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公開番号
2024176821
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-19
出願番号
2023095641
出願日
2023-06-09
発明の名称
雌端子およびコネクタ
出願人
株式会社オートネットワーク技術研究所
,
住友電装株式会社
,
住友電気工業株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
H01R
13/11 20060101AFI20241212BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】筒状接続部の内部における柱状接続部の変位を抑制できる雌端子およびコネクタを提供する。
【解決手段】雌端子31は、筒状部51を有する周壁50と、筒状部51に対向して設けられた筒状部41を有する周壁40と、筒状部51と筒状部41とにより構成される筒状接続部60と、を備える。筒状接続部60は、雄端子200の柱状接続部201が内部に挿入されるとともに、柱状接続部201と電気的に接続される第1接続部である。筒状部51は、筒状接続部60の軸方向に分割された複数の分割筒状部52を有する。複数の分割筒状部52の各々は、筒状部41に対向する内面54と、内面54から筒状接続部60の径方向内方に向かって断面円弧状に突出する突部56とを有する。
【選択図】図8
特許請求の範囲
【請求項1】
第1筒状部を有する第1周壁と、
前記第1筒状部に対向する第2筒状部を有する第2周壁と、
前記第1筒状部と前記第2筒状部とにより構成される筒状接続部と、を備え、
前記筒状接続部は、雄端子の柱状接続部が内部に挿入されるとともに、前記柱状接続部と電気的に接続される第1接続部であり、
前記第1筒状部は、前記筒状接続部の軸方向に分割された複数の分割筒状部を有し、
前記複数の分割筒状部の各々は、前記第2筒状部に対向する第1内面と、前記第1内面から前記筒状接続部の径方向内方に向かって断面円弧状に突出する突部とを有する、雌端子。
続きを表示(約 1,700 文字)
【請求項2】
前記複数の分割筒状部は、2つの分割筒状部であり、
前記第1筒状部は、前記2つの分割筒状部を分断するスリットを有し、
前記スリットは、前記軸方向において前記筒状接続部の中央位置に設けられている、請求項1に記載の雌端子。
【請求項3】
前記第1周壁は、第1方向に沿って延びる帯状に形成されており、
前記第2周壁は、前記第1方向に沿って延びる帯状に形成されており、
前記第1内面は、前記第1方向と交差する第2方向において前記第2筒状部に対向して設けられており、
前記筒状接続部の前記軸方向は、前記第1方向および前記第2方向の両方と交差する第3方向に沿って延びており、
前記スリットは、前記第1周壁の前記第1方向の端面から前記第1方向の反対方向である第1反対方向に沿って延びており、
前記スリットは、前記第1周壁を前記第2方向および前記第2方向の反対方向である第2反対方向の双方に貫通しており、
前記スリットは、前記第1方向に開口している、請求項2に記載の雌端子。
【請求項4】
前記2つの分割筒状部は、前記第3方向における前記スリットの中心を含む仮想平面であって、前記第1方向および前記第1反対方向の双方に延びる前記仮想平面に対して面対称に形成されている、請求項3に記載の雌端子。
【請求項5】
前記2つの分割筒状部の各々が有する前記突部の突出先端は、前記軸方向において、前記軸方向における前記筒状接続部の中心から第1距離だけ離隔した位置に設けられている、請求項4に記載の雌端子。
【請求項6】
前記第2筒状部は、前記第1内面に対向する第2内面と、前記第2内面から前記筒状接続部の径方向内方に向かって突出する複数の線状接触部とを有し、
前記複数の線状接触部は、前記筒状接続部の周方向において互いに離隔した位置に設けられており、
前記複数の線状接触部の各々は、前記軸方向に沿って延びている、請求項1に記載の雌端子。
【請求項7】
前記雌端子は、前記第1内面と前記第2内面との離隔距離を制限する巻き押え部を更に備え、
前記巻き押え部は、前記第2周壁と一体に形成されており、
前記巻き押え部は、前記第2周壁から前記第1周壁の端縁を内部に抱え込みつつ折り返されるとともに、前記第1周壁の外面に接触されている、請求項6に記載の雌端子。
【請求項8】
前記雌端子は、前記第1周壁と前記第2周壁とを連結する連結部を更に備え、
前記連結部は、前記第1周壁と一体に形成されるとともに、前記第2周壁と一体に形成されている、請求項7に記載の雌端子。
【請求項9】
前記第1周壁は、第1方向に沿って延びる帯状に形成されており、
前記第2周壁は、前記第1方向に沿って延びる帯状に形成されており、
前記第1内面は、前記第1方向と交差する第2方向において前記第2筒状部に対向して設けられており、
前記雌端子は、前記第2周壁の前記第1方向の端部に設けられた保護部を更に備え、
前記保護部は、前記第2周壁と一体に形成されており、
前記保護部は、前記第2周壁の前記第1方向の端部から前記第1周壁の前記第1方向の端部を内部に配置しつつ折り返されるように形成されており、
前記保護部は、前記第1周壁の前記第1方向の端部と前記第2方向において対向して設けられた保護壁を有し、
前記保護壁は、前記第1周壁の前記第1方向の端部と離隔して設けられている、請求項7に記載の雌端子。
【請求項10】
