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公開番号2024178111
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-24
出願番号2024082029
出願日2024-05-20
発明の名称情報処理システム、情報処理方法
出願人三洋化成工業株式会社
代理人弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
主分類G01N 27/12 20060101AFI20241217BHJP(測定;試験)
要約【課題】トイレ空間内の匂いの原因事象を精度良く判定する。
【解決手段】情報処理システム(100)は、測定可能な匂い物質が互いに異なる複数の匂いセンサ素子を備える匂い測定装置(30)と、匂い測定装置(30)から出力される測定信号を学習済モデルに入力して、トイレ空間内の匂いの変化の原因事象を推定した推定結果を出力する推定部(12)と、トイレ空間内の匂いの変化の原因事象を複数の推定結果に基づいて判定する判定部(13)と、を備える。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
トイレ空間内の匂いを測定して、測定信号を出力する匂い測定装置と、
前記測定信号を取得する取得部と、
前記匂い測定装置から標本期間に出力された測定信号を含む説明変数と、該標本期間の前記測定信号に対応する前記トイレ空間内の匂いの変化の原因として実際に特定された事象を示す事象情報を含む目的変数と、を含む教師データを用いた機械学習によって得られた学習済モデルに、前記匂い測定装置から出力される測定信号を入力して、前記トイレ空間内の匂いの変化の原因事象を推定した推定結果を出力する推定部と、
前記推定部から出力された複数の推定結果に基づいて、前記トイレ空間内の匂いの変化の原因事象を判定する判定部と、
を備え、
前記匂い測定装置は、測定可能な匂い物質が互いに異なる複数の匂いセンサ素子を備え、
前記測定信号は、前記複数の匂いセンサ素子のそれぞれから出力される、
情報処理システム。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記取得部は、第1時間毎に前記測定信号を取得し、
前記推定部は、前記取得部によって取得された1以上の前記測定信号の各々から前記推定結果を出力する、
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記判定部は、前記原因事象が、該トイレ空間の匂いの変化に与える影響の大きさに関する情報をさらに出力する、
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記判定部は、前記原因事象の解消に関する情報をさらに出力する、
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記匂い測定装置を2以上備える、請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記事象は、前記トイレ空間の、大便による汚染、小便による汚染、および吐しゃ物による汚染、のうちの少なくともいずれかを含む、
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項7】
前記事象は、前記トイレ空間の利用者由来の事象を含む、請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項8】
コンピュータが、トイレ空間内の匂いを測定する匂い測定装置から測定信号を取得する取得ステップと、
前記コンピュータが、前記匂い測定装置から標本期間に出力された測定信号を含む説明変数と、該標本期間の前記測定信号に対応する前記トイレ空間内の匂いの変化の原因として実際に特定された事象を示す事象情報を含む目的変数と、を含む教師データを用いた機械学習によって得られた学習済モデルに、前記匂い測定装置から出力される測定信号を入力して、前記トイレ空間内の匂いの変化の原因事象を推定した推定結果を出力する推定ステップと、
前記コンピュータが、前記推定ステップにおいて出力された複数の推定結果に基づいて、前記トイレ空間内の匂いの変化の原因事象を判定する判定ステップと、
を含み、
前記匂い測定装置は、測定可能な匂い物質が互いに異なる複数の匂いセンサ素子を備え、
前記測定信号は、前記複数の匂いセンサ素子のそれぞれから出力される、
情報処理方法。
【請求項9】
請求項1に記載の情報処理システムとしてコンピュータを機能させるための制御プログラムであって、前記取得部、前記推定部、および前記判定部としてコンピュータを機能させるための制御プログラム。
【請求項10】
請求項9に記載の制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム、情報処理方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
近年、特定の空間内における匂いの原因を特定する装置が開発されている。例えば、特許文献1には、製鉄工場において想定される臭気発生源から採取される臭気であるコークス臭およびタール臭を基準臭気とし、製鉄工場等における未知臭気の発生源および原因を特定するにおい特定装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2006-017467号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
トイレ空間内の匂いは、利用者に該トイレ空間の清潔さを実感させ、該トイレ空間を気分よく利用させるために重要である。そして、トイレ空間内の匂いは、利用頻度、清掃頻度、トイレ空間外から流入する空気の匂い、およびトイレ空間内における空気の流れなどに影響され絶えず変化し得る。トイレ空間内の匂いは、様々な既知の匂いの相対的な、および/または、絶対的な強度が変化することによって生じる。
【0005】
本発明の一態様は、トイレ空間内の匂いの変化の原因事象を精度良く判定する情報処理システム、および情報処理方法等を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係る情報処理システムは、トイレ空間内の匂いを測定して、測定信号を出力する匂い測定装置と、前記匂い測定装置から標本期間に出力された測定信号を含む説明変数と、該標本期間の前記測定信号に対応する前記トイレ空間内の匂いの変化の原因として実際に特定された事象を示す事象情報を含む目的変数と、を含む教師データを用いた機械学習によって得られた学習済モデルに、前記匂い測定装置から出力される測定信号を入力して、前記トイレ空間内の匂いの変化の原因事象を推定した推定結果を出力する推定部と、前記推定部から出力された複数の推定結果に基づいて、前記トイレ空間内の匂いの変化の原因事象を判定する判定部と、を備え、前記匂い測定装置は、測定可能な匂い物質が互いに異なる複数の匂いセンサ素子を備え、前記測定信号は、前記複数の匂いセンサ素子のそれぞれから出力される。
【0007】
本発明の一態様に係る情報処理方法は、トイレ空間内の匂いを測定する匂い測定装置から標本期間に、出力された測定信号を含む説明変数と、該標本期間の前記測定信号に対応する前記トイレ空間内の匂いの変化の原因として実際に特定された事象を示す事象情報を含む目的変数と、を含む教師データを用いた機械学習によって得られた学習済モデルに、前記匂い測定装置から出力される測定信号を入力して、前記トイレ空間内の匂いの変化の原因事象を推定した推定結果を出力する推定ステップと、対象期間中に前記推定部から出力された複数の推定結果に基づいて、前記トイレ空間内の匂いの変化の原因となっている事象を判定する判定ステップと、を含む。
【発明の効果】
【0008】
本発明の一態様によれば、トイレ空間内の匂いの変化の原因事象を精度良く判定する情報処理システム、および情報処理方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の一実施形態に係る情報処理システムの構成の一例を示す概略図である。
本発明の一実施形態に係る匂い測定装置を含む情報処理システムの一例を示す機能ブロック図である。
匂いセンサ素子の構成の一例を示す上面図である。
本発明の一実施形態に係る情報処理システムの構成の一例を示す機能ブロック図である。
本発明の一実施形態に係る情報処理システムがトイレ空間内の匂いを判定する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
本発明の一実施形態に係る情報処理システムの構成の一例を示す概略図である。
本発明の一実施形態に係る情報処理システムの構成の一例を示す概略図である。
本発明の一実施形態に係る情報処理システムの構成の一例を示す機能ブロック図である。
本発明の一実施形態に係る情報処理システムの構成の一例を示す機能ブロック図である。
本発明の一実施形態に係る情報処理システムの構成の一例を示す機能ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の一実施形態について以下に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。また、本明細書において特記しない限り、数値範囲を表す「A~B」は、「A以上B以下」を意図する。
(【0011】以降は省略されています)

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