特許ウォッチ

公開番号2024175909
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-19
出願番号2023094003
出願日2023-06-07
発明の名称電気コネクタ、および電気コネクタの製造方法
出願人住友電気工業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類H01R 13/6473 20110101AFI20241212BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】通信性能の低下を抑制することができる電気コネクタを提供する。
【解決手段】電気コネクタは、フェルールと、複数の第1電線と、第1蓋部材と、を備えている。フェルールは、第1方向に交差する先端面、第1方向に平行な第1配置面、および第1方向に沿って延在し且つ第1方向に交差する第2方向に沿って並ぶように第1配置面に形成された複数の第1配置溝を含んでいる。複数の第1電線は、複数の第1配置溝に配置されている。第1蓋部材は、第1配置面上に配置されている。第1蓋部材は、複数の第1配置溝に配置された複数の第1電線を覆っている。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項１】
第１方向に交差する先端面、前記第１方向に平行な第１配置面、および前記第１方向に沿って延在し且つ前記第１方向に交差する第２方向に沿って並ぶように前記第１配置面に形成された複数の第１配置溝を含むフェルールと、
前記複数の第１配置溝に配置された複数の第１電線と、
前記第１配置面上に配置された第１蓋部材と、を備え、
前記第１蓋部材は、前記複数の第１配置溝に配置された前記複数の第１電線を覆っている、電気コネクタ。
続きを表示（約 1,100 文字）【請求項２】
複数の第２電線と、第２蓋部材と、をさらに備え、
前記フェルールは、前記第１配置面とは反対側を向いている第２配置面、および前記第１方向に沿って延在し且つ前記第２方向に沿って並ぶように前記第２配置面に形成された複数の第２配置溝をさらに含み、
前記複数の第２電線は、前記複数の第２配置溝に配置されており、
前記第２蓋部材は、前記複数の第２配置溝に配置された前記複数の第２電線を覆うように前記第２配置面上に配置されている、請求項１に記載の電気コネクタ。
【請求項３】
前記フェルールは、前記複数の第１配置溝に連通し且つ前記先端面に開口する複数の第１挿入孔、および前記複数の第２配置溝に連通して且つ前記先端面に開口する複数の第２挿入孔をさらに含み、
前記複数の第１電線は、前記複数の第１挿入孔に挿入されており、
前記複数の第２電線は、前記複数の第２挿入孔に挿入されている、請求項２に記載の電気コネクタ。
【請求項４】
前記複数の第１配置溝および前記複数の第２配置溝は、前記先端面まで延在している、請求項２に記載の電気コネクタ。
【請求項５】
前記第１蓋部材及び前記第２蓋部材のそれぞれの誘電率は、前記フェルールの誘電率と同じである、請求項２から請求項４のいずれか一項に記載の電気コネクタ。
【請求項６】
前記複数の第１電線は、第１フレキシブルフラットケーブルの複数の電線であり、
前記複数の第２電線は、第２フレキシブルフラットケーブルの複数の電線である、請求項２から請求項４のいずれか一項に記載の電気コネクタ。
【請求項７】
第１方向に交差する先端面、前記第１方向に平行な第１配置面、前記第１方向に沿って延在し且つ前記第１方向に交差する第２方向に沿って並ぶように前記第１配置面に形成された複数の第１配置溝、前記第１配置面とは反対側を向いている第２配置面、および前記第１方向に沿って延在し且つ前記第２方向に沿って並ぶように前記第２配置面に形成された複数の第２配置溝を含むフェルールを用意する第１工程と、
複数の第１電線を前記複数の第１配置溝に配置すると共に前記複数の第１電線を前記先端面へ案内する第２工程と、
前記フェルールを反転する第３工程と、
複数の第２電線を前記複数の第２配置溝に配置すると共に前記複数の第２電線を前記先端面へ案内する第４工程と、
前記複数の第１電線が覆われるように前記第１配置面上に第１蓋部材を配置する第５工程と、
前記複数の第２電線が覆われるように前記第２配置面上に第２蓋部材を配置する第６工程と、を備える、電気コネクタの製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、電気コネクタ、および電気コネクタの製造方法に関する。
続きを表示（約 1,300 文字）【背景技術】
【０００２】
複数の電線を含む電気コネクタが知られている（例えば、特許文献１を参照）。このような電気コネクタの複数の電線は、互いに隣り合った状態でハウジングによって保持されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０１７－０６９１６６号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
上述したような電気コネクタのハウジングは、ハウジングの先端面へ電線を案内するための配置溝が形成された配置面を有している場合がある。しかしながら、電線が配置溝に配置されていると、電線の周囲の誘電率分布が不均一となるため、インピーダンスの不整合に起因する通信性能の低下が生じてしまうおそれがある。
【０００５】
本開示は、通信性能の低下を抑制することができる電気コネクタ、および電気コネクタの製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本開示の電気コネクタは、第１方向に交差する先端面、第１方向に平行な第１配置面、および第１方向に沿って延在し且つ前記第１方向に交差する第２方向に沿って並ぶように第１配置面に形成された複数の第１配置溝を含むフェルールと、複数の第１配置溝に配置された複数の第１電線と、第１配置面上に配置された第１蓋部材と、を備え、第１蓋部材は、複数の第１配置溝に配置された複数の第１電線を覆っている。
【発明の効果】
【０００７】
本開示によれば、通信性能の低下を抑制することができる電気コネクタ、および電気コネクタの製造方法を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【０００８】
図１は、一実施形態に係る電気コネクタの正面図である。
図２は、図１に示される電気コネクタの平面図である。
図３は、図１に示される電気コネクタの背面図である。
図４は、図３に示される電気コネクタの部分拡大図である。
図５は、図４に示されるV－V線に沿っての電気コネクタの断面図である。
図６は、図１に示される電気コネクタの製造方法のフローチャートである。
図７は、変形例に係る電気コネクタの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【０００９】
［本開示の実施形態の説明］
最初に、本開示の実施形態の内容を列記して説明する。
【００１０】
本開示の電気コネクタは、［１］「第１方向に交差する先端面、前記第１方向に平行な第１配置面、および前記第１方向に沿って延在し且つ前記第１方向に交差する第２方向に沿って並ぶように前記第１配置面に形成された複数の第１配置溝を含むフェルールと、前記複数の第１配置溝に配置された複数の第１電線と、前記第１配置面上に配置された第１蓋部材と、を備え、前記第１蓋部材は、前記複数の第１配置溝に配置された前記複数の第１電線を覆っている、電気コネクタ。」である。
（【００１１】以降は省略されています）

関連特許