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公開番号2025066931
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-24
出願番号2023176520
出願日2023-10-12
発明の名称差動入力回路、および差動増幅器
出願人ローム株式会社
代理人弁理士法人 佐野特許事務所
主分類H03F 3/34 20060101AFI20250417BHJP(基本電子回路)
要約【課題】入力オフセット電圧を効果的な構成によって改善することができる差動入力回路を提供する。
【解決手段】差動入力回路(10A)は、非反転入力端子(INP)および反転入力端子(INN)に接続されるように構成される第1差動入力対(1)と、前記非反転入力端子および前記反転入力端子に接続されるように構成される第2差動入力対(4)と、前記非反転入力端子および前記反転入力端子のそれぞれに対応して前記第2差動入力対において流れる第1電流(IP1,IP2)と第2電流(Im1,Im2)の電流差分および大小関係に基づき、前記第1差動入力対に流れる電流(Iq1,Iq2)に対して補正を行うように構成される補正回路(5A)と、を備える。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
非反転入力端子および反転入力端子に接続されるように構成される第1差動入力対と、
前記非反転入力端子および前記反転入力端子に接続されるように構成される第2差動入力対と、
前記非反転入力端子および前記反転入力端子のそれぞれに対応して前記第2差動入力対において流れる第1電流と第2電流の電流差分および大小関係に基づき、前記第1差動入力対に流れる電流に対して補正を行うように構成される補正回路と、
を備える、差動入力回路。
続きを表示(約 1,800 文字)【請求項2】
前記第1差動入力対は、前記非反転入力端子に接続されるゲートを含む第1トランジスタと、前記反転入力端子に接続されるゲートを含む第2トランジスタと、を有し、
前記第2差動入力対は、前記非反転入力端子に接続されるゲートをそれぞれ含む第3および第4トランジスタと、前記反転入力端子に接続されるゲートをそれぞれ含む第5および第6トランジスタと、を有し、
前記補正回路は、前記第3トランジスタに流れる電流と前記第5トランジスタに流れる電流との電流差分および大小関係に基づき、前記第1トランジスタに流れる電流に対応する第1補正電流の生成を制御し、前記第4トランジスタに流れる電流と前記第6トランジスタに流れる電流との電流差分および大小関係に基づき、前記第2トランジスタに流れる電流に対応する第2補正電流の生成を制御する、請求項1に記載の差動入力回路。
【請求項3】
前記第1トランジスタに流れる電流から前記第1補正電流が引き抜かれ、前記第2トランジスタに流れる電流から前記第2補正電流が引き抜かれる、請求項2に記載の差動入力回路。
【請求項4】
前記補正回路は、
前記第5トランジスタに流れる電流が流れ込む第1入力端子と、
前記第3トランジスタに流れる電流が流れ込む第2入力端子と、
前記第1入力端子が入力側に接続される第1カレントミラーと、
前記第2入力端子と前記第1カレントミラーの出力側が入力側に接続される第2カレントミラーと、
前記第4トランジスタに流れる電流が流れ込む第3入力端子と、
前記第6トランジスタに流れる電流が流れ込む第4入力端子と、
前記第3入力端子が入力側に接続される第3カレントミラーと、
前記第4入力端子と前記第3カレントミラーの出力側が入力側に接続される第4カレントミラーと、
を有し、
前記第2カレントミラーから出力される電流に基づいて前記第1補正電流が生成され、
前記第4カレントミラーから出力される電流に基づいて前記第2補正電流が生成される、請求項2に記載の差動入力回路。
【請求項5】
平面視において、前記第1トランジスタを構成する単位トランジスタと、前記第3トランジスタを構成する単位トランジスタとは、ドレイン、ソース、ゲート、および前記ゲートのコンタクト部のそれぞれの重心が一致し、
平面視において、前記第1トランジスタを構成する単位トランジスタと、前記第4トランジスタを構成する単位トランジスタとは、ドレイン、ソース、ゲート、および前記ゲートのコンタクト部のそれぞれの重心が一致し、
平面視において、前記第2トランジスタを構成する単位トランジスタと、前記第5トランジスタを構成する単位トランジスタとは、ドレイン、ソース、ゲート、および前記ゲートのコンタクト部のそれぞれの重心が一致し、
平面視において、前記第2トランジスタを構成する単位トランジスタと、前記第6トランジスタを構成する単位トランジスタとは、ドレイン、ソース、ゲート、および前記ゲートのコンタクト部のそれぞれの重心が一致する、請求項2に記載の差動入力回路。
