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公開番号2024178046
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-24
出願番号2023096542
出願日2023-06-12
発明の名称逐次比較型A/Dコンバータ
出願人ローム株式会社
代理人個人,個人
主分類H03M 1/08 20060101AFI20241217BHJP(基本電子回路)
要約【課題】変換精度を改善した逐次比較型A/Dコンバータを提供する。
【解決手段】SAR-ADC100は、コンパレータ120と、CMOSスイッチ200を備える。CMOSスイッチ200の一端202は、コンパレータ120の入力ノードと接続される。CMOSスイッチ200は、PMOSトランジスタMP1、NMOSトランジスタMN1、第1ドライバ210、第2ドライバ220を備える。第1ドライバ210は、電流ソース能力が電流シンク能力より低くなるように構成され、第2ドライバ220は、電流シンク能力が電流ソース能力より低くなるように構成される。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
逐次比較型A/Dコンバータであって、
コンパレータと、
一端が前記コンパレータの入力ノードと接続されたCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)スイッチと、
を備え、
前記CMOSスイッチは、
並列に接続されたPチャンネルMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)およびNチャンネルMOSFETと、
前記PチャンネルMOSFETのゲート電圧を制御する第1ドライバと、
前記NチャンネルMOSFETのゲート電圧を制御する第2ドライバと、
を備え、
前記第1ドライバは、電流ソース能力が電流シンク能力より低くなるように構成され、
前記第2ドライバは、電流シンク能力が電流ソース能力より低くなるように構成される、逐次比較型A/Dコンバータ。
続きを表示(約 950 文字)【請求項2】
前記第1ドライバは、
第1インバータと、
前記第1インバータのP型トランジスタと接続された第1電流源と、
を含む、請求項1に記載の逐次比較型A/Dコンバータ。
【請求項3】
前記第1ドライバは、第1インバータを有し、
前記第1インバータのP型トランジスタのサイズは、N型トランジスタのサイズより小さい、請求項1に記載の逐次比較型A/Dコンバータ。
【請求項4】
前記第1ドライバは、
第1インバータと、
前記第1インバータのP型トランジスタと直列に接続された第1抵抗と、
を含む、請求項1に記載の逐次比較型A/Dコンバータ。
【請求項5】
前記第1ドライバは、電源ラインと前記PチャンネルMOSFETのゲートの間に接続された第1パワーダウンスイッチをさらに含む、請求項1から4のいずれかに記載の逐次比較型A/Dコンバータ。
【請求項6】
前記第2ドライバは、
第2インバータと、
前記第2インバータのNMOSトランジスタと接続された第2電流源と、
を含む、請求項1から4のいずれかに記載の逐次比較型A/Dコンバータ。
【請求項7】
前記第2ドライバは、第2インバータを有し、
前記第2インバータのNMOSトランジスタのサイズは、PMOSトランジスタのサイズより小さい、請求項1から4のいずれかに記載の逐次比較型A/Dコンバータ。
【請求項8】
前記第2ドライバは、
第2インバータと、
前記第2インバータのNMOSトランジスタと直列に接続された第2抵抗と、
を含む、請求項1から4のいずれかに記載の逐次比較型A/Dコンバータ。
【請求項9】
前記第2ドライバは、接地ラインと前記NチャンネルMOSFETのゲートの間に接続された第2パワーダウンスイッチをさらに含む、請求項1から4のいずれかに記載の逐次比較型A/Dコンバータ。
【請求項10】
ひとつの半導体基板に一体集積化された、請求項1から4のいずれかに記載の逐次比較型A/Dコンバータ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、逐次比較型A/Dコンバータに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
中分解能~高分解能(たとえば8ビット以上)のA/Dコンバータ(ADC:Analog Digital Converter)として、逐次比較型(SAR:Successive Approximation Register)が使用される。SAR-ADCは、入力電圧をサンプルホールドし、それを1回目のしきい値電圧と比較する。そして比較結果に応じて、2回目のしきい値電圧を決定し、再び比較を行う。この動作を繰り返すことにより、バイナリ探索によって、アナログ電圧がデジタル信号に変換される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-96375号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
SAR-ADCは、サンプルホールド回路や容量性D/Aコンバータ(CDAC)を備え、これらは、キャパシタとスイッチの組み合わせで構成される。スイッチは、CMOSスイッチ(トランスファゲートともいう)で構成される。
【0005】
CMOSスイッチは、PチャンネルMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)とNチャンネルMOSFETの並列接続回路である。MOSFETは、寄生容量を有しており、クロックフィードスルーやチャージインジェクションによって、誤差電荷が混入する。
【0006】
クロックフィードスルーの影響は、CMOSスイッチの一端が、ハイインピーダンスノードと接続されているときに顕著となる。SAR-ADCにおいては、電圧コンパレータの入力ノード(反転入力端子や非反転入力端子)と接続されるCMOSスイッチにおいて特に顕著に現れる。具体的には、CMOSスイッチがターンオフする際に、ハイインピーダンスノード、つまりコンパレータの入力端子からMOSFETのゲートに向かって電荷が抜け、コンパレータの入力電圧を変化させる。これにより、SAR-ADCの変換精度が低下する。
【0007】
クロックフィードスルーの影響を低減するために、CMOSスイッチと直列にダミースイッチを挿入し、誤差電荷をキャンセルする手法が知られているが、SAR-ADCにこの方法を採用すると、しきい値電圧を生成するD/Aコンバータの出力に接続される容量が増えてしまい、しきい値電圧の電圧範囲が狭められる。
【0008】
本開示は係る状況においてなされたものであり、そのある態様の例示的な目的のひとつは、変換精度を改善した逐次比較型A/Dコンバータの提供にある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示のある態様は、逐次比較型A/Dコンバータに関する。逐次比較型A/Dコンバータは、コンパレータと、一端がコンパレータの入力ノードと接続されたCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)スイッチと、を備える。CMOSスイッチは、並列に接続されたPチャンネルMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)およびNチャンネルMOSFETと、PチャンネルMOSFETのゲート電圧を制御する第1ドライバと、NチャンネルMOSFETのゲート電圧を制御する第2ドライバと、を備える。第1ドライバは、電流ソース能力が電流シンク能力より低くなるように構成され、第2ドライバは、電流シンク能力が電流ソース能力より低くなるように構成される。
【0010】
なお、以上の構成要素を任意に組み合わせたもの、あるいは本開示の表現を、方法、装置などの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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