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公開番号2024176511
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-19
出願番号2023095076
出願日2023-06-08
発明の名称魚釣用スピニングリール
出願人株式会社シマノ
代理人個人,個人,個人,個人
主分類A01K 89/027 20060101AFI20241212BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】ドラグ作動時における発熱による釣り糸の劣化を防止でき、ドラグ座金の耐久性を向上することができる。
【解決手段】リール本体に移動可能に設けられたスプール軸40と、釣り糸が巻き付けられる糸巻胴部41を有し、スプール軸40に回転可能に支持されたスプール4と、糸巻胴部41より前方X1に設けられる第1ドラグ座金51を有し、スプール4の回転を制動する第1ドラグ装置5Aと、を備える魚釣用スピニングリールを提供する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
リール本体を有し、釣り糸を前方に繰出し可能な魚釣用スピニングリールであって、
前記リール本体に移動可能に設けられたスプール軸と、
前記釣り糸が巻き付けられる糸巻胴部を有し、前記スプール軸に回転可能に支持されたスプールと、
前記糸巻胴部より前方に設けられる第1ドラグ座金を有し、前記スプールの回転を制動する第1ドラグ装置と、
を備える、魚釣用スピニングリール。
続きを表示(約 320 文字)【請求項2】
前記第1ドラグ座金は、前記糸巻胴部の前端面に配置される、請求項1に記載の魚釣用スピニングリール。
【請求項3】
前記糸巻胴部より後方に設けられる第2ドラグ座金を有し、前記スプールの回転を制動する第2ドラグ装置と、を備える、請求項1に記載の魚釣用スピニングリール。
【請求項4】
前記第1ドラグ座金及び前記第2ドラグ座金の少なくとも一方への押圧力を調整するドラグノブを有する、請求項3に記載の魚釣用スピニングリール。
【請求項5】
前記第1ドラグ座金及び前記第2ドラグ座金への押圧力をそれぞれ同時に調整するドラグノブを有する、請求項3又は4に記載の魚釣用スピニングリール。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、魚釣用スピニングリールに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、リール本体を有し、釣り糸を前方に繰出し可能な魚釣用スピニングリールとして、リール本体に移動可能に設けられたスプール軸と、釣り糸が巻き付けられる糸巻胴部を有し、スプール軸に回転可能に支持されたスプールと、スプールの糸巻胴部の内側に配置されたドラグ機構と、を備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-122176号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載される魚釣用スピニングリールでは、糸巻胴部の内側にドラグ機構のドラグ座金を配置すると、ドラグ作動による発熱により高温となり、糸巻胴部に巻き付けられている釣り糸がその熱で劣化するおそれがあった。
また、従来の場合には、糸巻胴部の内側はスペースが狭いことから、ドラグ座金の外径が制限されてしまい、面圧が高くなることにより耐久性に問題があった。
【0005】
本発明は、このような事情に考慮してなされたもので、その目的は、ドラグ作動時における発熱による釣り糸の劣化を防止でき、ドラグ座金の耐久性を向上することができる魚釣用スピニングリールを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)本発明に係る魚釣用スピニングリールの態様1は、リール本体を有し、釣り糸を前方に繰出し可能な魚釣用スピニングリールであって、前記リール本体に移動可能に設けられたスプール軸と、前記釣り糸が巻き付けられる糸巻胴部を有し、前記スプール軸に回転可能に支持されたスプールと、前記糸巻胴部より前方に設けられる第1ドラグ座金を有し、前記スプールの回転を制動する第1ドラグ装置と、を備えることを特徴としている。
【0007】
本発明に係る魚釣用スピニングリールの態様1によれば、第1ドラグ座金を有する第1ドラグ装置がスプールの糸巻胴部の前端部より前方に設けられることで、糸巻胴部の内側にドラグ装置が設けられる従来の場合よりも第1ドラグ座金の外径を大きくすることができる。そのため、第1ドラグ座金のドラグ接触面積を大きくすることができ、第1ドラグ座金が受ける面圧を小さく抑えることができるので、ドラグの耐久性を向上させることができる。
また、本発明では、第1ドラグ装置を糸巻胴部41より前方に離れた位置に配置することで、糸巻胴部に巻き付けられる釣り糸がドラグ作動による発熱に伴って劣化することを抑制できる。さらに、このようにドラグ作動による糸巻胴部における発熱を抑えられることから、従来、熱伝導を考慮して、糸巻胴部の肉厚を厚くしていたが、糸巻胴部の肉厚を、従来よりも薄くすることが可能となり、結果として、スプールの軽量化を図ることができる。
【0008】
(2)本発明の態様2は、態様1の魚釣用スピニングリールにおいて、前記第1ドラグ座金は、前記糸巻胴部の前端面に配置されることが好ましい。
【0009】
この場合には、第1ドラグ座金が糸巻胴部の前端面に配置されるので、糸巻胴部の内側のように熱がこもるスペースにドラグ座金が設けられる場合に比べて、ドラグ作動によって発生した熱を放熱し易く、釣り糸の劣化を低減できる。
また、本発明では、糸巻胴部の前方のスペースを利用して第1ドラグ座金を保持することができるので、糸巻胴部の内側にドラグ座金を配置する場合に比べて、第1ドラグ座金の保持構造を簡素化でき、スプールの軽量化を図ることができる。
【0010】
(3)本発明の態様3は、態様1又は態様2の魚釣用スピニングリールにおいて、前記糸巻胴部より後方に設けられる第2ドラグ座金を有し、前記スプールの回転を制動する第2ドラグ装置と、を備えることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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