【請求項6】
請求項2に記載の差動入力回路と、バイアス回路と、前記バイアス回路に接続されるカレントミラー回路と、を備え、
前記バイアス回路は、
バイアス電圧が印加されるゲートと、前記第1トランジスタが接続されるドレインと、を含む第1NMOSトランジスタと、
前記バイアス電圧が印加されるゲートを含む第2NMOSトランジスタと、前記第2トランジスタが接続されるドレインと、を含む第2NMOSトランジスタと、
前記第1NMOSトランジスタのソースと第1電圧の印加端との間に接続される第1抵抗と、
前記第2NMOSトランジスタのソースと前記第1電圧の印加端との間に接続される第2抵抗と、
を有し、
前記第1NMOSトランジスタのソースと前記第1抵抗との間の第1ノードに対して前記第1補正電流が流れ込むことが可能であり、
前記第2NMOSトランジスタのソースと前記第2抵抗との間の第2ノードに対して前記第2補正電流が流れ込むことが可能である、差動増幅器。
【請求項7】
請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の差動入力回路を備える、差動増幅器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、差動入力回路に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来、差動増幅器(オペアンプ)が知られており、差動増幅器には差動入力対が備えられる。差動入力対には、非反転入力端子および反転入力端子が接続される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-184122号公報
【0004】
[概要]
差動増幅器の重要な特性として、入力オフセット電圧が知られている。入力オフセット電圧は理想的には0Vであるが、製造ばらつき等の影響で0Vでないオフセット電圧が発生していた。
【0005】
上記状況に鑑み、本開示は、入力オフセット電圧を効果的な構成によって改善することができる差動入力回路を提供することを目的とする。
【0006】
本開示の一態様に係る差動入力回路は、非反転入力端子および反転入力端子に接続されるように構成される第1差動入力対と、
前記非反転入力端子および前記反転入力端子に接続されるように構成される第2差動入力対と、
前記非反転入力端子および前記反転入力端子のそれぞれに対応して前記第2差動入力対において流れる第1電流と第2電流の電流差分および大小関係に基づき、前記第1差動入力対に流れる電流に対して補正を行うように構成される補正回路と、
を備える構成としている。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、非反転増幅回路を示す図である。
図2は、比較例に係る差動入力回路の構成を示す図である。
図3は、第1実施形態に係る差動増幅器の構成を示す図である。
図4は、第1実施形態に係る補正回路の構成を示す図である。
図5は、差動増幅器のシミュレーションによる効果確認結果の一例を示す。
図6は、第1差動入力対および第2差動入力対それぞれを構成するトランジスタのレイアウトの一例を示す図である
図7は、第2実施形態に係る差動増幅器の構成を示す図である。
図8は、第2実施形態に係る補正回路の構成を示す図である。
【0008】
[詳細な説明]
以下、本開示の例示的な実施形態について、図面を参照して説明する。
【0009】
<入力オフセット電圧について>
先述のように、入力オフセット電圧は、差動増幅器の重要な特性である。入力オフセット電圧は、差動増幅器を用いて負帰還の回路を構成した場合に、平衡状態において非反転入力端子と反転入力端子との間に発生する電圧差である。理想的な入力オフセット電圧は0Vであるが、実際には製造ばらつき等の影響によりμV~mVオーダーの入力オフセット電圧が発生する。
【0010】
図1は、差動増幅器を用いた増幅回路の一例である非反転増幅回路APを示す図である。非反転増幅回路APは、差動増幅器OPと、抵抗Rs,Rfと、を有する。差動増幅器OPの反転入力端子(-)には、抵抗Rsの第1端が接続される。抵抗Rsの第2端は、接地端(グランド電位の印加端)に接続される。差動増幅器OPの出力端子は、抵抗Rfの第1端に接続される。抵抗Rfの第2端は、差動増幅器OPの反転入力端子に接続される。差動増幅器OPの非反転入力端子(+)に入力電圧Vinが印加される。入力電圧Vinが増幅されて出力電圧Voutとなる。出力電圧Voutは、差動増幅器OPの出力端子に発生する。
(【0011】以降は省略されています)

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