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公開番号
2025066626
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-23
出願番号
2024014340
出願日
2024-02-01
発明の名称
逐次比較型AD変換回路
出願人
ローム株式会社
代理人
弁理士法人 佐野特許事務所
主分類
H03M
1/38 20060101AFI20250416BHJP(基本電子回路)
要約
【課題】積分非直線性が良好なAD変換回路を提供する。
【解決手段】キャパシタアレイ(11、11b)を有するキャパシタ型DAC(10、10B)と、第1比較電圧(V1)と第2比較電圧(V2)を比較して比較結果信号(S
CWP
)を生成するコンパレータ(20)と、制御回路(30)と、キャパシタアレイ(11、11b)の合成容量値の10分の1以上の静電容量値を有する分割蓄電部(111)と第1比較配線(WR1)とを接続する接続配線(WR_CN)に配置される接続用スイッチ(50)と、接続配線(WR_CN)と、所定の第3電圧(VD3=VD1)との間に設けられるサンプリング用スイッチ(60)と、第1比較配線(WR1)と第3電圧(VD3=VD1)と異なる第4電圧(VD4=GND)との間に設けられる短絡用スイッチ(70)と、を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
アナログ入力信号をデジタル出力信号に変換するよう構成される逐次比較型AD変換回路において、
キャパシタアレイ及び前記キャパシタアレイに接続されるスイッチアレイを有し、サンプリング期間にて前記アナログ入力信号が加わる配線を前記スイッチアレイを介して前記キャパシタアレイに接続することで前記アナログ入力信号に応じた電荷を前記キャパシタアレイ中の各キャパシタに蓄積させ、前記サンプリング期間後の逐次比較期間において所定の第1電圧又は前記第1電圧よりも低い第2電圧を前記スイッチアレイを介し前記キャパシタアレイ中の各キャパシタに供給した状態で前記キャパシタアレイの蓄積電荷に基づく第1比較電圧を第1比較配線に発生するよう構成されるキャパシタ型DACと、
前記第1比較配線と第2比較電圧が加わる第2比較配線に接続され、前記逐次比較期間において前記第1比較電圧と前記第2比較電圧を比較して比較結果信号を生成するよう構成されるコンパレータと、
前記逐次比較期間において前記比較結果信号に基づき前記スイッチアレイの状態を制御しつつ前記デジタル出力信号の値を決定するよう構成される制御回路と、
前記キャパシタアレイに含まれる1又は複数のキャパシタを有し、前記キャパシタアレイの合成容量値の10分の1以上の静電容量値を有する分割蓄電部と前記第1比較配線とを接続する接続配線に配置されて前記接続配線を開閉するよう構成される接続用スイッチと、
前記接続配線と、所定の第3電圧との間に設けられるサンプリング用スイッチと、
前記第1比較配線と前記第3電圧と異なる第4電圧との間に設けられる短絡用スイッチと、を有する逐次比較型AD変換回路。
続きを表示(約 3,200 文字)
【請求項2】
前記制御回路は、
前記サンプリング期間において、前記接続用スイッチをオフとし、前記サンプリング用スイッチをオンにすることで、前記接続配線に前記第3電圧を与えるととともに、前記短絡用スイッチをオンにすることで前記第1比較配線に前記第4電圧を与える動作と、
前記逐次比較期間において、前記接続用スイッチをオンとし、前記サンプリング用スイッチをオフにするとともに前記短絡用スイッチをオフにすることで前記第1比較配線に前記第1比較電圧を発生させる動作と、
を実行可能な構成を有する請求項1に記載の逐次比較型AD変換回路。
【請求項3】
前記接続配線の前記接続用スイッチよりも前記サンプリング用スイッチが接続される側と前記第2電圧との間に設けられる第1調整用蓄電部と、
前記第1比較配線と前記第2電圧との間に設けられる第2調整用蓄電部と、
