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公開番号2024178575
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-25
出願番号2023096805
出願日2023-06-13
発明の名称乗客コンベア、及び、乗客コンベアの油受
出願人株式会社日立製作所
代理人弁理士法人信友国際特許事務所
主分類B66B 23/00 20060101AFI20241218BHJP(巻上装置;揚重装置;牽引装置)
要約【課題】トラスフレーム内において、油の滞留を抑制し、油漏れを低減した乗客コンベア、及び、乗客コンベアの油受を提供する。
【解決手段】踏段を支持するトラスフレームであって、上下方向における踏段の下方において踏段の移動方向に並べて配置された複数の分割フレーム、及び、分割フレームの上下方向における上面側に立設して固定され、隣り合って配置される分割フレームを連結する縦部材を有するトラスフレームと、を備える乗客コンベアにおいて、トラスフレーム内において、踏段の下方に設けられ、流れてきた油を受けるオイルパンと、縦部材の、オイルパンが配置される側の裾部を被覆すると共に、オイルパンと分割フレームとの間の隙間を覆うカバー部とを備え、カバー部を構成する各部は、流れてきた油をオイルパン側に流すための勾配を有する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
無端状に連結され、循環移動する複数の踏段と、
上下方向における前記踏段の下方において前記踏段の移動方向に沿って並べて配置された複数の分割フレームで構成され、内部に前記踏段を支持するトラスフレームと、
前記分割フレームの上下方向における上面側に立設して固定され、隣り合って配置される前記分割フレームを連結する縦部材と、
前記踏段の下方に設けられ、前記トラスフレーム内において流れてきた油を受けるオイルパンと、
前記縦部材の裾部を被覆すると共に、前記オイルパンと前記分割フレームとの隙間を覆うカバー部と、を備え、
前記カバー部の少なくとも油が流れてくる方面に設けられた面は、流れてきた油を前記オイルパン側に流すための勾配を有する
乗客コンベア。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記踏段に軸部を介して取り付けられたローラと、
前記トラスフレーム内に固定され、前記ローラを支持するレールと、を備え、
前記カバー部は、上下方向において、前記レールよりも上方まで延設されている
請求項1に記載の乗客コンベア。
【請求項3】
前記複数の分割フレームは、上階床から下階床に架けて延設され、
前記カバー部は、前記オイルパンと前記分割フレームとの間を覆う下側カバー部と、前記縦部材の裾部を覆う上側カバー部とを有し、
前記下側カバー部の前記上階床側の端部は、前記分割フレームの延在方向との為す角度が90度よりも大きくなるように形成されている
請求項1に記載の乗客コンベア。
【請求項4】
前記縦部材は、上下方向に延在する部材で構成され、
前記上側カバー部は、前記縦部材の前記踏段が配置される側の面を覆う前面部と、前記前面部を挟んで前記縦部材の延在方向に直交する方向の両側面を覆う一対の側面部と、前記前面部及び側面部の上下方向における上端に配置される上面部とで構成され、
前記一対の側面部のうちの前記上階床側の側面部は、前記分割フレームの延在方向との為す角度が90度よりも大きくなるように構成されており、
前記上面部は、前記縦部材の延在方向との為す角度が90度よりも大きくなるように構成されている
請求項3に記載の乗客コンベア。
【請求項5】
無端状に連結され、循環移動する複数の踏段と、
上下方向における前記踏段の下方において前記踏段の移動方向に沿って並べて配置された複数の分割フレームで構成され、内部に前記踏段を支持するトラスフレームと、
上下方向における前記分割フレームの上面側に立設して固定され、隣り合って配置される前記分割フレームを連結する縦部材と、備える乗客コンベアに設けられる油受において、
前記踏段の下方に設けられ、前記トラスフレーム内において流れてきた油を受けるオイルパンと、
前記縦部材の、前記オイルパンが配置される側の裾部を被覆すると共に、前記オイルパンと前記分割フレームとの間の隙間を覆うカバー部とを備え、
前記カバー部の少なくとも油が流れてくる方面に設けられた面は、流れてきた油を前記オイルパン側に流すための勾配を有する