前記巻き押え部は、前記第2周壁のうち前記第1方向の反対方向である第1反対方向の端部に設けられており、
前記筒状接続部は、前記第1方向において、前記巻き押え部と前記保護部との中間位置に設けられている、請求項9に記載の雌端子。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、雌端子およびコネクタに関するものである。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、車両に搭載されるコネクタとしては、ハウジングと、ハウジングに保持された雌端子とを備えるものが知られている。雌端子の筒状接続部には、雄端子の柱状接続部が挿入されるとともに、柱状接続部が電気的に接続される。この種の雌端子は、コイルばね等の付勢部材による付勢力を利用して、雄端子の柱状接続部に対する接触圧力を安定して確保している(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-28903号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記コネクタにおいては、筒状接続部の内部における柱状接続部の変位を抑制することが望まれている。
本開示の目的は、筒状接続部の内部における柱状接続部の変位を抑制できる雌端子およびコネクタを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の雌端子は、第1筒状部を有する第1周壁と、前記第1筒状部に対向する第2筒状部を有する第2周壁と、前記第1筒状部と前記第2筒状部とにより構成される筒状接続部と、を備え、前記筒状接続部は、雄端子の柱状接続部が内部に挿入されるとともに、前記柱状接続部と電気的に接続される第1接続部であり、前記第1筒状部は、前記筒状接続部の軸方向に分割された複数の分割筒状部を有し、前記複数の分割筒状部の各々は、前記第2筒状部に対向する第1内面と、前記第1内面から前記筒状接続部の径方向内方に向かって断面円弧状に突出する突部とを有する。
【発明の効果】
【0006】
本開示の雌端子およびコネクタによれば、筒状接続部の内部における柱状接続部の変位を抑制できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、一実施形態のワイヤハーネスを示す斜視図である。
図2は、一実施形態のワイヤハーネスを示す分解斜視図である。
図3は、一実施形態のワイヤハーネスを示す分解斜視図である。
図4は、一実施形態のワイヤハーネスの一部を示す斜視図である。
図5は、一実施形態のワイヤハーネスの一部を示す平面図である。
図6は、一実施形態のワイヤハーネスの一部を示す平面図である。
図7は、一実施形態のワイヤハーネスの一部を示す断面図(図5および図6における7-7線断面図)である。
図8は、一実施形態のワイヤハーネスの一部を示す断面図(図5および図6における8-8線断面図)である。
図9は、一実施形態の雌端子を示す平面図である。
図10は、一実施形態の雌端子を示す断面斜視図である。
図11は、一実施形態の雌端子を示す断面図(図5および図6における11-11線断面図)である。
図12は、一実施形態の雌端子を示す断面図(図11における12-12線断面図)である。
図13は、一実施形態の雌端子を示す断面斜視図である。
図14は、一実施形態のワイヤハーネスの一部を示す分解斜視図である。
図15は、一実施形態のワイヤハーネスの一部を示す平面図である。
図16は、一実施形態のワイヤハーネスの一部を示す断面図(図15における16-16線断面図)である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施形態を列挙して説明する。
[1]本開示の雌端子は、第1筒状部を有する第1周壁と、前記第1筒状部に対向する第2筒状部を有する第2周壁と、前記第1筒状部と前記第2筒状部とにより構成される筒状接続部と、を備え、前記筒状接続部は、雄端子の柱状接続部が内部に挿入されるとともに、前記柱状接続部と電気的に接続される第1接続部であり、前記第1筒状部は、前記筒状接続部の軸方向に分割された複数の分割筒状部を有し、前記複数の分割筒状部の各々は、前記第2筒状部に対向する第1内面と、前記第1内面から前記筒状接続部の径方向内方に向かって断面円弧状に突出する突部とを有する。
【0009】
この構成によれば、筒状接続部に雄端子の柱状接続部が圧入された際に、複数の分割筒状部の各々の第1内面に設けられた突部が柱状接続部の外周面に接触される。このため、筒状接続部では、複数の突部が軸方向に離隔した複数箇所で柱状接続部の外周面に接触される。これにより、例えば雄端子に揺動が伝達された場合であっても、その揺動による雄端子の変位を、柱状接続部に対する複数の突部の接触によって好適に阻止することができる。すなわち、第1筒状部の内面に1つの突部のみが設けられる場合に比べて、複数の突部による接触圧力によって筒状接続部の内部における柱状接続部の変位を抑制することができる。
【0010】
[2]上記[1]において、前記複数の分割筒状部は、2つの分割筒状部であり、前記第1筒状部は、前記2つの分割筒状部を分断するスリットを有し、前記スリットは、前記軸方向において前記筒状接続部の中央位置に設けられていてもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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