滴が気体に混ざって霧状となり、光学端面にそのまま付着する虞もあった。そこで、例えばノズルを送液用と送気用の2つに分けて設けたとしても、単にノズルを2つ設けるだけでは構成が嵩張るものとなり、体腔内での使用に適するように小型化することは困難であった。
【0008】
本発明は、以上のような従来技術が有する問題点に着目してなされたものであり、簡易かつコンパクトな構成でもって、内視鏡の光学端面を全体的に満遍なく確実に洗浄することが可能であり、しかも、光学端面における洗浄後の残液を確実に除去することも可能であり、光学端面の観察視野を容易に良好な状態に保つことができる内視鏡用洗浄器具を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一態様は、前記した目的を達成するために、
内視鏡の軸方向に亘って装着され、該内視鏡の先端側にある光学端面を洗浄可能な内視鏡用洗浄器具において、
前記内視鏡の外周に装着する長尺な筒状に形成され、先端側開口より前記光学端面を露出させる本体部と、
前記本体部の内側で軸方向に沿って設けられ、前記本体部の基端側から供給する洗浄用の液体および気体が別々に通る一対の送通路と、
前記本体部の先端側に設けられ、前記各送通路を通り供給された洗浄用の液体および気体をそれぞれ前記光学端面に向けて噴出する先端部と、を有し、
前記先端部は、前記本体部の先端側開口に連通した状態で接続された筒状の先端本体と、該先端本体の前端開口の一端側に被さるキャップと、からなり、
前記キャップの内側に、前記各送通路にそれぞれ連通する一対のノズルが、互いに異なる形状の内腔として形成され、各ノズルは、前記キャップの中心線を間にして並び、前記キャップの中心線の一端側で前記各送通路の終端を臨む流入端から、前記キャップの中心線の他端側で洗浄用の液体または気体を前記光学端面に向けて噴出する噴出端に至ることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係る内視鏡用洗浄器具によれば、簡易かつコンパクトな構成でもって、内視鏡の光学端面を全体的に満遍なく確実に洗浄することが可能であり、しかも、光学端面における洗浄後の残液を確実に除去することも可能であり、光学端面の観察視野を容易に良好な状態に保つことができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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