乗客コンベアの油受。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、乗客コンベア、及び、乗客コンベアの油受に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
乗客コンベアは、建築構造物に設置されるトラスフレームと、トラスフレーム内に設けられて循環移動する無端状に連結された複数の踏段とを備えている。複数の踏段には、無端状のチェーンが連結されており、このチェーンが回転駆動することで、複数の踏段が循環移動する。
【0003】
乗客コンベアでは、このチェーンから落下する潤滑油を受けるオイルパンが設けられている(特許文献1、特許文献2)。特許文献1では、乗客コンベアに設けられるオイルパンにおいて、作業者が立ち入る部分にオイルが溜まってしまうのを防ぐため、オイルパンの幅方向中央部に峰を形成し、幅方向端部にオイルを流す構成が開示されている。
【0004】
一方、乗客コンベアを構成するフレームは、乗客コンベアの長手方向において複数に分割されており、現地にて繋ぎ合わせ作業が行なわれる。したがって、継ぎ目が発生する箇所には、現地にて油がフレーム外に漏れ出ないような施工が行なわれる。しかしながら、現地での施工は、限られたスペースや限られた時間内での作業となり、施工者の技術によりばらつきが生じ、油がフレーム外に漏れる(漏油)リスクが大きい。
【0005】
これに対し、特許文献2に記載の発明には、フレームの継ぎ目における漏油を防ぐため、フレームの縦部材同士の継ぎ目部分にカバー部材を設け、カバー部材により、レール部分からの漏油をオイルパンに導く構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開平6-340393号公報
特開2014-152035号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、乗客コンベアのトラスフレーム内の油はトラスフレームの底部を覆っているオイルパンにおいて重力により上部側から下部機械室側へ流れる。そのほか、注油しているチェーンから滴下する油や、レール部分から滴下する油なども有る。従来のオイルパンの構造は、乗客コンベアの上部機械室から下部機械室へ流れる油を堰き止める垂直な部分があり、流れる油の速度がゼロとなるよどみ点が存在する。よどみ点があることにより、油が滞留して、徐々にトラスフレーム外へ染み出すリスクが高まる恐れがある。
【0008】
そこで、本発明は、トラスフレーム内において、油の滞留を抑制し、油漏れを低減した乗客コンベア、及び、乗客コンベアの油受を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決し、本発明の目的を達成するため、本発明の乗客コンベアは、無端状に連結され、循環移動する複数の踏段と、上下方向における前記踏段の下方において踏段の移動方向に沿って並べて配置された複数の分割フレームで構成され、内部に前記踏段を支持するトラスフレームと、分割フレームの上下方向における上面側に立設して固定され、隣り合って配置される分割フレームを連結する縦部材と、踏段の下方に設けられ、トラスフレーム内において流れてきた油を受けるオイルパンと、縦部材の裾部を被覆すると共に、オイルパンと分割フレームとの隙間を覆うカバー部と、を備え、カバー部は、流れてきた油を前記オイルパン側に流すための勾配を有する。
【0010】
また、本発明の乗客コンベアの油受は、無端状に連結され、循環移動する複数の踏段と、上下方向における踏段の下方において踏段の移動方向に沿って並べて配置された複数の分割フレームで構成され、内部に踏段を支持するトラスフレームと、上下方向における分割フレームの上面側に立設して固定され、隣り合って配置される分割フレームを連結する縦部材と、備える乗客コンベアに設けられる油受である。油受は、踏段の下方に設けられ、トラスフレーム内において流れてきた油を受けるオイルパンと、縦部材の、オイルパンが配置される側の裾部を被覆すると共に、オイルパンと分割フレームとの間の隙間を覆うカバー部とを備え、カバー部は、流れてきた油を前記オイルパン側に流すための勾配を有する。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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