のうち少なくとも1つを有する構成を有する請求項1に記載の逐次比較型AD変換回路。
【請求項4】
前記デジタル出力信号は第1~第N番目のビットを有するNビットのデジタル信号であり、
前記キャパシタアレイは、第1~第N番目のビットに対応し、各々に第1端及び第2端を有する第1~第Nキャパシタを有し、
前記スイッチアレイは、第1~第Nキャパシタに対応する第1~第Nスイッチを有し、
前記第1比較配線は前記第1~第N-1キャパシタの各第1端側に設けられ、
前記第Nキャパシタの第1端は、接続配線及び接続配線を開閉するように構成される接続用スイッチを介して前記第1比較配線に接続され、
第iスイッチは、第1切替端子、第2切替端子、第3切替端子及び第iキャパシタの第2端に接続される共通端子を有し、
前記第1~第Nスイッチの各々において、前記第1切替端子に前記アナログ入力信号が加わり、前記第2切替端子及び前記第3切替端子の何れか一方に前記第1電圧が加わり且つ他方に前記第2電圧が加わり、
前記制御回路は、前記サンプリング期間において前記第1~第Nスイッチの各々における前記共通端子に前記第1切替端子を接続させ、その後の前記逐次比較期間において、前記第1~第Nスイッチの各々における前記共通端子に前記第2又は第3切替端子を選択的に接続させた状態で11bの前記比較結果信号に基づき、バイナリサーチにより前記デジタル出力信号の各ビットの値を決定し、
Nは2以上の整数を表し、iはN以下の自然数を表す、
構成を有する請求項1に記載の逐次比較型AD変換回路。
【請求項5】
第1調整用蓄電部は1又は複数のキャパシタを有する構成であり、前記第1調整用蓄電部の少なくとも一部の前記キャパシタには、サンプリング時に前記第1電圧、逐次比較時に前記第2電圧が印加される構成を有する請求項3に記載の逐次比較型AD変換回路。
【請求項6】
第2調整用蓄電部は1又は複数のキャパシタを有する構成であり、前記第2調整用蓄電部の少なくとも一部の前記キャパシタには、サンプリング時に前記第2電圧、逐次比較時に前記第1電圧が印加される構成を有する請求項3に記載の逐次比較型AD変換回路。
【請求項7】
前記キャパシタアレイは,前記第1比較配線に直接接続される構成の第1キャパシタと、前記分割蓄電部を構成する第2キャパシタとを有する複数のキャパシタ対を有する構成を有し、
各キャパシタ対における前記第1キャパシタの静電容量値と前記第2キャパシタの静電容量値との比が、全ての前記キャパシタ対で一定の範囲に収まるように構成される請求項1に記載の逐次比較型AD変換回路。
【請求項8】
前記キャパシタアレイは、前記第1比較配線に直接接続される構成の第1キャパシタと、前記分割蓄電部を構成する第2キャパシタとを有する複数のキャパシタ対を有する構成を有し、
前記第1キャパシタが配置される第1領域と、前記第2キャパシタが配置される第2領域とを有するレイアウトを有する構成である請求項1に記載の逐次比較型AD変換回路。
【請求項9】
前記キャパシタアレイは、
複数の前記キャパシタ対と、
前記第1比較配線のみ接続される構成の単独キャパシタと、を有し、
前記単独キャパシタは前記第1領域に配置されるように構成される請求項8に記載の逐次比較型AD変換回路。
【請求項10】
第1アナログ入力信号及び第2アナログ入力信号間の差信号をデジタル出力信号に変換するよう構成される逐次比較型AD変換回路において、
第1キャパシタアレイ及び前記第1キャパシタアレイに接続される第1スイッチアレイを有し、サンプリング期間にて前記第1アナログ入力信号が加わる配線を前記第1スイッチアレイを介して前記第1キャパシタアレイに接続することで前記第1アナログ入力信号に応じた電荷を前記第1キャパシタアレイ中の各キャパシタに蓄積させ、前記サンプリング期間後の逐次比較期間において所定の第1電圧又は前記第1電圧よりも低い第2電圧を前記第1スイッチアレイを介し前記第1キャパシタアレイ中の各キャパシタに供給した状態で前記第1キャパシタアレイの蓄積電荷に基づく第1比較電圧を第1比較配線に発生するよう構成される第1キャパシタ型DACと、
