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公開番号2024165370
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-28
出願番号2023081517
出願日2023-05-17
発明の名称ロータ制動装置および魚釣用スピニングリール
出願人株式会社シマノ
代理人個人,個人,個人,個人
主分類A01K 89/02 20060101AFI20241121BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】長期的な制動力の低下を抑制でき、ロータの高速逆回転時に自動で制動させることができる。
【解決手段】リール本体10を有する魚釣用スピニングリール1のロータ制動装置6であり、ロータ制動装置6は、リール本体10に回転自在に支持されたロータ3と、リール本体10に設けられ、ロータ3の釣糸繰り出し方向E2の逆回転に応じて、ロータ3の釣糸繰り出し方向E2の逆回転を制動する第1制動部40と、を備える魚釣用スピニングリールを提供する。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
リール本体を有する魚釣用スピニングリールのロータ制動装置であって、
前記リール本体に回転自在に支持されたロータと、
前記リール本体に設けられ、前記ロータの釣糸繰り出し方向の回転に応じて、前記ロータの前記釣糸繰り出し方向の回転を制動する第1制動部と、
を備える、ロータ制動装置。
続きを表示(約 860 文字)【請求項2】
前記第1制動部は、前記ロータにおける前記釣糸繰り出し方向の回転速度の増加に応じて、前記ロータに対する制動力が増加する、請求項1に記載のロータ制動装置。
【請求項3】
前記第1制動部は、前記ロータに対して非接触により制動する、請求項1に記載のロータ制動装置。
【請求項4】
前記ロータは、前記ロータと一体回転する磁性体からなるブレーキコアを有し、
前記第1制動部は、前記ブレーキコアと対向する磁石を支持する支持体を有し、
前記磁石の磁力により前記ブレーキコアの回転を制動する、請求項3に記載のロータ制動装置。
【請求項5】
前記支持体は、前記ロータの前記釣糸繰り出し方向の回転速度に応じて、前記磁石を前記ブレーキコアに近接離反するように移動可能に支持される、請求項4に記載のロータ制動装置。
【請求項6】
前記支持体は、前記ロータの前記釣糸繰り出し方向の回転に応じて、前記磁石を前記磁性体に近接離反するように、前記リール本体に対し揺動可能に支持される、請求項4に記載のロータ制動装置。
【請求項7】
前記リール本体に設けられた制動操作部と、
前記制動操作部の操作に応じて、前記ロータの前記釣糸繰り出し方向の回転を制動する第2制動部と、を備える、請求項1に記載のロータ制動装置。
【請求項8】
前記第2制動部は、前記ロータに対して接触により制動する、請求項7に記載のロータ制動装置。
【請求項9】
前記制動操作部は、
前記リール本体に対し揺動可能に支持される支持部と、
使用者が制動操作する操作端部と、
前記操作端部の操作に応じて、前記ロータに対して接触して制動する制動作用部と、
を有する、請求項8に記載のロータ制動装置。
【請求項10】
請求項1乃至9のいずれか1項に記載のロータ制動装置を備える魚釣用スピニングリール。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ロータ制動装置および魚釣用スピニングリールに関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来、魚釣用スピニングリールとして、キャスティング時にロータにおける釣糸繰り出し方向の高速逆回転が生じ、回転部の遠心力でブレーキシューが径方向外側に移動して非回転部との摩擦力を発生させて制動するレバーブレーキリールが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2006-121974号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載されるレバーブレーキリールでは、ブレーキシューの取り付け部材が回転部に取り付けられることから、回転時の慣性が大きくなり、ブレーキが効き難い構造となる。また、ブレーキシューは接触により制動する構造であるため、ブレーキシューが摩耗し、長期的に制動力が低下するという問題があった。
【0005】
また、従来の魚釣用スピニングリールでは、ブレーキの操作方法として、ロータの近傍に配置される制動操作レバーを操作する。そのため、ロータが釣糸繰り出し方向の高速逆回転になると、制動操作レバーを握る指がロータに接触するおそれがある。そのため、高速逆回転時には、自動でブレーキが効くことが求められており、その点で改善の余地があった。
【0006】
本発明は、このような事情に考慮してなされたもので、その目的は、長期的な制動力の低下を抑制でき、ロータの高速逆回転時に自動で制動させることができるロータ制動装置および魚釣用スピニングリールを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1)本発明に係るロータ制動装置の態様1は、リール本体を有する魚釣用スピニングリールのロータ制動装置であって、前記リール本体に回転自在に支持されたロータと、前記リール本体に設けられ、前記ロータの釣糸繰り出し方向の回転に応じて、前記ロータの前記釣糸繰り出し方向の回転を制動する第1制動部と、を備えることを特徴としている。
【0008】
本発明に係るロータ制動装置の態様1によれば、ロータの釣糸繰り出し方向の逆回転に応じて、ロータの釣糸繰り出し方向の逆回転を制動することができる。これにより、ロータの釣糸繰り出し方向の逆回転時における回転を自動で制動させることができ、ロータの釣糸繰り出し方向の高速逆回転が高速になることを抑制し、高速逆回転するロータに指が接触することを防止できる。
【0009】
(2)本発明の態様2は、態様1のロータ制動装置において、前記第1制動部は、前記ロータにおける前記釣糸繰り出し方向の回転速度の増加に応じて、前記ロータに対する制動力が増加することが好ましい。
【0010】
この場合には、ロータにおける釣糸繰り出し方向の回転速度の増加に応じて、ロータに対する制動力が増加することから、より効果的に、ロータが釣糸繰り出し方向に高速逆回転することを抑制できる。
(【0011】以降は省略されています)

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