第2キャパシタアレイ及び前記第2キャパシタアレイに接続される第2スイッチアレイを有し、サンプリング期間にて前記第2アナログ入力信号が加わる配線を前記第2スイッチアレイを介して前記第2キャパシタアレイに接続することで前記第2アナログ入力信号に応じた電荷を前記第2キャパシタアレイ中の各キャパシタに蓄積させ、前記サンプリング期間後の逐次比較期間において所定の第1電圧又は前記第1電圧よりも低い第2電圧を前記第2スイッチアレイを介し前記第2キャパシタアレイ中の各キャパシタに供給した状態で前記第2キャパシタアレイの蓄積電荷に基づく第2比較電圧を第2比較配線に発生するよう構成される第2キャパシタ型DACと、
前記第1比較配線及び前記第2比較配線に接続され、前記逐次比較期間において前記第1比較電圧と前記第2比較電圧を比較して比較結果信号を生成するよう構成されるコンパレータと、
前記逐次比較期間において前記比較結果信号に基づき前記第1スイッチアレイ及び前記第2スイッチアレイの各状態を制御しつつ前記デジタル出力信号の値を決定するよう構成される制御回路と、
前記第1キャパシタアレイに含まれる1又は複数のキャパシタを有し、前記第1キャパシタアレイの合成容量値の10分の1以上の静電容量値を有する第1分割蓄電部と前記第1比較配線とを接続する第1接続配線に配置され前記第1接続配線を開閉するよう構成される第1接続用スイッチと、
前記第2キャパシタアレイに含まれる1又は複数のキャパシタを有し、前記第2キャパシタアレイの合成容量値の10分の1以上の静電容量値を有する第2分割蓄電部と前記第2比較配線とを接続する第2接続配線に配置され前記第2接続配線を開閉するよう構成される第2接続用スイッチと、
前記第1接続配線と、所定の第3電圧との間に設けられる第1サンプリング用スイッチと、
前記第2接続配線と、前記第3電圧との間に設けられる第2サンプリング用スイッチと、
前記第1比較配線と前記第3電圧と異なる低い第4電圧との間に設けられる第1短絡用スイッチと、
前記第2比較配線と前記第3電圧と異なる第4電圧との間に設けられる第2短絡用スイッチと、を有する逐次比較型AD変換回路。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、逐次比較型AD変換回路に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
逐次比較型AD変換回路は、一般に、DAC(デジタル-アナログ変換器)、コンパレータ、及び、逐次比較を担う論理回路(制御回路)を備える。DACとしてキャパシタ型DAC(容量性DAC)が用いられることも多い(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019―80292号公報
【0004】
[概要]
AD変換回路の積分非直線性(INL:Integral Non-Linearity)の改善の要求が高まっている。
【0005】
本開示の一態様による逐次比較型AD変換回路は、アナログ入力信号をデジタル出力信号に変換するよう構成される。逐次比較型AD変換回路は、キャパシタアレイ及び前記キャパシタアレイに接続されるスイッチアレイを有し、サンプリング期間にて前記アナログ入力信号が加わる配線を前記スイッチアレイを介して前記キャパシタアレイに接続することで前記アナログ入力信号に応じた電荷を前記キャパシタアレイ中の各キャパシタに蓄積させ、前記サンプリング期間後の逐次比較期間において所定の第1電圧又は前記第1電圧よりも低い第2電圧を前記スイッチアレイを介し前記キャパシタアレイ中の各キャパシタに供給した状態で前記キャパシタアレイの蓄積電荷に基づく第1比較電圧を第1比較配線に発生するよう構成されるキャパシタ型DACと、前記第1比較配線と第2比較電圧が加わる第2比較配線に接続され、前記逐次比較期間において前記第1比較電圧と前記第2比較電圧を比較して比較結果信号を生成するよう構成されるコンパレータと、前記逐次比較期間において前記比較結果信号に基づき前記スイッチアレイの状態を制御しつつ前記デジタル出力信号の値を決定するよう構成される制御回路と、前記キャパシタアレイに含まれる1又は複数のキャパシタを有し、前記キャパシタアレイの合成容量値の10分の1以上の静電容量値を有する分割蓄電部と前記第1比較配線とを接続する接続配線に配置されて前記接続配線を開閉するよう構成される接続用スイッチと、前記接続配線と、所定の第3電圧との間に設けられるサンプリング用スイッチと、前記第1比較配線と前記第3電圧よりも低い第4電圧との間に設けられる短絡用スイッチと、を有する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1は、ADコンバータ1の構成図である。
図2は、キャパシタとスイッチと配線との接続関係を示す図である。
図3は、キャパシタアレイの各キャパシタの静電容量値を示す図である。
図4は、AD変換動作のフローチャートである。
図5は、状態遷移動作の流れの一例を示すフローチャートである。
図6は、状態遷移期間終了後のADコンバータの状態を示す構成図である。
図7は、逐次比較動作の流れの一例を示すフローチャートである。
図8は、レジスタの構造を示す図である。
図9は、本実施形態のADコンバータの一例を示す図である。
図10は、参考ADコンバータの構成を示す図である。
図11は、本実施形態のADコンバータのサンプリング時及び比較動作時のキャパシタに印加された電圧及び電荷量を示す表である。
図12は、参考ADコンバータのサンプリング時及び比較動作時のキャパシタに印加された電圧及び電荷量を示す表である。
図13は、参考ADコンバータのINLを示す図である。
図14は、ADコンバータのINLを示す図である。
図15は、第2実施形態のADコンバータの一例の構成図である。
図16は、第2実施形態の他の例のADコンバータの構成図である。
図17は、第3実施形態のADコンバータの構成図である。
図18は、図17に示すADコンバータに含まれるキャパシタアレイの構成図である。
図19は、第3実施形態のキャパシタアレイのレイアウトを示す概略図である。
図20は、キャパシタアレイのレイアウトの他の例を示す概略図である。
図21は、第4実施形態のADコンバータの構成図である。
図22は、第5実施形態のADコンバータの構成図である。
図23は、第5実施形態の第1キャパシタアレイ及び第2キャパシタアレイのレイアウトを示す概略図である。
【0007】
[詳細な説明]
以下、本開示の実施形態の例を、図面を参照して具体的に説明する。参照される各図において、同一の部分には同一の符号を付し、同一の部分に関する重複する説明を原則として省略する。なお、本明細書では、記述の簡略化上、情報、信号、物理量、機能部、回路、素子又は部品等を参照する記号又は符号を記すことによって、該記号又は符号に対応する情報、信号、物理量、機能部、回路、素子又は部品等の名称を省略又は略記することがある。
【0008】
例えば、後述の“WR1”によって参照される第1比較配線は(図1参照)、第1比較配線WR1と表記されることもあるし、配線WR1と略記されることもあり得るが、それらは全て同じものを指す。本明細書において、任意の回路素子、配線、ノードなど、回路を形成する複数の部位間についての接続とは、特に記述なき限り、電気的な接続を指す。
【0009】
また、任意の回路素子、配線、回路を形成する複数の部位間について「接続」とは、機械的に接続される場合を含むとともに、電気的に接続される、換言すると、電気が流れる状態になる場合も含む。つまり、「接続する」は、「電気的に接続する」場合を含む。
【0010】
また、グラウンドとは、基準となる0V(ゼロボルト)の電位を有する基準導電部を指す又は0Vの電位そのものを指す。基準導電部は金属等の導体にて形成される。0Vの電位をグラウンド電圧GNDと称することもある。本開示の実施形態において、特に基準を設けずに示される電圧は、グラウンド電圧GNDから見た電圧を表す。
(【0011】以降は省略されています)
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